2017年11月11日
迷子犬を見つけた人はどうすればいいの?
あなたが迷子犬を見つけた時、飼い主は必死になって捜索しています。
迷子犬を見かけたら、犬のためにも飼い主のためにもぜひ保護してあげてください。
ここでは、迷子犬を見つけたときの対処法についてご紹介します。
もくじ [非表示]
迷い犬に対する接し方
迷子犬を見つけたときに不用心に近寄ると、噛みつかれて怪我をする恐れがあります。
人間と同じく迷子になっているときは不安定な精神状態になりやすいので、特に慎重に接する必要があります。
自分で迷子犬を保護したいときは、いきなり近くに寄るのではなく優しく話しかけてみましょう。そして、犬のほうから自分に寄って来るのを待ちます。
見知らぬ人を信頼して近寄ってくるまでには時間がかかる場合が多いので、根気が大切です。
犬から近寄って来る様子がなければ、自分で保護するのは危険なので諦めましょう。近隣の動物病院に相談するか、公的機関に連絡することをおすすめします。
迷子犬を保護したら最初にすべきこと
迷子犬を保護する最大の目的は、迷子犬と飼い主が再会出来るようにお手伝いすることです。まず最初に、飼い主の連絡先が書かれているものがないか確認してみてください。
飼い主が迷子札を付けている場合もあれば、首輪の裏側等に直接連絡先が刻印されている場合もあります。飼い主の連絡先が分かるものがあれば、すぐに連絡してあげてください。
また、登録番号が判別できるタグや狂犬病予防接種を受けるときに渡されるタグがあれば飼い主の情報を割り出すことができます。管轄の保健所に連絡して調べてもらいましょう。
愛犬を保護したときに連絡すべき機関
飼い主に直接連絡が取れないのであれば、公的機関に連絡しましょう。警察
法律上、ペットはモノとして扱われる事になっています。近場の交番に犬を連れて行き、遺失物として届けましょう。一切のトラブルを避けたい場合には、飼い主の連絡先が分かったとしても警察に連れて行くのが無難です。
犬を保護できなかった場合は、電話して見つけた迷子犬について説明します。
自分の氏名や電話番号、迷子犬を発見した時間と場所、犬の外観などの特徴、現在の犬の状況など分かる限りでいいので丁寧に伝えましょう。
犬を見失った飼い主は警察に連絡することが多いので、見つける手立てになるはずです。
保健所、動物管理センター
迷子犬は、警察署ではなく保健所や動物管理センターに保管、保護される事が多いです。警察に届け出た後は、これらの機関にも連絡を入れましょう。メールアドレスが分かれば、迷子犬の写真を添付してメールすると親切です。
また、迷子になった犬の自宅は発見現場からかなり離れた場所にあるかもしれません。念のため近隣の保健所や動物管理センターにも連絡を入れておくと、犬と飼い主が再会される可能性が高くなります。
見つけた犬を自分で飼ってもよい?
うろうろしている犬を、連れ帰って自分で飼い始めてしまう人もいるようです。
しかし、迷子を勝手に自分の犬として飼い始めた場合は、占有離脱物横領罪に当たり、法に抵触してしまいます。
野良犬や捨てられてしまった犬であれば問題ありませんが、見つけた犬が迷子犬か野良犬か等の判断することは困難です。
罪に問われるのを避けるためにも、必ず警察に一報入れておくと安心です。
そして、保健所や動物管理センターに自分が犬を保護している旨を伝えましょう。これさえしておけば、見つけた犬を家に連れ帰っても問題ありません。
保健所などの公的機関で犬を保管してくれる期間は、原則で3日間です。この期間内に飼い主が見つからなかった場合には、処分されてしまいます。
そのため、迷子犬を自宅で保護することは犬の命を守ることだともいえます。
自宅で犬を預かるときの注意点
迷子犬と一緒に暮らすのであれば、まずは動物病院に連れて行って健康状態を確認してもらうことをおすすめします。病気を持っているかもしれない犬をそのまま家で過ごさせるのは危険です。
ノミやダニ、皮膚病、寄生虫などをチェックしてもらいましょう。また、動物病院に連れて行けばおおまかな年齢を知ることもできます。ペットフード選びの参考にしてください。
しかし、飼い主が見つかるまでの間の犬を保護するためにかかる費用はすべて自分持ちになります。後から飼い主が見つかったとしてもお金を払ってくれるとは限らないので注意しましょう。
飼い主が見つかったら
飼い主だと名乗る人物が現れたら、本当の飼い主かどうかをしっかり確認しましょう。なぜなら、詐欺である可能性も捨てきれないからです。保護している犬の特徴を把握しているかを確かめ、できれば犬の写真を添付して送ってもらいましょう。
実際に犬を引き渡すときには、第三者の立会いのもと行うことをおすすめします。これによって、トラブルを最小限に抑えることができます。
飼い主が見つからなかったら
しばらくの間犬を保護しても、飼い主がなかなか現れないこともあります。その場合、犬を保護し続けなければいけないということはありません。自分で飼うか、里親を探すか、あるいは保健所や動物管理センターに預けるかの3つの選択肢があります。
家族と相談した上で、どうするべきかをよく考えましょう。
自分で飼う場合
自分で飼うと決めた場合には、犬を飼う旨を住んでいる地域の役所に届け出ましょう。また、犬は狂犬病予防接種を受ける義務があります。予防接種が済んでいない犬の場合は、自治体での集団接種や動物病院で予防接種を受けることが出来るので必ず受けるようにしましょう。
さらに、アパートやマンションなどに住んでいる場合は届け出が必要なことが多々あります。犬を飼うことでトラブルにならないよう、まずは規約や契約を確認してみることをおすすめします。
里親を探す場合
自分で飼うのが難しいのであれば、ぜひ里親を探してあげてください。ここでは、里親探しの方法をご紹介します。・友人や知人に当たる
まずは信頼できる友人や知人を当たってみてください。それと同時に犬を欲しがっている知り合いがいないかを尋ねてみましょう。・インターネットで探す
インターネット上には、里親探しのためのサイトが多く存在します。規約を確認して、保護した犬の情報を掲載しましょう。情報を載せた後は、小まめにメールをチェックするようにしてください。・ポスターを貼る
保護した犬の写真を載せたポスターを作りましょう。貼る場所としては商店街や郵便局、動物病院などが考えられます。また、近所を回ってポスティングする方法もあります。・新聞やタウン誌などを利用する
新聞やタウン誌などに、迷い犬の情報を掲載しましょう。なお、有料の場合もあるので掲載方法はよく確認してください。・里親会を利用する
里親会では、不幸に見舞われたペットが新しい家族を見つけるための活動をしています。お住まいの地域で開催されているようであれば、詳細を確認してみてください。保健所や動物管理センターに預ける場合
一番簡単なのは、保健所や動物管理センターに預けることです。しかし、しばらく保護していても飼い主が見つからなかったのであれば、これらの機関に預けた後に飼い主が現れる可能性は低いでしょう。
ほとんどの場合は、飼い主および引き取り手が見つからずに処分される結果となって、その命を終えることになります。
不幸な犬を減らすためにも、保健所や動物管理センターに預けるのは最後の手段にしてあげてください。
まとめ
迷子犬を見つけた人がどのような対処をするかで、犬が飼い主の未来が大きく異なります。あなたが迷子犬の保護した場合、それは犬の命を守ることに繋がります。迷子犬を発見したら、ぜひこの記事を参考にして犬を保護してあげてください。
文:Qpet編集部
犬の病気やしつけ、犬との暮らしに役立つハウツー情報などをお伝えしていきます。
犬の病気やしつけ、犬との暮らしに役立つハウツー情報などをお伝えしていきます。
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