2018年4月3日

何をするべき?シニア犬に優しい部屋づくりのコツ

犬も人間と同じように年を取り、元気だった身体も徐々に弱っていきます。

愛犬が年を取ってきたら、快適に過ごせるように部屋の環境を整えてあげる必要があります。

ここでは、シニア犬に優しい部屋づくりのコツについてご紹介します。

敷物を工夫する

滑りやすいフローリングは犬にとっては大敵で、足腰を傷める原因になりますが、シニア犬にとってはさらに辛いものとなります。

滑りにくいタイルカーペットなどを敷き、安心して歩ける環境を整えてあげましょう。

なおカーペットは滑りにくいですが、爪が引っ掛かりやすいというデメリットがあるので注意してください。

ステップやスロープを設置する

ソファやベッドに上りたがる犬は多いですが、シニア犬にジャンプさせると着地に失敗して怪我をする恐れがあります。

また、成功したとしても足腰には大きな負担がかかります。

これを避けるためにも、愛犬が気に入っているソファやベッドのそばにはステップやスロープを設置しましょう。

もし犬がステップやスロープを使いたがらないのであれば、おやつを使いながら「ステップやスロープを使うといいことがある」と教えてあげてください。


階段に柵を設ける

階段は、家の中でもシニア犬が怪我をしやすい場所の一つです。

毎日問題なく階段の上り下りをしていた犬が、急に階段で踏み外して怪我をしてしまった、という例は少なくありません。

できれば、勝手に階段を使わないように柵を設けましょう。

階段を使わせる必要がある場合は、滑りにくいマットなどを敷いて怪我防止に努めてください。

角に柔らかい素材を巻く

シニア犬になると視覚や聴覚、嗅覚などが衰えるため、机の角などに身体をぶつけやすくなります。

怪我の原因となりそうなものは、可能であれば部屋から取り除くとよいでしょう。

それが難しい場合は、柔らかい布などを角に巻くようにしてください。

柔らかい状態になっていれば、万が一頭などをぶつけても大事になるのを防ぐことができます。

トイレの場所を増やす

人間と同様に、犬も年を取るとおもらしが増えます。

これは仕方のないことですが、あまりにおもらしが多いと飼い主としては困ってしまいます。

おもらしを減らすためにはトイレの場所を増やすことが有効で、こうすることで足の遅いシニア犬でもすぐにトイレに移動することができます。

もしこれだけで対処できない場合は、おむつの使用などを検討してみてください。

入り込める隙間を減らす

後ずさりは意外と複雑な動作のため、シニア犬になるとスムーズに後ずさりすることができなくなってしまいます。

シニア犬が家具の隙間に入って出られなくなってしまうのはこのためです。

犬によってはここから無理に出ようとして怪我をすることもあるので、家具の配置を工夫して入り込める隙間を減らすようにしましょう。

それが難しい場合は、使わないクッションや毛布などを使って犬が入れる隙間を埋めるようにしてください。

食器の位置を高くする

ほとんどの家庭では、水を飲んだりドッグフードを食べたりするための食器は床に置いていると思います。

しかし、首を床まで下げる動作はシニア犬にとっては辛いものです。

食事のたびに無理をさせないためにも、愛犬のサイズに合わせて食器の位置を調整してあげましょう。

これだけでも毎日のストレスや身体への負担が軽減されます。

まとめ

床に伏せる犬 シニア犬のための部屋づくりのコツは、「前もって行う」ということです。

足腰の弱った愛犬が部屋の中で怪我をしてから対策をするのでは遅いと言えます。

犬は人間よりもずっと早く年を取るので、そろそろかな?と思ったらすぐに対策をしてあげてください。

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文:Qpet編集部
犬の病気やしつけ、犬との暮らしに役立つハウツー情報などをお伝えしていきます。


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