2018年5月9日

リーダーウォークの重要性について

犬の躾には様々な種類や方法がありますが、その一つに『リーダーウォーク』と呼ばれるものがあります。

今回は、リーダーウォークと実践方法についてご紹介します。

リーダーウォークとは

飼い主の横についてあるく犬 『リーダーウォーク』とは、飼い主と犬が、付かず離れずの『程よい距離』を保ち、上手に寄り添って犬を歩かせることを指します。

飼い主が引くリードに、わずかに『たるみ』がある状態が理想になります。

リーダーウォークが重要な理由は、いくつもあります。

散歩中に犬が自由に動き回れる範囲が広いと、事故に巻き込まれるリスクが上昇します。

他にも、首輪で強く引っ張り続けることは、犬の首や眼球に負担を与えることに繋がります。

こういった事態を予防するという意味でも、重要な躾だといえます。

リーダーウォークに必要な物と心構え

リードを咥える犬 ここでは、リーダーウォークに必要なものついてご紹介します。

しっかりとした首輪

様々なタイプの首輪がありますが、引っ張った際に強く締まるものは、首や眼球などに負担がかかる事があります。

その為、程よくフィットするものが理想的になります。

また、使用年月が長く、首輪に亀裂が入っている、今にも切れてしまいそうなものは向きません。

頑丈なリード

同様にリードも重要です。

自分なりにコントロールしやすい重さのものを準備しましょう。

まず、犬の体格に耐えられる丈夫さが必要です。

少したるませて歩く必要があるので、短すぎるものは適していません。

素材にもよりますが、革は丈夫で徐々に手に馴染みますが、重いというデメリットもあります。

飼い主の性別によっても変わるので、持ちやすいリードがお勧めです。

犬が噛んで切れるような弱いものは控えましょう。

長さは、自分の手から犬の首輪までの長さに、多少たるませる余裕があるものを選びましょう。

飼い主用の散歩バッグ

上記のように、リーダーウォークの特訓中は、リードを持つことに集中しなければいけないので、極力飼い主の身なりも動きやすさを重視しましょう。

手持ちやリュックのタイプは、特訓中に何かと不便が生じます。

理想的なのはウエストポーチのタイプです。

おやつやマナーバッグなど

上手に出来た際などのご褒美用に準備します。

また、通常のお散歩のときと同じく、犬と糞尿などの処理を忘れない様にしましょう。


リーダーウォークの実践方法

飼い主の横で待機する犬
リーダーウォークの躾は簡単ではありません。

特に、大型の犬であれば、しっかりとリードに集中していなければ犬の力に飼い主が引っ張られることもあります

躾の基本として、良い行動には『ご褒美』を与えるようにしましょう

そして、犬が集中できる環境を作ることが最初は重要です。

リーダーウォークの躾の前に、犬の気が散る・興味を持つような物は置かないのが理想的です。

まず始めに、リードを繋いだら、手放してしまわぬよう手首に一巻きして集中して持ち歩き始めます。

飼い主よりも前に出る、勝手に走りだそうとしたら「待て」や「お座り」など静止させるコマンドを与えます。

犬が止まったら、撫でてあげる、おやつを与えるなどの『ご褒美』をあげます。

再び歩き始める時も、必ず飼い主から動き始めるように繰り返し、これを根気よく行って覚えさせましょう。

また、リードを引っ張らない時にもご褒美を与えるようにしましょう。

こうすることで、強くリードを引っ張ることで、散歩が中断されることや、飼い主に従って歩くことでご褒美がもらえることを認識していきます。

強く引くことをやめるようになったら、程よい位置を保ち歩く練習をしていく流れとなります。

注意点

リードを引くように歩く子犬 言うことを聞かないからといって「リードを強く引っ張り回して痛めつける」といった事をしないように注意しましょう。

精神的な苦痛も大きくなり、リードを繋ぐことを嫌がるようになります。

また、声をあげて怒鳴るような行為も効果がないので、根気強く躾するようにしましょう。

まとめ

家族と一緒に歩く犬 躾は簡単ではないので、うまくできない時には、つい声を上げて怒りたくなってしまうかもしれません。

しかし、それは犬にとって逆効果になるので、ご褒美を上手に利用しながらリーダーウォーク訓練を行なってあげましょう。

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文:Qpet編集部
犬の病気やしつけ、犬との暮らしに役立つハウツー情報などをお伝えしていきます。


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