2018年4月8日

子どもにペットとのお別れを説明するときのポイント

悲しいことではありますが、ペットといつかはお別れする時は必ず訪れます。

そして、子供が居る家庭であれば、大切なペットとのお別れに子供がショックを受けるのは自然な事です。

子供が初めて直面する身近な死である事も多く、しっかりとフォローしてあげることが大切です。

年齢別の伝え方のポイント

犬と三人の子供 子供の年齢によって、「死」というものに対する理解度は異なります。

ペットとお別れしたときには、子供の年齢に合わせて説明してあげることが大切です。

5歳未満の子供であれば、死という概念を理解するのは難しいでしょう。

ペットと死別する事になっても、『またいつか会える』、『今は眠っているだけ』など、死を一時的なものとして考えている場合がほとんどになります。

それでもペットに会えない寂しさは抱えているので、いつも以上にしっかりとコミュニケーションを取ってあげる必要があります。

5~10歳くらいになる、と死というものに対しての理解を始めます。

この時の子供は、『死を恐ろしいもの』だとイメージしていることが多いようです。

死は誰にでも訪れる、自然なことだということを伝えながら、ペットとの楽しい思い出を共有してあげてください。

11歳以上になると、大人と同じような感覚で死というものを受け止めるようになります。

このときに、『悲しんではいけない』と無理をして、気丈に振る舞う子供もいます。

本当の意味でペットの死から立ち直るためにも、しっかりと悲しみを吐き出させてあげてください。

会わせるときは安置を済ませてから

就寝中の少年と犬 子供がペットに会いたくないというのであれば、無理に会わせる必要はありません。

しかし、子供が亡くなったペットに会いたがっているのであれば、ぜひ最後のお別れをさせてあげてください。

子供にとって、命の大切さを学ぶ良い機会にもなることでしょう。

しかし、子供をペットと会わせるときには、必ず先に安置を済ませるようにしてください。

亡くなった後のペットは、死後硬直を起こしていたり、身体から体液が漏れ出たりする事があります。

死についての理解が深まっていたとしても。その様子を見た子供がトラウマを抱えてしまう可能性があります。

安置を済ませてから、自然な状態のペットに会わせてあげるようにしましょう。


無理やり元気を出させない

芝生で向き合う少女と犬 落ち込んでいる子供の姿を見ると、元気付けてあげたいと思うのが親心かもしれません。

しかし、ペットとのお別れを悲しんでいる子供を、無理やり外に連れ出しても効果はありません。

それどころか、悲しみを存分に吐き出せなかった子供はよりつらい思いをします。

また、子供の気持ちの整理が付いていないうちに、新しいペットを飼うのは時期尚早で逆効果になることがあります。

実際に新しいペットは、ペットロスからの立ち直りを早める事があります。

しかし、お別れの直後であれば、新しく迎えたペットを可愛がれない可能性があります。

新しくペットを迎えるのは、ある程度子供の気持ちが落ち着いてからが望ましいと言えます。

ペットが見守ってくれていることを伝える

池を眺める犬と少女 「死」という概念を言葉で説明するのは、大人であっても簡単なことではありません。

また、幼い子供に死について論理的に説明する必要もありません。

子供に『ペットの死』について説明するときには、絵本や映画などの物語を通して間接的に死を理解させる方法があります。

ペットの死に関する物語を通して、子供は「ここにはいないけれど、見守ってくれている」と思うことができます。

こういった考えから、子供が自然とペットとの別れを受け入れることができるようになり、心の痛みも和らいでいくことがあります。

自分自身もきちんとペットとのお別れを

犬を抱きしめる飼い主 ペットとお別れしたときに悲しむのは、子供だけではありません。

『子供が悲しんでいるから』と子供のケアばかりに気を取られてしまう親は少なくありませんが、自分の気持ちの整理も同じく大切です。

親御さんがペットの死と向き合ってそれを乗り越えていくことは、結果的に子供のためにもなります。

まとめ

少女が犬を抱きしめている様子 子供の年齢によって、ペットとのお別れへの説明や対処法は異なります。

しかし、お別れをしたペットも、飼い主がずっと悲しんでいることを望まないでしょう。

ペットとの別れを乗り越えるのは簡単なことではありませんが、家族で支えあって寂しさを乗り越えてください。

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文:Qpet編集部
犬の病気やしつけ、犬との暮らしに役立つハウツー情報などをお伝えしていきます。


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