2018年1月6日

【トゥアレグ族の宝】アザワクの魅力から歴史まで

アザワクという犬種についてご存知の方は少ないのではないでしょうか。

アフリカ大陸、マリ共和国の遊牧民トゥアレグ族と歴史を共にしてきた犬種と言われており、千年以上の間大事にされてきたと伝えられています。

その美しい体と抜群の運動能力からドッグレースなどでも活躍しているアザワクの知られざる歴史や特徴についてご紹介していきます。

アザワクの歴史やルーツ

アザワクが砂の上で走っている様子
アザワクの正確なルーツは不明です。

少なくとも数千年前に、アフリカ大陸、現在のマリ共和国の遊牧民、トゥアレグ族が生み出したと考えられています。

トゥアレグ族は能力が高いアザワクを門外不出としていた為に、長らくこの犬種が外に出ることはありませんでした。

しかし、1970年代にトゥアレグ族を救ったユーゴスラビアの医師に友情の証として数頭のアザワクが贈られたことから繁殖が進み、1981年にFCIの公認犬種となりました。

現在でも、トゥアレグ族にとってアザワクは特別な存在で、寝食を共にするだけでなく家族として愛されています。

アザワクの特徴

アザワクが芝生の上で歩いている様子 アザワクの体型や特徴についてご紹介します。

アザワクの体型

雄の体型は雌よりも一回り大きく、体高が64~74cm程度、体重が20~25kgとなっています。

アザワクの特徴

サイトハウンド犬種のアザワクは頭が小さく、非常にスリムな四肢と尾を持っていますが、身体中の筋肉がとても発達しています。

垂れ耳とサーベル型の細い尾が特徴です。

被毛は短毛のスムースコート、色はレッドブラウンの他に、茶系の色など多くが認められていますが、四肢と尾の先端に共通してホワイトのパッチがあります。


アザワクの性格としつけ

アザワクが浜辺の上を駆けている様子 アザワクの性格やしつけについてご紹介します。

アザワクの性格

アザワクはプライドが高く、冷静で自立心が強いので束縛を嫌います。

注意深い性格で、見知らぬ人に心を開くことはないですが、一度信頼すると全幅の愛情を寄せてくれます。

アザワクのしつけ

アザワクは独立心が強く判断力もあるので、飼い主がリーダーとして振舞わないと、自分の判断で行動し問題を起こすことがあります。

愛情と共に毅然とした態度で接することが必要です。トゥアレグ族は、寝食を共にし、家族同様に接して信頼関係を築くと言います。

その絆は強固で、飼い主が狩に行くときはラクダの上に一緒に乗って出かけるようです。

アザワクを飼うには

アザワクが大きく飛び跳ねている様子 アザワクを飼うときのポイントについてご紹介します。

アザワクに必要な運動量

時速60km以上まで瞬時に加速することができる優れた運動能力で、ドッグレースでも活躍する犬種です。

そのため、都会生活では一日2時間程度のお散歩が必要です。

お散歩の他にも、定期的にドッグランや森などで走らせてあげる必要があります。

その際、自分より小さい犬種や小動物を本能的に追いかけてしまうことがあるので、飼い主は十分注意しましょう。

室内飼いも可能

砂漠気候や亜熱帯気候で長く暮らしていた事もあり、暑さには強い犬種です。

大型犬ですが、従順でオンオフがはっきりしているので、室内飼いも可能です。

被毛のお手入れ

短毛のため、被毛のお手入れは難しくありません。週に2回程度のブラッシングで問題ありません。

泥などで汚れてしまったら、固く絞った布巾で拭いてあげましょう。垂れ耳の犬種なので耳のお手入れは念入りにしてあげる必要があります。

かかりやすい病気

アザワクは筋肉質な肉体に対して、四肢が非常にスレンダーです。この体型ゆえ、ドッグレースに出場するほどの俊足を誇るのですが、骨折しやすいと言う弱点があります。

凹凸が激しい道で全力疾走させたりすることがないようにしましょう。

まとめ

アザワクが何かを見つめている様子 アザワクは、砂漠の遊牧民が千年以上の歴史を共にしながら作り上げた唯一無二の犬種です。

お迎えするときには、大きくて運動能力が非常に高いアザワクを最後まで飼うことが出来るかを考慮するようにしましょう。

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文:Qpet編集部
犬の病気やしつけ、犬との暮らしに役立つハウツー情報などをお伝えしていきます。


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