2018年1月4日

【テリア種最古の一つ】アイリッシュ・テリアの魅力から歴史まで

アイルランドを代表する犬種で、テリアの中でも最も古い犬種の一つであるアイリッシュ・テリア。

19世紀後半に、犬全体の断耳を禁止するきっかけになった犬でもあります。

第二次世界大戦では、爆音の中を平然と伝令犬としての役割を勤め上げることでその勇敢さを世の中に知らしめるなど、歴史的エピソードには事欠かない犬種です。

そんな、アイリッシュ・テリアの歴史や特徴、性格やしつけの方法などをご紹介します。

アイリッシュ・テリアのルーツと歴史

アイリッシュ・テリアが木の上に上っている様子 アイリッシュ・テリアのルーツについての詳細は不明ですが、テリアの中で最も古い犬種の中の一つだと考えられています。

1880年頃まではアイリッシュ・テリアの色は固定されておらず、レッド、ブラックアンドタン、プリンドルが見られました。

その後、レッドの被毛に統一する運動が行われ20世紀までにはアイリッシュ・テリアの被毛の色は全てレッドで統一されました。

レッドのアイリッシュ・テリアはその利口で勇敢な性格も相まってイギリスとアメリカ合衆国で大人気になりました。

当時テリアは断耳するのが最先端だとされていましたが、1889年にアイリッシュ・テリアの愛好家が断耳を禁止、その決定は全犬種の断耳につながる大きな影響を及ぼしました。

アイリッシュ・テリアはその恐れを知らない性質から、第一次世界大戦では伝令犬や監視犬として混乱と騒音の中で活躍しました。

アイリッシュ・テリアの特徴とサイズ

アイリッシュ・テリアが雪の上に立っている様子 オスは体高が45cm前後、体重は12㎏前後がスタンダードのサイズです。

アイリッシュ・テリアはすらりとした体と、優雅で全体的に引き締まった印象を持つ輪郭が特徴です。

たくましく屈強な体格をしていますが、動きはしなやかで気品があります。

長毛のテリアの多くは背中が短めのものがスタンダードになっていますが、アイリッシュ・テリアは適度な長さの胴体を持っています。


アイリッシュ・テリアの性格としつけ

アイリッシュ・テリアの顔 アイリッシュ・テリアの性格としつけのポイントについてご紹介します。

アイリッシュ・テリアの性格

アイリッシュ・テリアの性格は、向こう見ずで無鉄砲と表現されます。

理解力と記憶力に優れ、非常に賢い犬種である一方、狩猟能力が非常に高くテリア気質を持った攻撃的な一面を持つ犬種です。

知らない人に警戒心を解くことはなく、一定の距離をとって観察します。

反対に、家の中では飼い主に忠実で驚くほど行儀よく振る舞うのもこの犬種の魅力の一つです。

アイリッシュ・テリアのしつけ

狩猟能力の高さから、小動物や知らない人に対して攻撃的になることがあります。

運動不足や知的好奇心が満たされていない状況で、こういった行動を起こすことが多くなります。

その為、日々走り回ったり何かを追いかけさせたり、知らない森を探検させたりしながら、飼い主と信頼関係を築く必要があります。

アイリッシュ・テリアを飼うには

アイリッシュ・テリアが芝生の上で遊んでもらっている様子 アイリッシュ・テリアを飼うときのポイントについてご紹介します。

運動

性格、肉体共にタフで活発なアイリッシュ・テリアにとって日々の運動は欠かせません。最低でも1日1時間程度はお散歩に連れて行くことが必要です。

お手入れ

アイリッシュ・テリアは被毛が針金のように硬く、密生しています。

被毛のお手入れは週に3回程度コーミングをし、3、4ヶ月に1回程度トリミングに連れていってあげましょう。

まとめ

アイリッシュ・テリアが芝生の上で木の棒をくわえている様子 歴史的エピソードに事欠かないアイリッシュ・テリア。

非常に魅力的な犬種ですが、都市部で飼育する場合に必要な運動量を確保できるか、愛犬にストレスが少ない環境を用意できるかを確認する必要があります。

一度信頼関係を築くことができれば、最高のパートナーになれる素晴らしい犬種だと言えます。

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文:Qpet編集部
犬の病気やしつけ、犬との暮らしに役立つハウツー情報などをお伝えしていきます。


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