2017年11月19日

サモエドについて

サモエドはシベリア原産の犬種で、全身を包むふわふわの被毛が特徴的です。

日本ではあまり見かけない犬種ですが、最近人気が高まっているようです。

ここでは、そんなサモエドの歴史や特徴、飼い方、注意したい病気などについてまとめました。

サモエドの歴史

雪の上のサモエド サモエドは、シベリアのツンドラ地方原産の犬種です。

3,000年以上も前から遊牧民族であるサモエド族に飼われながら、人間を警護や猟をしたりすることで人間に使役していました。

また、人間が暖を取るときにも一役買っていたそうです。

現在は人間の手によって品種改良された犬種がほとんどですが、サモエドは自然に進化を遂げてきたといわれています。

サモエドが初めてイギリスに入ったのは、19世紀後半のことです。

そして、そのうちの1頭がアレキサンドリア女王の元に渡ったことをきっかけに積極的に繁殖が行われるようになりました。

また、1906年にはアメリカにも渡り、その従順で人懐っこい性格から人気の犬種となりました。

初めてスタンダードが作られたのは1909年のことで、3年後の1912年にはイギリスケンネルクラブで犬種登録が行われました。

長い間サモエド族と暮らしていたサモエドですが、現在では世界中で愛されています。

サモエドの特徴

森の中のサモエド サモエドは体高54~60㎝、体重16~30㎏で、中型犬の中ではやや大きめの犬種です。

厚い被毛は厳しい寒さから身を守るために発達したもので、毛色はピュア・ホワイトやクリーム、ホワイトにビスケットなどがあります。

口角が上がっているサモエドは微笑んでいるようにも見え、この表情は「サモエドスマイル」と呼ばれています。

性格や優しく温和で、誰に対してもフレンドリーに接することができます。

また辛抱強さも兼ね備えているため、子どもがいる家庭でも飼うことができます。

家庭犬として理想的な性格のサモエドですが、人間と長く暮らしてきた犬種で人見知りをしないため番犬には向きません。


サモエドの飼い方

3匹の子犬のサモエド

運動

スタミナが豊富な犬種のため、散歩は毎日1時間以上行いましょう。

なお、かなり力が強い犬種なのでリーダーウォークができるようにしっかりしつけてください。

被毛のケア

サモエドを飼ったときに苦労することの一つが、被毛のケアです。

毛量が多く抜け毛が多いので、毎日のブラッシングが欠かせません。

これを怠ると皮膚病の原因になってしまうので気を付けてください。

しつけ

飼い主を喜ばせることが大好きな犬種なので、しつけはしやすいといえます。

子犬のうちに上下関係を教えれば、健気で従順な犬に育ってくれますよ。

飼育環境

大きくて強そうなサモエドですが、寒い土地で育った犬種のためには日本の夏にはめっぽう弱いです。

暑い時期には体調を崩さないように配慮してあげることが大切です。

サモエドがなりやすい病気

こちらを見つめるサモエド 純血種のわりに遺伝病が少ないサモエドですが、胃捻転になりやすい犬種です。

胃捻転とは、何らかの原因により胃が捻転して他の臓器を圧迫してしまう病気です。

非常に緊急性が高く、すぐに処置を施さないと最悪の場合は死に至ることもあります。

ドカ食いや食後すぐの運動は胃捻転を誘発するきっかけとなるので注意しましょう。

異変を感じたら、すぐに病院に連れて行くようにしてください。

まとめ

花畑の中のサモエドの子犬 サモエドを飼育するにはそれなりの手間がかかりますが、性格は温和でしつけやすいので家庭犬としてはぴったりです。

きちんとしつけをすれば、最高のパートナーになってくれます。

これから犬を飼おうと考えている人は、サモエドも候補に入れてみてくださいね。

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文:Qpet編集部
犬の病気やしつけ、犬との暮らしに役立つハウツー情報などをお伝えしていきます。


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