2018年1月7日

【ピットブル】アメリカン・ピット・ブル・テリアの魅力から歴史まで

「ピットブル」の愛称で呼ばれているアメリカン・ピット・ブル・テリアは元々闘犬として作出された犬種です。

その為、攻撃的な一面があることから、ヨーロッパをはじめ多くの国で輸入や輸出の制限が設けられています。

今回はアメリカン・ピット・ブル・テリアの歴史と特徴、本当に危険な犬種なのか等もご紹介します。

アメリカン・ピット・ブル・テリアの歴史

アメリカン・ピット・ブル・テリアがこちらを見ている様子 アメリカン・ピット・ブル・テリアは、1870年代にイギリスからアメリカに輸入された闘犬用のスタッフォードシャー・ブル・テリアから作出された犬種です。

ブルドッグなどから厳選して交配が進められ、ブルドッグのガッチリとした体を受け継ぎ、テリアの負けん気の強さを持っているのがアメリカン・ピット・ブル・テリアです。

ブルドッグとテリア以外に交配された犬種の詳細が不明な理由については、攻撃性が高く強い闘犬を作るための交配は門外不出の秘密とされていた為です。

19世紀に欧米で闘犬が禁止されると、牧畜を生業とする家で使役犬として活躍するようになります。

しつけが十分で訓練されたアメリカン・ピット・ブル・テリアは力持ちで勇敢な特徴があり使役犬として愛され、安定の地位を手に入れました。

しかし、20世紀にはいるとピットブルの本来持つ攻撃性や凶暴性が悪用され始めます。

裏の世界で生きる人間の用心棒に使われるようになり、必然的に人を傷つけることになったピットブルは、「凶暴で危険な犬」とされました。

アメリカン・ピット・ブル・テリアの特徴

アメリカン・ピット・ブル・テリアが立っている様子 アメリカン・ピット・ブル・テリアはがっしりとした体つきで、体長が体高よりもやや長い大きめの中型犬です。

丸く大きな頭部をもち、両目が離れ気味で短いマズルが特徴です。半立ち耳と細い尻尾は断耳、断尾されることもあります。


アメリカン・ピット・ブル・テリアの性格やしつけ

アメリカン・ピット・ブル・テリアが飼い主の方を見ながら舌を出している様子 アメリカン・ピット・ブル・テリアの性格や、しつけのポイントについてご紹介します。

アメリカン・ピット・ブル・テリアの性格

アメリカン・ピット・ブル・テリアは服従心が強く、明るく無邪気な性格で、飼い主の言うことをよく聞く愛情深い性格をしています。

むやみに人を襲ったりすることはありませんが警戒心は強く、他の犬との多頭飼いについては相性に左右されます。

小動物や自分より大きな相手に対しても攻撃的になることがあるので、幼少期からのしつけと飼い主の注意が必要です。

アメリカン・ピット・ブル・テリアのしつけ

犬も動物なので、突然何かのスイッチが入ることで攻撃的になり、人を襲って傷つけてしまうことがあります。

これはアメリカン・ピット・ブル・テリアに限らず、どの犬種にも言えることですが、ピットブルのような元闘犬の犬種だと、その衝撃が他の犬より大きく、大怪我をさせることもあるので注意が必要です。

ピットブルはむやみに人を襲い傷つけることを好む犬ではありません。

しかしピットブルの飼い主には、闘犬だった血筋を知った上で、厳しいしつけや訓練を行う責任感が強く問われます。

アメリカン・ピット・ブル・テリアを飼うときのポイント

毛布の上にアメリカン・ピット・ブル・テリアの子犬が伏せている様子 元闘犬といった気質が大きく出る犬種を制御するには、正しいしつけだけでなく、子犬の頃から社会馴致などをしっかりと行う必要があります。

それだけでなく、攻撃的な面から人を傷つけたりしないように、どんなときでも命令に従うような信頼関係を作ることが求められます。

子犬の頃からドッグランなどに連れて行くのがオススメですが、成犬になってからドッグランに連れて行くのは危険が伴います。

他の犬と接触する場合は、自分の犬の状態と遊び相手の犬の状態をよく見て、目を離さないようにしましょう。

まとめ

アメリカン・ピット・ブル・テリアと飼い主が散歩をしている様子 アメリカン・ピット・ブル・テリアは闘犬だったこともあり、「恐ろしく凶暴な犬」というようなイメージを持たれがちですが、そんなことはありません。

力が強く、攻撃性が強いですが、人間が愛を与えてきちんと育てれば愛情深い犬に育ちます。

しかし、ピットブルをお迎えするときには、子犬の頃から社会馴致できるか、正しいしつけや訓練を行えるか、訓練士に依頼するような余裕はあるか、犬が行ったことに対して全ての責任を負う覚悟があるかなどを考慮する必要があります。

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文:Qpet編集部
犬の病気やしつけ、犬との暮らしに役立つハウツー情報などをお伝えしていきます。


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