2017年11月20日

四国犬について

四国犬は、オオカミのような野性的な容姿が特徴的な中型犬です。

その引き締まった姿は惚れ惚れするほどで、かわいらしい小型犬とは違った魅力があります。

ここではそんな四国犬についてまとめたので、ぜひ参考にしてください。

四国犬は国の天然記念物

遠くを見つめる四国犬 四国犬は名前の通り四国山地を故郷とする犬で、猟犬として人間に使役してきました。

イノシシや鹿を捕らえるための優秀な猟犬として重宝されていたようです。

毛色がオオカミと似ており柴犬よりも大きいため、ニホンオオカミを目撃したという情報が出回って人々を騒がせたこともあります。

そんな四国犬は1936年に天然記念物になりました。

四国犬の他にも、大型犬の秋田犬、中型犬の紀州犬、北海道犬、甲斐犬、小型犬の柴犬が天然記念物として指定されています。

この6種類の中でも、四国犬、柴犬、紀州犬の3犬種はとりわけ多く登録されているとのことです。

四国犬の特徴

四国犬は体高49~55㎝、体重15㎏ほどの中型犬で、筋肉質な体をしています。

被毛は短毛ですがオーバーコートとアンダーコートがあるダブルコートなので抜け毛が多くあり、毛色は胡麻、赤、黒褐色などがあります。

やや釣り目で立ち耳の四国犬は精悍な雰囲気があり、背中側に巻いている尻尾も特徴的です。

猟犬らしい気質を備えており、飼い主に対しては高い忠誠心をもちますが、それ以外の人に心を許すことはありません。

子どもや他の動物との相性は良くないといえるでしょう。また、飼い主であっても毅然とした態度で接しないと見下されてしまいます。

頑固で勇敢なのも四国犬の特徴で、まるで日本の武士のような性格をしています。

良好な関係を築くことができれば、優秀な番犬になってくれるはずですよ。


四国犬の飼い方

芝生の上の四国犬

運動

現在も実猟を行っている犬種なので、当然ながらスタミナは豊富です。

1日2回、1回1時間程度を目安に散歩を行ってください。運動するのは大好きな犬種ですが、気が強い性格のためドッグランで自由に走らせるのはおすすめできません。

外に出るときは常にリードにつないでおくようにしましょう。

しつけ

物覚えが良く賢い四国犬ですが、しつけは決して簡単ではありません。

なぜなら、飼い主をリーダーとして認めないと言うことを聞かないからです。

子犬の頃から徹底したしつけを行い、確固たる信頼関係と主従関係を作ってください。

しつけが不十分だと他人に危害を加える可能性もあることを覚えておきましょう。

被毛のケア

見かけによらず抜け毛が多い犬種のため、小まめに被毛のケアをしてあげる必要があります。

週に2~3回程度を目安に行うとよいでしょう。

四国犬を飼うのは難しい

横になる四国犬 四国犬はニホンオオカミの血を引き継いでいるという説があり、さらに長い間猟犬として生活をしてきたため家庭犬としては向きません。

飼い主が愛犬をコントロールできていないと、咬傷事故などにもつながってしまいます。

優秀な番犬になる素質はありますが、それ以上に飼育は難しいといえるでしょう。特に初心者にはおすすめできません。

四国犬を飼っている愛好家たちは、四国犬の猟犬としての能力に魅力を見出しているようです。

家庭内で可愛がる目的で犬を飼いたいと考えている人は、他の犬種を検討することをおすすめします。

まとめ

振り返る四国犬 凛とした雰囲気がクールでかっこいい四国犬ですが、残念ながらペットとして気軽に飼える犬種ではありません。

どうしても飼いたいという人は、しっかりとコントロールすることができるか、生涯責任をもって面倒を見られるかなどを考えてから飼うことを検討してくださいね。

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文:Qpet編集部
犬の病気やしつけ、犬との暮らしに役立つハウツー情報などをお伝えしていきます。


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