2017年11月24日

セント・バーナードについて

セント・バーナードは、「アルプスの少女ハイジ」でもおなじみのスイス原産の大型犬です。

大きな身体には似合わず甘えん坊な性格をしており、愛らしさがあります。

ここでは、そんなセント・バーナードについてご紹介します。

セント・バーナードの歴史

セント・バーナードの故郷はスイスのアルプスの山中です。

この地域は冬になると多くの積雪があり、気温はマイナス30℃になることもあるそうです。

しかし、この地域は重要な交通路であったため冬でも山越えを試みる人は少なくなく、セント・バーナードは遭難した人たちを救助犬として助ける役割を果たしていました。

20世紀までにセント・バーナードが救った遭難者の数は2,000人にも上るといわれています。

そんなセント・バーナードはイギリスに渡ったのは19世紀のことです。

この頃のセント・バーナードは近親交配を続けていたため遺伝病が多く絶滅の危機に瀕していましたが、ニューファンドランドと交配させることによってこの危機を免れました。

現在では、セント・バーナードは映画やアニメに登場する有名な犬種となっています。

しかしながら未だに多く飼われる犬種ではないようです。

セント・バーナードの特徴

雪に立つセント・バーナード セント・バーナードは体高61~70㎝、体重50~91㎏の大型犬で、がっしりとした筋肉質の身体をしています。

被毛は厚く、毛色はホワイトにレッドブラウンの斑もしくはブランケットです。

本来のセント・バーナードは短毛ですが、改良されたタイプは毛が長いこともあります。

子犬のうちはやんちゃなセント・バーナードですが、年を重ねるうちにだんだんと落ち着いた性格になります。

おっとりした優しい性格で家族を喜ばせることが大好きなセント・バーナードは、自慢の家庭犬になる資質を秘めています。

時に頑固な一面をみせますが、基本的には甘えん坊な性格をしています。


セント・バーナードの飼い方のポイント

遠くを見つめるセント・バーナード

飼育環境

寒い地域で生まれたセント・バーナードは、暑さに強くありません。

日本の夏は得意ではないので、しっかり温度管理をした室内で過ごさせてあげましょう。

散歩でも体調を崩さないように配慮してあげてください。

運動

大型犬なので、やはりそれなりの運動量が必要です。

運動不足になるとストレスが溜まるだけではなく肥満の現認にもなってしまうので気を付けましょう。

散歩は毎日1時間以上しっかりと行ってください。

被毛のケア

ダブルコートである上に抜け毛の原因となるアンダーコートが厚いので、小まめな被毛のケアは欠かせません。

できるだけ毎日ブラッシングを行うようにしましょう。

食事管理

太らせないようにするためには、運動はもちろんのこと食事管理も大切です。

体重が増えると股関節に負担がかかってしまうので、カロリーが低めのドッグフードを選ぶことをおすすめします。

しつけ

頭がよくしつけやすい犬種で、忍耐強さも兼ね備えています。

ただし、繊細な性格をしているので荒々しく叱ることは避けてください。

しつけが終わったら思い切り甘えさせてあげましょう。

かかりやすい病気

かかりやすい病気としては、股関節形成不全が挙げられます。

肥満予防が大切なのはこのためです。

また寿命は8~10年と短めなので、セント・バーナードを飼ったら愛犬との時間を色濃くたっぷりと味わうようにしましょう。

まとめ

2頭のセント・バーナードの子犬 セント・バーナードは、子犬のときの姿からは想像できないほど大きく成長するので、飼育を考えている人はまずは成犬と触れ合ってみることをおすすめします。

優しく甘えん坊なセント・バーナードは、適切にしつけを行えば理想的な家庭犬になってくれますよ。

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文:Qpet編集部
犬の病気やしつけ、犬との暮らしに役立つハウツー情報などをお伝えしていきます。


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