2017年12月11日

チャウチャウについて

一度聞くと、忘れられない不思議な響きの犬種「チャウチャウ」。

チャウチャウはふわふわの被毛とライオンのようなたてがみ、困ったような表情が独特な犬種です。

コマーシャルに起用されたこともあり、過去に人気の犬種となったことがあります。そんなチャウチャウについてご紹介します。

チャウチャウの歴史

チャウチャウが潮風を浴びている様子 チャウチャウは中国原産の犬種で、2000年以上も前から人間によって飼育されているといわれています。

その起源ははっきりとは分かっていませんが、その容姿からマスティフ系の犬が祖先犬だと考えられています。

チャウチャウは主に、猟犬や番犬として活躍していました。

19世紀まではチャウチャウは中国のみで飼われていましたが、家庭犬ではなかったため人に懐かない荒々しい気質も見られたと言われています。

その後、海外に輸出されることになりましたが、チャウチャウが流行した時期に乱繁殖が行われたことにより、飼うのが難しい性格の犬種となってしまったようです。

チャウチャウの特徴

ふわふわの毛が特徴的なチャウチャウ チャウチャウは体高48~56㎝、体重18~27㎏の大型犬で、舌が青いのが特徴です。

ライオンのようなたてがみがあり、マズルが短く、立ち耳でゆるい巻尾です。

毛色はバリエーションが豊富で、クリームやブラック、フォーン、レッド、ブルー、ホワイト、シナモンなどがあります。

なお、パーティーカラーは認められていません。


チャウチャウのしつけは難しい

二匹のチャウチャウが並んでいる様子 チャウチャウは大型犬の中で比較的、運動量を必要としない犬種です。

その点に注目すると、飼育が楽に見えるかもしれません。しかし、チャウチャウはしつけが難しいことで知られています。
チャウチャウは決してしつけが入りやすい犬種ではないので、お迎えしたい方は、準備と知識や覚悟が必要です。

チャウチャウは「生まれつきの番犬」とも呼ばれており、飼い主に対して非常に忠実な性格をしています。

しかし、性格はマイペースで頑固なところがあり、無理やり教えられることは好みません。

また独立心が強く、飼い主に対しても反応が薄い特徴があります。

見知らぬ人や他の動物に対しては警戒心が強く、あまり友好的ではありません。子どもとの相性も良いとは言えません。

子供が、チャウチャウにしつこく構うと怒ることがあります。

飼うときには、少しでも社会馴致をさせる為に、子どもの頃から様々な環境に慣れさせるようにしましょう。

しかし、人にあまり触らせたりはしないように注意してください。

チャウチャウを家に迎えたら、まずは「待つ」トレーニングから始めてください。

寝るときや留守番するときなど、大人しくケージの中で待っていられるようにしつけを行いましょう。

待てずに騒ぐこともあるかもしれませんが、根競べだと思って我慢してください。

待つ訓練が上手くいけば、チャウチャウのしつけは楽になります。

チャウチャウがかかりやすい病気

チャウチャウが階段の上に座っている様子 チャウチャウは乱繁殖の影響で多くの遺伝病があります。

眼病や耳病、皮膚病を患いやすいといわれています。喉周辺や消化器系にも病気を患いやすい特徴があります。

その他にも、懸念される遺伝病や大型犬に発症しやすい病気などがあります。

目や耳、皮膚に違和感がある場合や、食事中に普段と異なる様子が見られる場合は動物病院を受診するようにしましょう。

まとめ

チャウチャウの子犬がこちらを向いている様子 チャウチャウはブームが起きた時期に乱繁殖が行われたこともあり、多くの遺伝病などもあり日々の身体のチェックが欠かせません。

また、乱繁殖により飼うことが難しい個体が増えました。

チャウチャウのお迎えを検討している方は、最後まで責任を持って飼えるかどうかだけでなく、かかりやすい病気や症状の知識、正しいしつけの知識を勉強するなどの準備を行う必要があります。

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文:Qpet編集部
犬の病気やしつけ、犬との暮らしに役立つハウツー情報などをお伝えしていきます。


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