2018年5月6日

犬は涙に敏感!泣いている人への反応について

犬は知能の高い動物であり、飼い主や他の犬との関係から社会性を学ぶことが出来ます。

犬は人間の表情や感情をある程度察する能力をもっていて、特に悲しみの感情には敏感だといわれています。

犬には悲しんでいる人に寄り添う性質があることがわかっていて、ドッグセラピーなど癒しを提供する役割を担うこともあります。

犬の性質、本能とは

飼い主と犬が寄り添っている様子 犬はもともと、群れで生きる社会性のある動物です。

群れで行動することで、狩りなどでも有利になり、子育てなどの役割分担もできます。

犬の社会性が高いのは、祖先から受け継いだ習性や本能の影響を受けついでいるからだと言われています。

さらに、人間に長く飼育されてきた歴史があり、様々な仕事に従事するために高い訓練性を身につけた犬が多いのも特徴です。

犬は犬の感情だけでなく、人間の表情や感情を読み取ることができ、人間よりも感情に敏感になることも多く、本能的に行動するケースが増えます。

人間の怒りを紛らわせようとあくびをしてみたり、目をそらして誤魔化してみたり、怖がる人の前に出て守ろうとするなど、人間の感情を察知した行動は多彩です。

特に、悲しんでいる人に寄り添う行動が見られることは良く知られていて、様々な研究を通してその行動が実証されたことから、性質や本能として優しさが備わっていることが知られるようになりました。

泣いている人へとる犬の行動

泣いている人と犬 犬は泣いている人を見ると、寄り添ったり、なめたり、慰める行動をとることがわかっています。

犬は人間を家族であり、群れの一部であると認識しています。

そのため、仲間をいたわるように寄り添い、気を紛らわせようとしてくれます。

実際に犬を飼っていると、落ち込んでいるときに犬に励まされた飼い主も少なくないでしょう。

犬という種全体が悲しみの感情に敏感な傾向があり、優しい性質をもっていいます。

人の悲しみに寄り添ってくれることも、愛犬家が多い一因になっているのかもしれません。


飼い主以外の人も慰めるのか?

犬と飼い主が抱きしめ合っている様子 犬が慰めるのは飼い主だけでなく、見知らぬ人も含まれることがわかっています。

イギリスの大学の研究では、はじめてみた人と飼い主の区別なく、泣いている人に反応したという結果が出ています。

犬種や年齢に関係なく、泣いている人に反応したのが特徴です。

また、初対面の人であっても慰める行動が見られた事から、利害関係を考えずに接していることも分かりました。

餌が欲しくて慰めるといった下心はなく、純粋な心配や同情の感情で行動しています。

霊長類など、あまりに社会性が高い動物は計算が混じることがあります。

群れでの力関係などが優先されるケースもあり、犬のように下心が混じらないというケースが珍しくなります。

長年人間に飼育されてきた歴史が影響している可能性もあり、人間に寄り添う姿勢が顕著なのが犬の特徴だと言えます。

まとめ

抱きしめる飼い主と犬 犬は人の悲しみの感情に敏感で、特に泣いている人に反応します。

見知らぬ人であっても慰める行動をとる特徴があり、犬種などの違いはなく、犬という種全体に見られる特徴です。

犬は本能的な優しさをもっているのが特徴であり、人間に寄り添ってくれる動物だと言えます。

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文:Qpet編集部
犬の病気やしつけ、犬との暮らしに役立つハウツー情報などをお伝えしていきます。


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