2017年7月5日

ミニチュア・シュナウザーってどんな犬?その性格や歴史

立派な口髭がチャームポイントで、まるで学者のような風貌が威厳たっぷりです。少し前に人気ドラマに出演し、子役の二人と一緒に歌を歌う姿がとても話題になったのを覚えている方も多いことでしょう。

今回は3種類いるシュナウザーの中でも特に人気のミニチュア・シュナウザーについてまとめました。

ミニチュア・シュナウザーの基礎知識

ミニチュア・シュナウザーの歴史

芝生の上で立っているミニチュア・シュナウザー 知的で威厳たっぷりな外見をしているミニチュア・シュナウザーの歴史はいかにも古そうに見えますが、意外と歴史は新しく、19世紀末のドイツで生まれた犬種です。

古くから馬小屋の番犬やネズミ捕り役として重宝されてきたスタンダード・シュナウザー種を小型化するために、アーフェン・ピンシャーと掛け合わせたと言われています。

プードルを交配したり、紆余曲折があったうえ、作出途中で生まれる個体差が激しく、大変苦労して交配された犬種と言われています。

19世紀に作出されてからは、主に農場で飼育され、ネズミ捕りや番犬として活躍していましたが、現在は家庭犬やショードッグとして世界中で愛されています。

ミニチュア・シュナウザーの名前の由来

ミニチュア・シュナウザーの顔 この犬種の原産国はドイツで、シュナウザーとはドイツ語で「口ひげ」を意味します。ちなみにこの名前は、1879年にドッグショーに出陳された犬の名前が由来とされています。

ミニチュア・シュナウザーの特徴

橋の上に座っているミニチュア・シュナウザー 何と言っても、口元にたっぷりと蓄えた口髭が最大の特徴です。3種類いるシュナウザーの中で、スタンダード・シュナウザーに近い外見をしています。

体高と体長がほぼ同じ、いわゆるスクエアタイプの体型をしています。小さいながら骨太でがっしりとした骨格をしており、体は全体的に筋肉質で安定感があります。

まっすぐのびた鼻筋の先には漆黒の鼻が光っています。口髭に加えて、眉毛もフサフサとしているので、まるで学者か哲学者のような風貌です。

自然の姿では、耳はV字型の垂れ耳ですが、断耳されている個体だとピンと立った耳をしています。被毛はダブルコートで全身が豊かな毛で覆われています。

ミニチュア・シュナウザーの被毛のカラー

切り株の上に座っている三匹のミニチュア・シュナウザー ミニチュア・シュナウザーの毛色は、ブラック、ソルト&ペッパー、ブラック&シルバー、ホワイトの4種類が認められています。

ミニチュア・シュナウザーのサイズ

カボチャに前足をかけて立っているミニチュア・シュナウザー 体高は30cm〜45cm程度、体重は4〜8kgが平均とされています。筋肉質な体をしているため「抱き上げてみると外見のイメージよりもずっしりとしていて驚いた」という方も多いようです。

ミニチュア・シュナウザーの性格は?

海辺を走っているミニチュア・シュナウザー 老成した哲学者のような風貌に反して、性格はとても明るく、活発で元気いっぱいです。

遊びやいたずらも大好きで人間が大好き。人懐っこく、家族のそばに居ることを好む甘えん坊です。

感受性が強く、賢く頭もいいため、人が感じていることや気持ちをよく理解してくれます。まるで親友のような関係になれる魅力的な犬種です。

テリアの中では穏やかな性格をしていますが、よく知らない人に対しては警戒心をあらわにすることがあります。自己主張が強く、頑固な一面も持っています。

ミニチュア・シュナウザーのしつけ

座って上を見上げているミニチュア・シュナウザー とても甘えん坊な犬種なので、長時間のお留守番がとてもストレスになる犬種です。

ストレスがたまると無駄吠えや噛み癖につながるため、まず留守が多い家で飼育することはおすすめできません。誰かが常に家にいるような家庭でおおらかに育てることが大切です。

留守番さえさせなければ、基本的にはしつけも入りやすい犬種です。頑固で自尊心が強いところがあるので、しつけに関しては叱るよりも褒めることを中心に行うことをお勧めします。


ミニチュア・シュナウザーの平均寿命と長生きのヒント

ミニチュア・シュナウザーの瞳

ミニチュア・シュナウザーの平均寿命

ミニチュア・シュナウザーの平均寿命は14年程度と、ほぼ全犬種全体の平均寿命と一致します。

ミニチュア・シュナウザーがかかりやすい病気

皮膚疾患

被毛が密生しているため、皮膚の病気にかかりやすい犬種です。高温多湿な状況に弱いので夏の間はクーラーが欠かせません。

体を頻繁に痒がっている様子を見せたらすぐに病院に連れて行ってあげましょう。

膀胱や腎臓、尿道の病気

ミニチュア・シュナウザーは、膀胱や腎臓、尿道などに結石が出来やすい犬種だと言われています。飼い主は毎日のトイレの様子をしっかりチェックしてあげましょう。

尿の量が少ない、尿をしようとするが出ない、尿に血が混じるなどの状況を確認したら、悩まずに動物病院に連れて行くことが重要です。

尿の病気は命に関わるケースも多々あるので、十分注意してあげましょう。

ミニチュア・シュナウザーを飼うときのポイント

ミニチュア・シュナウザーの日々のお手入れ

ミニチュア・シュナウザーとブラシ ミニチュア・シュナウザーを一番魅力的な状態で維持するためには、眉毛と口髭のケアが欠かせません。定期的にトリミングを行うのはもちろんのこと、食事の後などは毎回口髭を丁寧に拭いてあげるようにしましょう。

全身の被毛についても、毛玉ができないようにブラシで丁寧に溶かしてあげる必要があります。ブラッシングをする際には、皮膚に赤みなどがないかも合わせてチェックしてあげるようにしましょう。

ミニチュア・シュナウザーの運動量とお散歩は?

走っているミニチュア・シュナウザー 小さな体ですが、筋肉質でどっしりとした体型をしているので、室内飼いの場合は室内でたくさん遊んであげる他、庭を自由に走り回らせてあげた上で、一日朝と夕方2回、それぞれ30分程度のお散歩が必要だと言われています。

ミニチュア・シュナウザーは肥満に注意!

食欲が旺盛で、太りやすい犬種ですので、十分な運動はもちろんのこと、食事の管理も徹底して行うようにしましょう。

肥満になると内臓が悪くなり、寿命が短くなってしまうこともあるので、甘やかしすぎず、適性の給餌量を守りましょう。

ミニチュア・シュナウザーは暑さに弱い!

思いっきり走り回るのが大好きなミニチュア・シュナウザーですが、豊かな被毛を持っているので暑さにはとても弱い犬種です。

運動させるときには、炎天下は絶対に避けるようにしましょう。お留守番をさせるときでも、空調は付けておいてあげるようにしてください。

まとめ

森の中に立っているミニチュア・シュナウザー ドラマの中で喋る犬として一躍大人気となったミニチュア・シュナウザー、その知的で個性的な風貌で昔から数多くの映画に出演してきました。

哲学者のような見た目に、子どものように愛らしく甘えん坊な性格がなんとも魅力的な犬種です。

世界的に見ればテリアの中で最も人気が高く、「最良の家庭犬」という名誉ある称号を得たことも。子どもやお年寄りのいる家庭でも安心して飼育することができる優しい性格をしています。

ぜひ、大人気のミニチュア・シュナウザーと最高の親友になってみてください。

この記事が気に入ったら
Qpetに「いいね!」しよう

文:Qpet編集部
犬の病気やしつけ、犬との暮らしに役立つハウツー情報などをお伝えしていきます。


合わせて読みたい

PAGE TOP