2018年4月22日

【オーブリの犬】ブリアードの魅力と歴史について

ブリアードはフランス原産の大型犬で、ナポレオンが愛した犬として有名です。

顔全体を覆ってしまうほどの長い被毛が特徴で、優しくおおらかな性格をしているブリアードの魅力から歴史までご紹介します。

ブリアードの歴史

橋の上のブリアード ブリアードの起源については不明な点が多くありますが、8世紀頃にはすでに存在した犬種だといわれています。

その祖先犬はアジアからヨーロッパに連れてこられた牧羊犬だと考えられており、同じくフランス原産のボースロンとは兄弟関係にあるとされています。

フランスでは主に牧牛犬として飼育されており、またオオカミを追い払うにも一役買っていたようです。

しかしながらフランス革命後にはフランス北部の牧場地帯が耕地に変わったため、牧牛犬の必要性は薄れてしまいました。それ以来、主に家庭犬として飼われるようになりました。

第二次世界大戦のときには軍用犬として用いられたため、ほかの犬種のように絶滅の危機に瀕することはありませんでした。

メッセージを伝えたり負傷者の存在を知らせたりする犬として重宝されていたようです。

戦後は、その独特で印象的な見た目から一気に人気犬種となります。

歴史的には牧牛犬や軍用犬として活躍してきたブリアードですが、現在は主にショードッグや家庭犬として飼われています。

日本ではめったに見かけない犬種ではありますが、数年に一回のペースで輸入が行われています。

ブリアードの名前の由来

芝生を走るブリアード 14世紀に、オーブリという名の男が何者かによって殺されました。

そして、その様子を見ていたのがオーブリに飼われていたブリアードです。

周りの人々に自分の飼い主を殺した人物を知らせるため、ブリアードは何日も何日も執拗に犯人のことを付け回しました。

この話は巷で有名になり、やがてフランス国王の耳にも届きます。

そして国王に命令されたことによって、ブリアードは亡き飼い主の敵を取ることができました。

それ以来、当時まだ名前がなかったこの犬種は「オーブリの犬」と呼ばれるようになります。

「ブリアード」という名は、「オーブリの犬」という名が徐々に変化したものだと考えられています。


ブリアードの飼い方

ブリアードの子犬 ブリアードはとても優しく子どもが大好きで、また飼い主に忠実です。

その性格から「毛皮に包まれた心」と表現されることもあります。

飼い主以外にも懐きやすく、飼い犬として適した気質があるといえるでしょう。ここでは、ブリアードを飼うときのポイントをご紹介します。

運動

ブリアードは身体の大きな大型犬で、さらに過去には牧牛犬として使用されていました。

それだけに、体力はかなりあります。毎日最低でも2時間、ランニングなども交えながら散歩を行ってください。

特に若いうちはしっかりと運動させてストレスが溜まらないようにしてあげましょう。

被毛のケア

ブリアードは、ゆるくウェーブのかかった長くて豊かな被毛をもっています。

できれば毎日ブラッシングやコーミングを行うようにしましょう。

また、トリミングも定期的に行う必要があります。皮膚疾患にかかりやすい犬種なので、被毛のケアは怠らないようにしてください。

しつけ

一度覚えたことは忘れないといわれるブリアードですが、しつけが入りやすいわけではありません。

根気強くトレーニングを続けていきましょう。

なお、大型犬で力が強いのでしつけが入らないと大事故を起こす可能性があります。しつけが上手くいかないときには遠慮なくプロに相談するようにしてください。

まとめ

どこかを見るブリアード 日本ではまだまだ珍しい犬種のブリアードですが、素晴らしい家庭犬になれる資質を秘めています。

大型犬を飼いたいと考えている人は、ぜひブリアードも候補に入れてみてください。きっと素敵なパートナーになってくれます。

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文:Qpet編集部
犬の病気やしつけ、犬との暮らしに役立つハウツー情報などをお伝えしていきます。


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