2018年1月6日

【グレートジャパニーズドッグ】アメリカン・アキタ の魅力から歴史まで

日本を代表する犬種でもある秋田犬が、歴史の中でアメリカに渡って「アメリカン・アキタ」として別の犬種として確立されていることをご存知でしょうか。

アメリカン・アキタがなぜ誕生したのかといった歴史や特徴などをご紹介していきます。

アメリカン・アキタの歴史

アメリカン・アキタが浜辺で伏せている様子 秋田犬はみなさんご存知、日本を代表する犬種です。

秋田犬は戦前に来日したヘレン・ケラーが持ち帰ったことで、アメリカでもある程度名が知られる日本犬でした。

しかし、第二次世界大戦が始まったことにより、極度の食糧難などを理由から軍用犬として利用できるジャーマン・シェパード・ドッグ以外の飼育が実質的に禁じられます。

秋田犬はジャーマン・シェパードとの交配を進めることで禁止網を逃れながら、シェパードと混血した秋田犬が多くなっていきます。

そして戦後、アメリカ人にとって馴染みのあるジャーマン・シェパードに似た秋田犬が人気となり、たくさんの秋田犬が母国へ持ち帰られました。

賢く従順で、環境の変化にも対応できる秋田犬はアメリカで大ブームとなり、その数も増え、1956年にはアキタ・クラブ・オブ・アメリカが誕生し、1972年にはアメリカン・ケネル・クラブに正式に登録されました。

アメリカン・アキタの特徴

アメリカン・アキタが草むらの上にたっている様子 がっしりとした骨太の体を持ち、均衡が取れた美しい大型犬です。

頭部はやや広めでマズルは深く、耳は直立で前傾しており、顎の後部のラインにつながるのがアメリカン・アキタの特徴です。

戦後の日本では、秋田犬を原種の姿に戻そうという動きから秋田マタギ犬を中心に交配が進められます。

このため、アメリカン・アキタと秋田犬はルーツこそ同じですが外見は全く異なる犬種となっています。

アメリカン・アキタのサイズ

雄は雌よりも一回り大きな体型をしており、雄の体高は68cm前後で体重が46㎏前後です。


アメリカン・アキタの性格やしつけ

アメリカン・アキタが浅瀬で飛び跳ねている様子 アメリカン・アキタの性格や、しつけのポイントについてご紹介します。

アメリカン・アキタの性格

アメリカン・アキタは一般的な秋田犬と同様に、しつけが難しく上級者向けの犬とされています。

性格は従順で賢く、愛情深い性格をしていますが、縄張り意識が非常に強いので、家族を守ろうとする気持ちから、他人への攻撃性が高い一面を持っています。

アメリカン・アキタのしつけ

アメリカン・アキタを迎える際には、小さいころから誰がリーダーかを分からせ、毅然とした態度で接することが必要です。

確固たる主従関係を築くことができれば、信頼関係で結ばれたパートナーとなってくれる犬種です。

アメリカン・アキタを飼うには

アメリカン・アキタの子犬が三匹並んでいる様子 アメリカン・アキタを飼うときのポイントについてご紹介します。

運動量

アメリカン・アキタは日本の住宅事情では、よほど広い家でない限り室外飼育が好ましいとされています。

狭い室内での飼育はストレスになり、問題行動の原因となってしまう場合があります。

また、必要な運動量が非常に多い犬種でもあり、最低でも1〜2時間の運動を1日2回は行うことが必要です。

お手入れ

被毛の量が多いアメリカン・アキタは日々の被毛のお手入れも欠かせません。

毎日ブラッシングを行い、月に1回はシャンプーしてあげる様にしましょう。

まとめ

アメリカン・アキタが枯れ葉の上に立っている様子 近年、日本犬は海外で非常に人気が高くなっています。

しかし、それよりも早く第二次世界大戦の頃にアメリカに渡っていた秋田犬が独自の犬種として確立されていた事をご存知の方は少ないのではないでしょうか。

上級者向けの犬種と言われるアメリカン・アキタなので、お迎えの際には今の環境で飼育できるかどうか検討されることをお勧めします。

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文:Qpet編集部
犬の病気やしつけ、犬との暮らしに役立つハウツー情報などをお伝えしていきます。


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