2017年6月22日
ビーグルってどんな犬?魅力と飼うときのポイント
スヌーピーのモデルにもなっているビーグルは、見た目も性格も可愛らしく昔から根強い人気があります。
そんなビーグルの特徴、および飼い方のコツについてまとめました。ビーグルを飼うことを検討している人は、ぜひ参考にしてください。
もくじ [非表示]
ビーグルの歴史
スヌーピーのモデルとなった犬種と聞くとキャラクターのようにのほほんとしたイメージがありますが、もともとは狩猟犬として活躍した犬です。原産国ははっきりとは分かっていませんが、ローマ時代からウサギ狩りに貢献していたといわれています。
イングリッシュ・フォックスハウンドを祖先としているという説が有力で、よく似た容姿をしています。
ビーグルが現在の名で呼ばれるようになったのは、15~16世紀ごろのようです。
ビーグルという名前は、フランス語で“小さい”を意味する「ベーグル」がなまった形だといわれています。
また、フランス語で“声が大きい”という意味もあるとされており、こちらが名前の由来だとする説もあります。
アメリカでビーグルが大人気となったのは、1860年ごろのことです。輸入されると同時に一気に人気の犬種となり、現在でも多くの愛好家がいます。
家庭犬としてはもちろんのこと、ショードッグでも活躍しています。
ビーグルの特徴
ビーグルは体高33~38㎝、体重7~12㎏ほどで、小型犬あるいは中型犬に分類されます。可愛らしい顔立ちとは裏腹に体つきはがっちりとしており、骨太です。大きな垂れ耳が印象的で、垂れ耳好きにはたまりません。
嗅覚ハウンドに分類される犬種で、犬の中でも特に嗅覚が優れています。
他の嗅覚ハウンドとしては、アメリカン・フォックスハウンド、グランド・バセット・グリフォン・バンデーン、ダルメシアン、バセット・ハウンド、ハリアなどが挙げられます。
最大の特徴は吠え声で、小さな体からは想像できないほど大きくよく通る声で吠えます。そのため、集合住宅では飼いにくいといわれています。
ビーグルの性格
ビーグルは、とても愛らしい性格をしています。飼い始めたら、その可愛さの虜になってしまうに違いありません。活発
ビーグルは明るい性格をしていて、とても愛嬌があります。活発でやんちゃなためじっとしていることは得意ではなく、遊ぶことが大好きです。エネルギッシュな人がビーグルの飼い主として向いているかもしれません。
フレンドリー
もともと集団で生活をしていたため人見知りせず、誰に対してもフレンドリーに接することができます。ただし、子どもにしつこく構われることは好まないようです。社交的な反面マイペースな一面もあり、気付くと単独行動していることもあります。
寂しがりや
寂しがりやのため、いつでも飼い主と一緒にいたがります。そのため長時間のお留守番はあまり得意ではありません。家を空けることが多い場合は、分離不安症にならないように気を付ける必要があります。
ビーグルの飼い方
ビーグルを飼うときには、以下の点をしっかり守りましょう。しつけ
しっかりしつけをして、飼い主がリーダーであることを教えることが大切です。ビーグルはしつけをしやすいタイプの犬種ではないので、根気強くしつけを行いましょう。なかなか言うことを聞かないときには、無視するのもしつけとして効果があります。大声で叱ると余計に興奮しかねないので気を付けましょう。
運動
もともと狩猟犬だったビーグルは、その小さな体には見合わないほどのスタミナをもっています。運動不足はストレスの原因となるので、毎日1時間を目安に散歩を行いましょう。ただし、足が速い犬種ではないため自転車で引くことはオススメしません。また、腰の負担になる階段の上り下りは極力避けましょう。
食事
ビーグルは、とても食欲旺盛な犬種です。好きなだけ食べさせてしまうと肥満になってしまうので、きちんと量を調節するようにしましょう。ゴミ箱や棚の中をあさる癖もつきやすいので注意する必要があります。散歩中の拾い食いにも気を付けましょう。
ブラッシング
短毛のため被毛のケアは比較的楽です。2~3日に1回、少なくとも週に1回くらいのペースでブラッシングを行いましょう。耳掃除
垂れ耳のビーグルは耳の中が蒸れやすいので、定期的に耳掃除をしてあげる必要があります。ガーゼなどでキレイに汚れを取り除いてあげてください。無駄吠えをなおすコツ
ビーグルを飼う上で最も悩ましいことは、吠え声が非常に大きいということです。犬にとっては吠えるのは当然のことですが、人間社会に迎え入れるのであればルールを教えなければなりません。
愛犬が周囲から「うるさい子」「迷惑な子」と思われるのは悲しいですよね。
だからこそ犬自身のためにも、近所迷惑にならないようしっかりとしつけて無駄吠えをなおしましょう。
主従関係を教える
飼い主に従うようにするために、主従関係を徹底して教えましょう。もともと猟犬として働いていた犬種ですから、頼りになるリーダーがいるのはビーグルにとっても幸せなはずです。
飼い主が上であることを理解すると、ぐっと落ち着きのある性格になります。
運動量を増やす
ビーグルの吠え声は非常に大きいですが、とりわけて無駄吠えが多いわけではありません。無駄吠えが多いときは、ストレスが溜まっている可能性があります。
1日1時間の散歩で足りない場合や悪天候で散歩ができない場合は、家の中で遊ばせてあげましょう。
フローリングは滑りやすく体に負担をかけるので、毛足の短い絨毯などを敷くことをオススメします。
コミュニケーションを取る
寂しがり屋のビーグルにとって、コミュニケーション不足はストレスになります。そのため、長時間にわたって留守番をさせるのは好ましくありません。自宅に長時間いることのできる人が、ビーグルの飼い主としてはふさわしいといえるでしょう。
気を付けたい病気
ビーグルは先天的な病気が少なく、健康が自慢の犬種です。そのため平均寿命も長めで、12歳~15歳まで生きます。とはいえ、まったく病気にならないわけではありません。ここでは、特に注意したい病気をご紹介します。
椎間板ヘルニア
ビーグルは椎間板ヘルニアを発症しやすいことで知られています。椎間板ヘルニアとは、骨と骨の間でクッションの役割を果たす椎間板が壊れる病気です。神経を圧迫するため強い痛みを伴い、麻痺症状もみられます。
これを避けるためには、ビーグルを太らせないこと、そして過剰な運動を避けることです。
椎間板に負担がかかりすぎないように注意しましょう。
クッシング症候群
クッシング症候群は、副腎皮質ホルモンの分泌が過剰になる病気です。免疫力が低下して他の病気を発症しやすくなるため、多飲多尿、肥満、筋力低下などの症状がみられたら早めに獣医師に診てもらいましょう。
この疾患の予防法は確立されておらず、治療は一生涯続ける必要があります。
6歳以上のシニア犬で発症しやすいので、日ごろから変化がないかよく観察しておきましょう。
目の病気
白内障や進行性網膜萎縮、緑内障などにかかる可能性があります。目が見えにくくなることにより、よく物にぶつかる、歩くのを嫌がるなどの兆候が現れます。何かおかしいと思ったらすぐに病院に連れて行くことと、シニア犬になったら定期的に眼科検診を受けさせることをオススメします。
まとめ
しつけが身につきにくく吠え癖があるのが難点のビーグルですが、しっかりとトレーニングができれば最高の家庭犬になってくれます。犬を飼おうと考えている人は、ぜひビーグルも選択肢に入れてください。
元気いっぱいに愛嬌を振りまくビーグルの姿は、きっと家の中を明るい雰囲気で満たしてくれますよ。
文:Qpet編集部
犬の病気やしつけ、犬との暮らしに役立つハウツー情報などをお伝えしていきます。
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