2018年12月7日

愛犬がお留守番中に…おもちゃの危険性について

愛犬にお留守番をさせるときに、退屈しないようにと犬用おもちゃを与える飼い主は多いと思います。しかし、留守番のときに犬におもちゃを与えることで思わぬ事故が起きてしまう可能性もあります。

ここでは、“目の届かない環境で”犬用おもちゃを与えるリスク・危険性についてまとめました。

【愛犬の留守番で注意したいおもちゃ①】誤飲につながる柔らかいおもちゃ

ぬいぐるみを咥えてこちらを見ているミックス犬 お留守番中の犬におもちゃを与えるときに一番心配なのは、誤飲です。柔らかめのおもちゃだと犬が歯で噛みちぎることができるため、誤って飲み込んでしまうことがあるのです。

今までのお留守番で大丈夫だったから…といって、安心してはいけません。耐久性の高いおもちゃでも、ずっと使い続ければ徐々に劣化して弱くなっていきます。

犬のお気に入りのおもちゃほど劣化の速度は速く、限界がきたときにいきなり壊れてしまうのです。

おもちゃの中でもぬいぐるみは耐久性が弱く、誤飲のリスクが高いといえます。ぬいぐるみの中の綿を飲み込んでしまうと、胃腸を詰まらせてしまうことがあるのでとても危険です。

また、ぬいぐるみの中に鈴などが入っている場合はより危険性が高まります。

誤飲のリスクの高さでいえば、味がついているおもちゃも要注意です。チキンなどの味がついているおもちゃは犬がずっと遊んでいられることから人気がありますが、当然ながら食べることはできません。

しかし、おいしいと感じる味なので犬が噛みちぎれるまで夢中に鳴る可能性があります。こうしたおもちゃを安全に楽しむためには、飼い主さんの管理が重要になってきます。

犬の誤飲は非常に危険で、飲み込んだものによっては最悪の事態になることも考えられます。少しでも誤飲の危険性があるおもちゃは、飼い主が近くで見ていられるときのみ与えるようにしてください。

【愛犬の留守番で注意したいおもちゃ②】硬いおもちゃは歯の損傷に注意

木の板を咥えて走る犬の様子 柔らかいおもちゃだと誤飲の危険性があるのであれば、硬いおもちゃを与えればいいと思うかもしれません。しかし、おもちゃが硬すぎると犬の歯が欠けてしまう可能性があります。

犬は永久歯を失っても新しい歯は生えてこないため、歯が欠けたら治療する必要があります。しかし歯の治療のときには全身麻酔をすることも多く、大きな危険が伴います。

また、犬の歯の治療は非常に高額になります。ペット保険に入っていたとしても歯の治療は保険適応外になることが多く、その場合は実費になってしまいます。犬の歯を痛める可能性のある硬いおもちゃで遊ばせるときには、十分注意してください。


普段の生活でも、愛犬のおもちゃは飼い主が管理する

飼い主にボールを渡すボーダーコリー 飼い主によっては犬におもちゃを与えっぱなしにしていることがありますが、これはよくありません。犬用おもちゃは、必ず飼い主が管理する必要があります。

その理由の1つ目としては、ここでご説明した誤飲の危険性・歯を痛める危険性が挙げられます。

おもちゃでずっと遊ばせていると、それをずっと見ていることはできませんよね。そのため、飼い主が気付かないときに事故が起こってしまうことがあるのです。

そして2つ目の理由は、おもちゃを与えっぱなしにすることは教育上よくないということです。

常におもちゃで遊べる状態にしておくと、おもちゃに対する執着心のコントロールが難しくなります。その結果、いざ飼い主がおもちゃに触ろうとしたときに噛みついたり唸ったりするようになってしまいます。

また、おもちゃがあるのが当たり前だと「おもちゃで遊べて嬉しい」という気持ちもなくなってしまいますよね。犬は必ず飼い主の管理下に置き、犬と遊ぶときにだけ取り出すようにしてください。

白い犬が屋外でボール遊びをしている様子 犬用おもちゃは、正しく使えばとても役に立つ便利なものです。しかし、使い方を誤ると愛犬を危険にさらしてしまうことになりかねません。犬用おもちゃを愛犬に与えるときには、その危険性について十分に把握しておくようにしてください。

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文:Qpet編集部
犬の病気やしつけ、犬との暮らしに役立つハウツー情報などをお伝えしていきます。


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