2018年6月25日

犬のストレスに繋がる環境の変化4つを解説

人間という生き物も環境の変化でストレスを溜め込むことはありますが、同じように犬も環境の変化でストレスを感じるということがあるのです。

いつもと変わらぬ顔して過ごしてるように見えても、実はストレスを抱えていることもあり、それをいち早く見極めてあげる必要があります。

今回は犬のストレスに繋がる環境の変化4つを例に挙げ解説してまいります。

1.引っ越しによるストレス

窓から外を眺める犬と飼い主 犬を飼ってらっしゃる方の中には仕事の関係上、引っ越しをするという方もいるでしょう。

実はその引っ越しは、人間だけではなく犬にとってもストレスを感じる要因となっている場合があります。

近距離の引越しであっても、住む家が変わるわけですから新しい家に慣れるまでストレスを感じているということもありますし、長距離の移動が伴う引っ越しの場合は長旅がストレスとなり体調崩したりする場合もあります。

その結果、食欲がなくなるという症状を見せることもあります。

長旅になる際は移動手段も注意しなくてはいけませんし、犬の様子を注意深く見てあげる必要があります。

すぐに順応する犬もいますが、それも個人差があり1ヶ月以上も食欲が落ちたままという犬もいます。

極端に食欲が落ちると体力や免疫力の低下から様々な病気を引き起こす引き金にもなりますので、長引く場合は早めに動物病院で診てもらいましょう。

2.飼い主に家族が増えた時

飼い主とボーダーコリー 赤ちゃんが生まれて新しい家族が増えた場合は大変喜ばしく、めでたい出来事ですよね。

しかし今までは自分だけに愛情を注がれ可愛いがられてきた犬にとっては、少し違った感情を持つ場合があるのです。

見知らぬ人間が一人増えた上に、飼い主は赤ちゃんに手がかかるため自分に構ってくれる機会が減るわけです。

それが理由でストレスに繋がる場合が多々あります。

犬は飼い主のことが大好きですし、人間と遊ぶのも大好きな動物ですから飼い主に遊んでもらったり触れてもらうことで愛情を受けていると実感するのです。

そんな場面が減ると、寂しさや不安が募りストレスとなって赤ちゃんに焼きもちを焼いたり、よく吠えるようになったりする場合もあります。

そのように今までとは違った一面を見せるようになった際には『愛情不足からくるストレス』が考えられますので、今まで通りたっぷりと愛情を注いで労ってあげる必要があります。

また、飼い主が結婚をして家族が増えたり恋人が出来て慣れない人間が家に出入りするようになった場合や新しい犬が増えた場合にも同じことがいえます。


3.リフォームや部屋の模様替え

何かを見つめる子犬 人間にとってのリフォームや部屋の模様替えは気分も変わりますし、リフレッシュできますよね。

しかし、一緒に暮らす愛犬にとって家のリフォームや大幅な部屋の模様替えは決して心地が良いこととはいえないことが多いです。

慣れるまでは臭いをあちこち嗅ぎ回る行動や、何やら落ち着かない様子を見せたりしがちです。

『ここに自分の落ち着く場所があったのに』と一種のパニック状態になってしまうこともあります。

犬には必ず落ち着く場所や、お気に入りの場所というのがあるもので、その場所がなくなってしまったことがストレスに繋がってしまうことがあるのです。

いつもの落ち着く場所を見失った犬はとても不安になり、酷い場合は食欲低下したりストレスを発散するかのような行動をとるようにもなります。

リフォームや部屋の模様替えの際の注意点としては、可能な限り愛犬の気に入っていた場所や落ち着いて寝ていた場所、トイレの場所は変えないことが好ましいでしょう。

4.飼い主が変わってしまった場合

悲しい表情の犬 飼い主が変わってしまう状況として挙げられるのは、例えば高齢の方が犬を飼っていた場合その方が亡くなってしまったり、または引っ越しでどうしても犬を連れて行けなくなってしまったため信頼できる方に譲った、自分が病気をしてしまい犬の世話が困難になった、など様々な理由が挙げられますよね。

しかし、犬からしてみると理由が何にせよ大好きな飼い主と引き離されたことには変わりありません。

住む場所も変わってしまい、知らない人たちに囲まれ最初は怯える犬も少なくないでしょう。

それが結果的にストレスに繋がるということは多々あります。その場合は少しずつ犬に心を開いてもらうしかありません。

仲良くなる努力をして、以前の飼い主以上のつもりで精一杯の愛情を注いであげるということが重要になってきます。

そうすると大抵の場合は心を開いて懐いてくれるので、そうなれば新しい家族として認められた時といえるでしょう。

まとめ

犬も人間と同じなんですね。

環境の変化でストレスを感じて食欲が低下することは特に子犬や小型犬の場合は深刻な症状に繋がる場合もあります。

子犬や小型犬だけではなく成犬や老犬においても同じことがいえるわけで、その犬の様子を念入りに確認してあげるのは飼い主の務めといえるでしょう。

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文:Qpet編集部
犬の病気やしつけ、犬との暮らしに役立つハウツー情報などをお伝えしていきます。


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