2017年11月17日

グレート・ピレニーズについて

グレート・ピレニーズは、豊かな被毛に覆われた優雅な容姿が魅力的な大型犬です。

今回は、そんなグレート・ピレニーズの歴史や性格、飼うときのポイントについてまとめました。

グレート・ピレニーズを飼いたいと考えている人はぜひ参考にしてください。

グレート・ピレニーズの歴史

砂浜に立つグレート・ピレニーズ グレート・ピレニーズは古くからヨーロッパの山岳地帯に存在した犬で、番犬あるいは牧羊犬として人間に使役してきました。

大きな身体で家畜を狙う害獣たちを威嚇し、時には戦って追い払っていたそうです。

17世紀になるとグレート・ピレニーズはフランス王室の公式犬となり、ルイ14世やマリー・アントワネットの護衛する役目を担いました。

また、イギリスのビクトリア女王の愛犬もグレート・ピレニーズでした。

ところが時代が変わって護衛犬の必要性がなくなると、グレート・ピレニーズを飼う貴族もどんどん減っていきました。

一時期は絶滅の危機にも追い込まれたようです。

しかしその後は愛好家の手で繁殖されたことによって絶滅を免れ、現在では家庭犬向きに改良が重ねられています。

グレート・ピレニーズの性格

芝生の上に伏せるグレート・ピレニーズ グレート・ピレニーズは優雅な見た目をしているので、おっとりして穏やかな性格だと思われがちです。

しかし番犬としての気質を持っており、見知らぬ人や他の動物に対して強い警戒心を持ちます。

それでいて、飼い主に対しては忠誠を尽くします。

交配が進められる中で警戒心は弱くなったものの、個体によってはこの気質が色濃く残っています。

そして、牧羊犬として作出された犬種だけあって高い能力を持っています。

洞察力もあり、飼い主の指示を待たずに自分で考えて行動する一面もあります。

基本的に家族には寛容に接するグレート・ピレニーズですが、頼りない飼い主に対してはこの限りではありません。

飼い主としての威厳を示さないと、自分の方が上だとアピールしてくることがあります。

グレート・ピレニーズを飼うときにはリーダーシップを発揮し、子犬のうちからしっかりとしつけを行うことが大切です。


グレート・ピレニーズの飼うときのポイント

子犬のグレート・ピレニーズ

運動

グレート・ピレニーズはヨーロッパの山岳地帯で生まれた犬なので、暑さには強くありません。

夏の散歩は、涼しい時間帯を選んで30分ほど行いましょう。

その分、気温が落ち着いてきたらたっぷりと散歩させてあげてください。

なお運動が大好きなグレート・ピレニーズですが、体重があるのであまり激しい運動をすると身体に負担がかかってしまいます。

基本的には毎日の散歩で十分だといえるでしょう。

被毛の手入れ

見た目からもわかる通り毛量がかなり多い犬種なので、マメに被毛の手入れを行うことが大切です。

春と夏の換毛期はもちろんのこと、それ以外の季節も抜け毛の量が多いので、ブラッシングはできるだけ毎日行うようにしてください。

また、室内を衛生的に保つために小まめに掃除を行いましょう。

飼育環境

グレート・ピレニーズは成犬になると体重50~60㎏にもなる大型犬です。

そのため、室内で飼育するためには十分なスペースが必要です。

グレート・ピレニーズを飼うときには、成犬になってからどのくらいの大きさになるのかを必ず把握しておきましょう。

また、前述したようにグレート・ピレニーズは暑さに強くありません。

熱中症にならないように、温度管理はきちんと行ってください。

まとめ

雪の中座るグレート・ピレニーズ 警戒心が強く飼育が難しい面もあるグレート・ピレニーズですが、幼い頃からしっかりとしつけを行えば最高のパートナーになってくれます。

優雅な見た目と強い忠誠心を持ち合わせたグレート・ピレニーズは、きっと自慢の愛犬になりますよ。

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文:Qpet編集部
犬の病気やしつけ、犬との暮らしに役立つハウツー情報などをお伝えしていきます。


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