2017年10月19日

犬(ペット)用品の洗濯方法とメンテナンスのコツ

犬用品の中でも、散歩時に使用する首輪やリードは汚れやすいグッズです。愛犬のお気に入りのグッズを長く使用するために、きちんと日々のメンテナンスを行いましょう。また、犬用品はいつでも清潔に保っておきたいものです。

正しく洗濯をして、常にきれいな状態のものを愛犬に使わせてあげてください。

ペット用品の日々のメンテナンス方法

首輪とリードは汚れやすいので、こまめにメンテナンスを行いましょう。また、ベッドや犬服、毛布などは、定期的に洗濯することで清潔な状態を保つことができます。

首輪・リード

緑の犬用の首輪 首輪やリードは消耗品のため、生涯を通して使用することはできません。生地が裂けている、ほつれていたりする場合は、安全のためにも買い換える必要があります。しかし、正しくメンテナンスを行う事で、長い間使用することができます。

生地製品

汚れた場合には、乾いたタオルで軽く叩いて拭き取ります。汚れがひどい場合は、固く絞った濡れタオルを使用しましょう。このとき、強くこすると生地が破れる原因となるので注意しましょう。

皮革製品

汚れが付着した場合は、乾いた柔らかいタオルを使用して拭き取りましょう。皮革製品は水分によってシミができやすいので、ひどく汚れた場合でも濡れタオルは使えません。専用の汚れ落としクリームを使うことをおすすめします。

合成皮革製品

汚れた場合は、皮革製品と同様に乾いた柔らかいタオルを使用します。固く絞った濡れタオルで拭くことも可能ですが、強くこすりすぎると色落ちの原因となるので注意しましょう。

ナイロンテープ製品

日々のお手入れで、濡れタオルを使用しても問題ありません。汚れがひどい場合は、流水で洗い流しましょう。それでも汚れが落ちない場合は、手で軽くこすると良いでしょう。

ベッド・服・毛布など

布にくるまるオーストラリアンシェパード 犬用品の洗濯は「臭いが気になり始めてから」、という飼い主もいると思います。しかし、愛犬が使っているベッドや毛布には想像以上にたくさんの菌が繁殖しています。

ライオン商事株式会社と東京農耕大学の共同研究によると、ペットの生活環境にある布製品は、ペットがいない家庭の布製品に比べて100倍~1,000倍もの菌が潜んでいるそうです。

犬は、人間が持っていない菌も保有しています。なかでも、パスツレラ菌という菌は実に75%もの犬が保有しています。人間にも感染する可能性のある菌なので、子供がいる家庭では特に気をつける必要があります。

以上のことを踏まえて、犬用品の洗濯はこまめに行って菌の繁殖を防ぎましょう。定期的に洗濯をする事で、菌に感染するリスクを下げることができます。

ペット用品の正しい洗濯の仕方

服を着ているレークランドテリア 犬用品の洗濯方法は、人間用のものを洗濯する時とは少々異なります。ここで正しい洗濯方法を確認しましょう。

洗濯の手順

犬用品を洗濯するときには、以下の手順に従って行いましょう。

人間用のものとは分ける

犬用品には、抜け毛はもちろんのこと菌や寄生虫等も付着している可能性があります。

衛生面を考えて、犬用品と人間用のものは分けて洗濯しましょう。特に赤ちゃんは肌がデリケートなので、皮膚トラブルを起こしやすいといわれています。

赤ちゃんがいる家庭では十分に注意しましょう。

取り扱い絵表示を確認する

犬用品の中には、洗濯できないものもあります。洗濯する前には、取り扱い絵表示を必ず確認しましょう。洗濯機マークや手洗いマークがついていれば、水洗いすることができます。

コロコロで毛を落とす

犬の抜け毛が付いたまま洗濯すると、排水管が詰まる原因になります。コロコロなどを使用して、あらかじめ毛を取り除いておきましょう。

洗濯物の量は洗濯槽の容量の7割

洗濯機に洗濯物を詰め込みすぎると、十分に汚れを落とすことができません。洗濯槽の容量の7割ほどを目安にして洗濯物を入れましょう。

くず取りフィルターを確認

洗濯が終わったら、くず取りフィルターを確認しましょう。毛が付着している場合は、きれいに取り除きましょう。

また、乾燥機能が付いている洗濯機では乾燥フィルターも忘れずに確認して毛を取り除いてください。

洗濯が終わったら早めに乾かす

生乾きの状態が長く続くと、臭いの原因となってしまいます。嫌な臭いを防ぐためには、少しでも早く乾かすことが肝心です。

風通しの良い場所に干すなどの工夫をしましょう。天気が悪い日には、扇風機を使って乾かすのもおすすめです。

汚れや臭いが落ちない場合

しつこい汚れや臭いを落とすには、つけおき洗いが効果的です。約40℃のぬるま湯と洗剤、液体酸素系漂白剤を使って濃いめの洗剤液を作りましょう。

これに、30分~2時間ほど犬用品をつけましょう。その後は、いつも通りに洗濯します。これだけでも、汚れや臭いがぐっと落ちやすくなります。

ベッドの洗うときのポイント

ベッドの隙間には、抜け毛などがよく溜まっています。このような狭い部分の毛はコロコロでは取りにくいので、古い歯ブラシ等を使用するといいでしょう。

また、ベッド類は洗濯機に入れても浮かんでしまいます。しっかりと沈めた後で洗濯機を回しましょう。

花粉シーズンの洗濯のポイント

春の花粉シーズンは、外干しはできるだけ避けることをおすすめします。どうしても外に干したい場合は、飛散量がピークに達する時間を避けて干しましょう。

花粉が飛散する時間は、毎年環境省が発表していますよ。

洗濯にベストな時間帯

洗濯ものは、できるだけ早く乾かすのがベストです。そのことを考えると、洗濯をする時間帯は午前10時頃が適しているといえます。

5時間以内に乾かすと、嫌な臭いも発生しません。朝に洗濯を干す時間がない方は、夜の間は部屋干ししておき、朝になってから外に出してみてください。

キャリーバッグの洗い方

キャリーバッグも、清潔に保っておきたい犬用品の一つです。洗濯表示が付いている場合は、その表示に従って洗いましょう。

洗濯表示がない場合は、首輪やリードと同じように固く絞った濡れタオルで汚れを取り除きましょう。


犬用品の洗濯に役立つアイテム

掃除用洗剤と犬 犬用品に付着している汚れは、人間の洗濯物の汚れとは異なります。犬専用の洗濯用品を使うことで、しっかりと汚れや臭いを落とすことができます。

ペット用品専用の洗剤

犬の体から出る皮脂には、ペット特有の匂いの原因となる固いロウ状の成分が含まれています。

これは人間の皮脂には含まれていない成分であるため、通常の衣料用洗剤では洗い落とすことができません。

そのため、ペット用品専用の洗剤を用いることをおすすめします。

また、ペット用品専用の洗剤には毛を落ちやすくする離毛促進剤も配合されています。

落とすことが難しい犬の毛に悩んでいる飼い主は、ペット用品専用の洗剤を試してみてはいかがでしょうか。

ペット用品専用の抗菌仕上剤

ペット用品専用の洗剤に加えて、ペット用品専用の抗菌仕上剤も用いるとさらに安心です。

抗菌・除菌のダブルの菌対策ができるため、ペット特有の菌の多くを撃退することができます。

また、アレルギーの原因となるダニやノミなどの死骸の対策ができるのもペット用品専用の抗菌仕上剤の大きなメリットです。

使用するときは、洗濯機の柔軟剤投入口に入れるだけなのでお手軽です。

これを加える事で、犬用品をすっきりと洗いあげることが出来るので、アレルギーが気になる人に、特におすすめしたいアイテムです。

まとめ

愛犬だけでなく、家族のためにも犬用品を清潔に保つことは必要不可欠です。

これを怠ると、菌や寄生虫によって思わぬトラブルが発生してしまう可能性もあります。

正しいメンテナンス方法や洗濯方法で、犬用品のケアを行ってください。汚れや臭いをしっかり落とすことで、愛犬ともっと快適な生活を送りましょう。

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文:Qpet編集部
犬の病気やしつけ、犬との暮らしに役立つハウツー情報などをお伝えしていきます。


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