2020年9月4日

チワワの原産国やルーツとは? 一体どこで生まれたの?


小型犬ブームの火付け役となり、初心者でも飼いやすい犬種と言われているチワワ。
うるうるに潤んだ大きな目と、ぬいぐるみのように小さなボディが愛らしい犬種です。
今や当たり前に日本でも飼われているチワワですが、一体どこの国で生まれた犬なのでしょうか。
今回は、チワワの原産国や歴史などについてご紹介します。


チワワの原産国とは?


世界一小さな犬種とされているチワワ。原産国については諸説あり、中国ともメキシコともヨーロッパだとも言われて、その真相は未だ定かではありません。しかし最も有力だとされているのが、メキシコが原産国という説です。
チワワという犬種の名前は、メキシコ最大の州であるチワワ州から由来されていると言われています。


チワワの歴史とは?


日本でチワワが本格的に輸入されるようになったのは、現在から約50年前の1970年頃だと言われていますが、チワワの歴史はこれよりももっと長く古いものです。
1850年頃、メキシコ最大の州、チワワ州のとある町で体の小さな3頭の犬が発見されました。発見された土地がチワワ州であったため、その犬たちはチワワと名付けられ、現在のチワワのもとになったと言われています。
発見後はメキシコからアメリカに移り、約50年に及んで改良が進められ、現在のチワワになったとされています。1904年には、アメリカで犬種登録協会に登録されるようになりました。



チワワの原型は「テチチ」?


チワワの起源に関してはさまざまな諸説がありますが、中でも多く語り継がれているのが、9世紀頃のメキシコに存在していた「テチチ」という犬が起源になったという説です。
現在のチワワの先祖にあたるテチチは、当時のメキシコを支配していたトルテック族に飼われていたとされています。体が小さくて吠えない犬だったと言われ、被毛の色によって扱いが変わっていたのだとか。
赤褐色のテチチは食料として扱われたり、宗教的な儀式の生贄にされていたりしたといいます。一見、残酷な話に思われますが、赤褐色の犬は亡くなった人の魂を黄泉の国に導くという考えがあったらしいのです。とはいえ、食料や生贄として扱われていたことには変わりがないのですから、今となっては考えられませんね。
一方、ブルー系の被毛をもったテチチは神聖なものとして大切にされていたと言われています。神の使いとして愛でられ、大切に育てられたのだそうです。
そんなテチチはトルテック族にとって生活に欠かせないものとして育てられてきました。写真こそ残っていないものの、遺跡の壁画や彫刻などにはテチチの絵が描かれているとされています。


チワワの種類とは?


現在のチワワには、「スムースコートチワワ」と「ロングコートチワワ」という2つの種類があります。スムースコートチワワは被毛が短くなめらかな犬です。ロングコートチワワは被毛が長くふわふわとした見た目が印象的となっています。顔の特徴にあまり変わりはありませんが、被毛の違いは一目でわかるほど異なります。
そもそも、チワワが誕生した当時はスムースコートチワワしか存在しませんでした。ロングコートチワワはスムースコートチワワと別の犬種を掛け合わせてつくられた犬なのです。パピヨンやヨークシャテリア、ポメラニアンなど他の犬種と交配をし、さまざまな血が混ざったことで現在のロングコートチワワが誕生したとされています。被毛だけでなく、体の小ささも交配を繰り返したことで出来上がったとされているのです。


チワワが一般的に飼われるようになったのはいつから?


アメリカ

チワワはアメリカで犬種登録協会に登録されましたが、その当時では人気のある犬ではありませんでした。というのも、当時のアメリカでは広く広大な土地に家を構える人が多かったため、小型犬ではなく大型犬の需要が高かったのです。
しかし、時代が経つにつれてアメリカの都市化が進み、住宅事情が変わっていきます。アパートメントのこじんまりとした家に住む人が増えたことから、小型犬の需要が高まっていったのです。1960年以降、住宅事情が徐々に変わっていき、小型犬の人気が上昇したといわれています。


日本

先述もしていますが、日本にチワワが輸入されたのは1970年頃だとされています。
当時の日本では犬を家の外で飼うことが当たり前とされており、アメリカと同様に大型犬の人気が高くなっていました。室内飼いが必須の小型犬はあまり需要がなかったのです。
しかし、時代が経つにつれて日本も都市化が進みます。一軒家ではなく、マンションやアパートなどの部屋に住む人が増加したことで、狭い部屋でも飼いやすい小型犬の人気が高まっていったのです。その頃はペットブームもあり、とくに体の小さいチワワは人々からの関心を高めて人気も集めて行きました。



まとめ

小さい体で愛らしい瞳を持ち、人々を魅了するチワワ。
比較的に新しい犬と思いきや、実は深い歴史があることがわかりました。先祖のテチチにまで思いをはせると、今のチワワへのいとおしさが増していきますね。
チワワを家族に迎えるときには、めいっぱいの相性を注いであげましょう!

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