2018年3月30日

時間帯で意味が違う?犬がカーペットを夢中で掘る理由

犬が一生懸命カーペットを掘っている姿を見たことがあるかもしれません。

不思議な行動ですが、この行動にはいくつかの意味が隠されています。

ここでは、そんな犬がカーペットを掘る理由についてご紹介します。

犬がカーペットを掘る理由①寝る準備

子犬があくびをしている様子 犬が野生の動物だった頃は、寝る前に巣穴を掘ってそこで身体を休めていました。

現在は人と暮らしている犬ですが、今でも野生の頃の本能や習性は残っているようです。

毎日就寝時間前にカーペットを掘り始めるのであれば、それは寝る準備をしているのだといえます。

このようなときは、そっとケージの中に連れて行ってあげてください。

自分の寝る場所をきちんと覚えさせることが、この行動をやめさせるための近道だと言えます。

犬がカーペットを掘る理由②ストレス

犬が床に伏せている様子 就寝前ではないのに執拗にカーペットを掘っていたら、それはストレスのサインかもしれません。

理由として、掘るという行為は、犬にとって気持ちを落ち着ける効果があるからです。

犬がストレスを溜める理由としては、主に以下が挙げられます。

・散歩などの運動が不十分で、運動不足になっている
・家族が家を留守にしがちで、1匹だけでいる時間が長い
・何かをしたせいで飼い主から厳しく叱られた
・飼い主に十分に構ってもらえずに寂しい
・その他、不安や恐怖を感じている

時間帯に関わらず、一心不乱にカーペットを掘り続けるのであれば、生活の中に犬のストレスの原因となるものがないかを考えてみてください。

もし心当たりがあれば、ストレスの原因から取り除いてあげましょう。

なお、このようなストレスを軽減させるための行動は「カーミングシグナル(ストレスサイン)」と呼ばれます。

犬は人のように言葉を話すことはできないので、ストレスが溜まっていることを伝えるこのボディランゲージはとても重要です。

犬がストレスから問題行動を起こす前に、しっかりと心のケアをしてあげてください。


犬がカーペットを掘る理由③退屈

犬が床に伏せている様子 単純に、やることがなく退屈しているからカーペットを掘っていることもあります。

犬がカーペットを掘ってボロボロにすると飼い主は困ってしまいますが、犬には悪いことをしている自覚はありません。

犬にとっては掘るという行動自体は自然なものであるため、「退屈だから」「なんとなく楽しいから」などの理由でカーペットを掘ることがあります。

退屈でカーペットを掘っているときには、名前を呼ぶなどして犬の注意をカーペットから逸らすようにしましょう。

退屈な気持ちを察して遊びに付き合ってあげたりおもちゃを与えたりすることもできますが、これをすると癖になってしまうことがあるので注意しましょう。

犬がカーペットを掘る理由④気を引きたい

犬が布団の上に伏せている様子 甘えん坊の犬が、飼い主の気を引くためにカーペットを掘っていることもあります。

しかし、このときに構ってあげてしまうと犬は「カーペットを掘れば飼い主の気を引くことができる」と学習してしまいます。

そして、カーペットを掘るという行為をより頻繁に行うようになります。

気を引きたいという理由で、カーペットをボロボロにされると困る飼い主も少なくないでしょう。

犬が飼い主の気を引くためにカーペットを掘っているときは、構いたい気持ちをぐっとこらえて無視してください。

これを続ければ「カーペットを掘っても飼い主の気を引くことはできない」と学び、結果的にカーペットを掘る行動の減少が見込めます。

まとめ

犬が退屈そうに床に伏せている様子 このように、犬がカーペットを掘る理由にも色々あります。

しかし、いずれにしても「カーペットを掘るのはいけない」というルールを学ばせるのは大切なことです。

犬がカーペットを掘っている理由を考え、それに応じた対策を根気よく続ける必要があります。

この記事が気に入ったら
Qpetに「いいね!」しよう

文:Qpet編集部
犬の病気やしつけ、犬との暮らしに役立つハウツー情報などをお伝えしていきます。


合わせて読みたい

PAGE TOP