2017年11月3日

愛犬のためのDIY(手作り)教室~犬小屋~

スペースに余裕があるご家庭であれば、愛犬のための犬小屋を用意してあげたいですよね。

せっかくなら、自分で愛犬のための犬小屋を手作りしてみませんか? 今回は屋外用、屋内用それぞれの犬小屋をDIYする方法についてお話しします。

【屋外用】頑丈で本格的!犬小屋の作り方

作成途中の犬小屋 犬小屋は雨、風、日差しなどから愛犬を守るものですから、頑丈である必要があります。ここでは、シンプルかつ頑丈な犬小屋の作り方をご紹介します。

①愛犬の大きさを測る

愛犬にぴったりのサイズの犬小屋をつくるために、愛犬の大きさを測ります。ギリギリ入れるサイズの犬小屋ではなく、ゆっくりとくつろげるサイズの犬小屋を作りましょう。

②設計図をかく

作業をスムーズにミスなく進めるためには、設計図は必要不可欠です。

まずは、犬小屋を設置する場所を決めてから作りたい犬小屋のイメージを固めていきましょう。

完成した犬小屋をイメージするためには、実際にデッサンするのが一番です。

画用紙かスケッチブックにHBの鉛筆かシャープペンシルを使ってデッサンしていきましょう。

色鉛筆で色もつけるとより鮮明にイメージがわくはずです。

自分の中でイメージが固まったら、愛犬のサイズと設置場所のサイズをもとに設計図をかきます。

大きめの紙を用意し、300~500分の1の寸法で立面図をかきます。立面図ができたら、平面図もかいていきます。

設計図をかくときに大切なことは、寸法を間違えないことです。

設計図にミスがあると目指した形にはならないので、スムーズに製作が進むように慎重に設計図をつくりましょう。

③材料を用意する

設計図をみながら、必要な材料を揃えましょう。

犬小屋の材料の候補としては、コンパネ、SPF材、ヒノキ、べニヤ板などがあります。

ここでは、それぞれの材料の特徴をご紹介します。

・コンパネ

ある程度の防水性を備えているため、湿気による腐食対策ができます。シックハウス症候群の原因になることが問題視されています。

・SPF材

加工がしやすく値段も安いので、DIYが趣味の人がよく使用する材料です。変形しやすく水分に強くないというデメリットがあります。

・ヒノキ

強度があり虫が付きにくく、見た目もきれいに仕上がります。また、湿気に強いことも特徴です。デメリットが少ない優秀な材料です。

・べニヤ板

あらゆる方向からの圧力に耐えられるため、強度をプラスしたいときに便利です。見た目はあまり良くないため、仕上げに使われることはあまりありません。

それぞれにメリットやデメリットがあるので、どの材料が一番ということは一概にはいえません。ホームセンターで価格等も考慮しながら決めるとよいでしょう。部位によって異なる材料を使うこともできますよ。

また、その他に必要な材料としてはビス、接着剤、塗料、各所を連結するときに必要な金属類などが挙げられます。雨で濡れても錆びにくい性質のものを選ぶ、またはさび止めのコーティング剤を用意することをおすすめします。いずれにしても愛犬の口に入る可能性があるので、安全面を考慮して選択してくださいね。

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次ページ:道具を用意する

④道具を用意する

電動ドライバーを持つ手 鉛筆、スケール、さしがね、インパクトドライバー、のこぎり、電気丸のこなどを用意しましょう。ちなみに、ビスを打ち込むときにはインパクトドライバーは必須になります。手回しのドライバーで打ち込むことはできません。

⑤材料に線を引きカットする

作業中に愛犬に顔をなめられている男性 設計図に沿って、材料に鉛筆で線を引いていきます。このとき、後からズレが出ないようにしっかりと長さを測ることが大切です。線が引けたら、のこぎりや電気丸のこを使ってカットしていきましょう。

⑥床面と両側の壁をつなげる

ビスを打ち付けて、床面と両側の壁をつなげていきましょう。両側の壁は、他の板で補強するなどして強度を保てるようにすることがポイントです。

⑦前部分と後ろ部分をつなげる

両側がつながったら、次に前部分と後ろ部分をつなげていきます。前部分は、愛犬が出入りできるサイズの入り口になっていることを確認してくださいね。ここまでできると、かなり犬小屋らしくなってきます。

次ページ:屋根を付ける

⑧屋根を付ける

次に屋根を付けていきます。雨風にさらされる場所に犬小屋を置くのであれば、防水性や耐久性に配慮することが大切です。また、三角になっている頂上部分はしっかりと板を重ねて雨漏りしないようにしましょう。

⑨塗装する

ハケで青い塗料を塗っている様子 塗装されていないまま犬小屋を屋外に置くと、あっという間にボロボロになって使えなくなってしまいます。愛犬が長期的に使える犬小屋を作りたいのであれば、必ず塗装をしましょう。

塗装をするときには、塗りにくい部分から塗っていくことできれいな仕上がりになります。丁寧に二度塗り、三度塗りして塗料をしっかり材料に染み込ませてください。

このときに使用する塗料は、犬小屋を補強する大切な役割を担っています。安く作れるのがDIYの良いところではありますが、ここで安い塗料は使用しないようにしましょう。また、屋根の塗装は2~3年ごとに塗りなおしてくださいね。

⑩ネームプレートを付ける

何も飾りがない犬小屋は、少々見た目が寂しいかもしれません。そのような場合は、愛犬のネームプレートを付けてあげましょう。それだけでも凝った雰囲気になりますよ。

完成!

これで完成です。初めて作る場合は多少の不具合があるかもしれませんが、犬はあまり気にしません。きっと喜んでくれるはずですよ。

次ページ:【屋内用】ダンボールで手軽に犬小屋を作る方法も!

【屋内用】ダンボールで手軽に犬小屋を作る方法も!

段ボールの山の中にいるアメリカンコッカースパニエルの子犬 犬小屋の作り方を知って、作る前に心が折れてしまった人もいると思います。たとえシンプルなものでも、犬小屋を手作りするのはなかなか骨の折れる作業なのです。

「犬小屋を作ってみたいけれどスキルに自信がない」という方は、まずはダンボールでの犬小屋作りにチャレンジしてみてください。もともと巣穴で生活していた犬は、屋内にも犬小屋があるととても喜びます。

ダンボール製であれば軽量で怪我のリスクも少ないため、子どもと一緒に作る場合にもおすすめですよ。

材料・道具

ダンボール、粘着テープ、両面テープ、布テープ、マジックペン、ステープラー、ものさし、カッターを揃えましょう。必要なダンボールの大きさや数は、作りたい犬小屋のサイズに合わせて準備します。

ダンボールの犬小屋は、前面を底辺として三角柱の形になります。普通の犬小屋とは異なる形になることに注意しましょう。

犬小屋の壁を作る

まずは、犬小屋の外壁となる部分をカットしていきます。前面、後面、および床とつなげるときに必要な「のりしろ」も忘れずに作りましょう。

屋根を組み合わせる「ひだ」を作る

ダンボールの犬小屋のてっぺん部分は、ひだを交互に重ねていくことで組み合わせます。外壁部分をカットする時には、ひだにする部分を必ず残しておきましょう。

てっぺんを組み合わせる

ひだを交互に重ね、天井部分を作っていきます。組み合わせたひだは、両面テープやステープラーを使用して丁寧に固定しましょう。

次ページ:床を作る

床を作る

床は、少し高さを出します。底面になるダンボールをカットし、その周りを細長くカットしたダンボールで囲んでいきましょう。

内部には細長いダンボールを敷き詰めることで、床に強度が出ます。

床と壁をつなげる

出来上がった床と壁を、のりしろを利用してつなげていきましょう。

前面と後面をつくる

前面や後面は、ドアや窓になる部分を切り取ってからつなげます。

最後に粘着テープをきれいに貼りつけていくと、強度が増すうえに見栄えもよくなります。小物を飾るのもよいでしょう。

完成!

ダンボールの犬小屋は、あっという間に完成します。

狭いところが好きな犬にとっては、リラックスできるくつろぎスペースになるはずですよ。

段ボールの中からこちらを見上げるゴールデンレトリバー 犬小屋が完成した後も、中の様子は小まめに観察してあげてください。

犬は言葉を使うことができないので、一部が壊れていても我慢しているかもしれません。

飼い主がまめなケアさえ怠らなければ、きっと手作りの犬小屋は愛犬にとって最高のハウスになりますよ。

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文:Qpet編集部
犬の病気やしつけ、犬との暮らしに役立つハウツー情報などをお伝えしていきます。


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