2017年7月12日

【ダックス】ミニチュア・ダックスフンドの魅力から歴史まで

ミニチュア・ダックスフンドは日本での人気も高く、他のサイズのダックスフンドと比較して最もポピュラーな犬種です。

実際、犬種全体の登録頭数ランキングでもプードル、チワワに次いで第3位にランクインしています。(2016年度ジャパンケネルクラブ調べ)

大人気の犬種、ミニチュア・ダックスフンドについて、その歴史から性格や外見的特徴、かかりやすい病気や寿命に、飼育するときに注意することまで紹介します。

ミニチュア・ダックスフンドの基礎知識

「ダックスフンド」と「ダックスフンド」正解は?

ダップル柄のダックスの子犬 ショップやブリーダー、書籍によって記載が異なるので「ダックスフンドとダックスフンド、どちらが正しいのかわからない」と混乱しそうになりますが、正解は“どちらも正しい”です。

英語読みだと、ダックスフンド、ドイツ語読みだとダックスフントになります。

ジャパンケネルクラブが英語読みを採用しているため日本ではダックスフンドと呼ばれることが多いですが、ダックスオーナーの間では原産国であるドイツ語読みを尊重して、ダックスフントと呼ばれている方が多いようです。

ミニチュア・ダックスフンドの歴史

ダックスと花 ダックスフンドの歴史は古く、中世の時代にはすでに作出されていたと言われています。

祖先犬については詳しいことはわかっていないのが現状ですが、一説によると15世紀のオーストリアやドイツ、フランスに生息していた猟犬が先祖だと考えられています。

祖先犬の候補と言われている犬は、ジャーマンショートヘアードポインターやミニチュア・ピンシャー、バセットハウンドなどだと言われています。

ダックスフンドは中世ヨーロッパの時代から、猟犬として活躍してきました。獲物の一つである穴熊は、夜に畑にやってきては農作物を荒らし、昼になると自分の巣穴に潜って眠る性質を持っていました。そのため細長い穴熊の巣穴に入れる体型であるダックスフンドがとても重宝されていたのです。

その目的から「より深く潜れる犬」が求められたため、胴体の長い個体を選択交配し、現在のダックスフンドのスタイルが固定されました。

原産国のドイツでは3種類の大きさが認められており、これはそれぞれ大きさの違う獲物を捕まえるために交配された結果です。

なかでもミニチュア・ダックスフンドはスタンダードとカニンヘンの間の真ん中のサイズなので、自分より少し大きなサイズの穴熊から、自分より小さいうさぎまで、幅広いサイズの獲物に対応できるのでとても重宝されました。

ミニチュア・ダックスフンドの特徴

海辺に立つダックス ミニチュア・ダックスフンドの一番の特徴は何と言っても長い胴と短い足でしょう。その他には発達した筋肉質な体と、垂れた耳を持っています。

被毛の種類は、「ロング」、「スムース(短い)」、「ワイアー(硬めの毛で長い)」の3種類があり、それぞれの被毛の種類によって性格が異なると言われています。

ミニチュア・ダックスフンドのサイズ

飼い主の足元に座るダックス ダックスフンドは、サイズによって名前が変わります。ミニチュア・ダックスフンドとされるのは、生後15カ月を経過した時点で測定した胸囲が30~35cmで体重が3.5~4.8kgだとされています。

これよりも大きくなったり、小さくなったりすると、スタンダードや、カニンヘンとなります。

他のサイズと比較すると以下の通りです。

スタンダード:胸囲35cm以上、9kgまで
ミニチュア:胸囲30~35cm、3.5~4.8kg
カニンヘン:胸囲30cm以下、3.5kgまで

ミニチュア・ダックスフンドのカラー

毛色が違う4匹のダックス ミニチュア・ダックスフンドの色は被毛の種類によってさまざまで、最もバリエーションがあるのがスムースとロングタイプです。

レッド、イエロー、レディッシュイエロー、バイカラー(チョコレート・タン、ブラック・タンなど)、大理石模様、縞模様まであります。

ワイヤータイプの被毛の場合、上記に加えてワイルドボア、枯葉色の単色も公認されています。

ミニチュア・ダックスフンドの性格は?

並んでフセをしている二匹のダックス 陽気で好奇心が強く、非常に活発な性格をしています。少々頑固でこだわりが強い一面がありますが、とても賢く順応性も高いので、しつけや訓練はそんなに難しくありません。

元猟犬で自立心が強いので、小さい時からしっかりとトレーニングをしておかないと、大人になってから扱いが難しい犬になります。遊ぶ時や一緒にくつろぐ時と、しつけをするときはメリハリをつけて行うようにしましょう。

ミニチュア・ダックスフンドは大変賢く、日本でも警察犬として採用している自治体があります。正しくしつけてあげることによって飼い主と犬の関係性もよくなるので、子犬の頃からしっかり行いましょう。

また、多頭飼いをするとちょっとしたことで一斉に騒いでしまう場合があります。片方が吠えるとつられてもう一方も吠えるような習性があります。多頭飼いを希望される場合は、先住犬のしつけが終わってからお迎えすることでトレーニングがスムーズになります。


まとめ

女性の膝枕で寝ているダックス 小さい体に3種類の被毛、被毛のカラーのバリエーションも豊富で個体ごとに個性もあります。個性があるぶん、一目見た瞬間に「この子だ」と直感したという飼い主の方もいるようです。
お迎えするときは犬舎などで実際に顔を合わせてみてはいかがでしょうか。

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文:Qpet編集部
犬の病気やしつけ、犬との暮らしに役立つハウツー情報などをお伝えしていきます。


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