2017年11月21日

シャー・ペイについて

シャー・ペイは中国原産の犬種で、一度見たら忘れられないほど独特でユニークな容姿をしています。

今回は、そんなシャー・ペイの歴史や特徴、飼い方、寿命などについてまとめました。

シャー・ペイを飼ってみたいという人はぜひ参考にしてください。

シャー・ペイの歴史

こちらを見るシャー・ペイ

正確な起源は不明

シャー・ペイは中国原産の犬種ですが、残念ながらはっきりとした起源は明らかになっていません。

これは、中国が共産主義になった頃にそれ以前の記録を抹消してしまったためだといわれています。

現在では、シャー・ペイに関する最古の記述は13世紀のものとなっています。

絶滅の危機に陥ったシャー・ペイ

闘犬および食用の犬として長い間中国で飼われていたシャー・ペイですが、1949年に中国が犬の飼育を禁止したため絶滅の危機に陥ってしまいます。

しかし、一部の地域で繁殖が続けられたためシャー・ペイは絶滅の危機を乗り越えることができました。そして、その後は中国から海外へと渡っていきます。

やがて人気の高級犬種に

アメリカに持ち込まれたシャー・ペイは、その物珍しさから人気犬種となります。

その結果、高級犬種として高額で売買されるようになりました。

そして、1974年にはアメリカケンネルクラブで新しい犬種として正式に登録されました。

シャー・ペイの特徴

こちらに振り替えるシャー・ペイ シャー・ペイは体高46~51㎝、体重16~20㎏の中型犬です。

その特徴はやはり全身にたるみのある外観で、肌は紙やすりのようにザラザラとしています。

鼻はまるでカバのように大きく、見れば見るほどかわいく見えてくる愛嬌たっぷりの顔をしています。

悲しそうな顔をしていますが性格は明るく、リーダーだと認めた飼い主に対しては強い忠誠心を持ちます。

そのため優れた番犬になる資質も秘めています。

ただし、もともと闘犬だっただけあり見知らぬ人を警戒して攻撃的になることもあるので注意が必要です。


シャー・ペイの飼い方

こちらを見るシャー・ペイ シャー・ペイはそこそこ体力のある犬なので、1日2回、1回あたり30分ほどを目安に毎日散歩を行ってください。

運動欲を満たしてあげることで扱いやすい性格になります。

また、自立心が強くしつけしにくい一面があるので子犬のうちからしっかりトレーニングを行って服従心を育ててください。

被毛の手入れは手間がかかりませんが、皮膚の手入れはやや時間がかかります。

たるみに汚れが溜まりやすいので、小まめに掃除してきれいにしてあげましょう。

寿命の短いシャー・ペイ

寝転がるシャー・ペイ シャー・ペイの平均寿命は8~10年ほどで、同じサイズの中型犬と比べてもやや短命だといえます。

しかし日本で飼われていた中には15年生きたシャー・ペイもいるので、病気に気を付けながら大事に育てることが大切です。

シャー・ペイは絶滅の危機にあった時期に近親交配がなされたため、遺伝病が多い犬種です。

特に気を付けたいのは眼疾患で、主な病気としては眼圧が上がって視野狭窄が起きる緑内障や瞼が内側に入ってしまう眼瞼内反症が挙げられます。

どちらも治療法のある疾患なので、日頃からよく観察して早期発見を心掛けるようにしましょう。

まとめ

3頭のシャー・ペイの子犬 日本ではあまり見かけないシャー・ペイですが、アメリカでは人気犬種となっており多くの人が可愛がっています。

手入れは大変ですが、それだけに飼う甲斐があるともいえるでしょう。

国内にもシャー・ペイのブリーダーはいるので、ぜひ検討してみてくださいね。

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文:Qpet編集部
犬の病気やしつけ、犬との暮らしに役立つハウツー情報などをお伝えしていきます。


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