2017年11月25日
犬の寝相には意味がある? 寝相から見る性格診断(心理)
愛犬が寝ているところを目撃すると、「なんでこんな格好に!?」と驚いてしまうような寝相をしている事がありますよね。
実は、寝相にはそれぞれの犬の個性がよく表れる事から、心理的に性格診断が出来るのではないかといわれています。
ここでは、犬の寝相からわかる心理状態や性格についてまとめました。
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うつぶせに寝る
犬の最も一般的な寝相は、うつぶせ寝だといわれています。大きな理由としては、犬の弱点であるお腹を隠すことができるからだとされています。
また、毛の少ないお腹部分を下にすることで体温が逃げるのを防ぐ効果もあります。その為、うつぶせ寝で熟睡していることはあまり多くないといわれています。
睡眠には深い眠りのノンレム睡眠と浅い眠りのレム睡眠がありますが、ほとんどの場合がレム睡眠だといえるでしょう。
心理状態
うつぶせに寝ていると、リラックスしているようにも見えます。しかし、うつぶせは緊急時に素早く起き上がりやすい姿勢です。少しの音にも瞬時に反応できるようにしていることから、うつぶせに寝ているときの警戒度は高めだといえるでしょう。また、うつぶせに寝るのは野生の本能、ハンティングをしていたなごりでもあります。
顎を床につけることによって、顎の骨を通じて獲物が近づいてきたことを察知することができるのです。うつぶせは、ハンターに最も適した寝相だといえるでしょう。
性格
うつぶせの姿勢で寝る犬は、常に臨戦態勢を整えています。そんな犬の性格は、警戒心が強くしっかり者だといえるでしょう。うつぶせ寝の中でも手足を前後に伸ばしてスーパーヒーローのような姿勢で寝る犬は、とにかく元気溢れる活発な性格だといわれています。
あおむけに寝る
あおむけは、うつぶせとは真逆で一番のウィークポイントであるお腹を丸出しにしています。また、緊急事態に備えるという意識も一切ありません。幸せに生きている犬にとっては、あおむけ寝が基本姿勢だといえるでしょう。
心理状態
いきなり敵に襲われる可能性があるなんて、少しも考えていません。飼い主や家族のことを心から信頼し、安全な場所だと認識してリラックスした状態で眠っています。とても安心した寝相だといえるでしょう。
あおむけ寝の中でも、顎が上がり四肢が天井に向けて伸ばしている姿勢はリラックス状態の最高潮にあるといわれています。
この状態で、いびきを搔きながら寝る犬もいます。その無防備さだけでも、幸せな環境にいることがわかります。
横向きに寝る
横向きは、犬にはとても楽な寝相です。そのため、熟睡したいときにこの姿勢をとる犬が多いといわれています。
また、夏の暑い日に体を冷やしたいときにも同じ姿勢をとるようです。気温の高い日に横向きに寝ながらハアハアと息をしていたら、それは犬が暑いと感じている証拠です。
熱中症にならないように注意してあげましょう。
心理状態
横向きで寝るのは、非常にリラックスしている状態だといわれています。周りに対する警戒心はほとんどありません。家の中は安心できる場所だと信じており、家族に絶対的な信頼を寄せています。また、横向きで寝ているときはぐっすり熟眠していることが多いです。
そのため、声をかけてもなかなか起きないことも少なくありません。快適に眠っているので、そっとしておいてあげましょう。
性格
飼い主を信頼して横向きで寝る犬は、忠誠心が強いといわれています。また、穏やかでやや臆病、恥ずかしがり屋な性格の犬もこの姿勢で寝ることが多いようです。
丸くなって寝る
犬がドーナッツのように丸くなって寝る姿もよく見かけますよね。
このような姿勢で寝ると、外気に触れる面積が少なくなるため寒さから身を守ることができます。
また、急所であるお腹を守ったり走るときに大切な後ろ足を守ったりするためにも適した姿勢だといえます。
心理状態
寒い時期だけこの姿勢で寝るのであれば、体温が下がるのを防いでいるのだと考えられます。暖かい時期にもかかわらず丸くなっているのであれば、緊張状態にあるといえるでしょう。
周りを警戒しており、万が一攻撃された場合に備えています。
性格
丸くなって寝る犬は、簡単には周りに気を許さない賢い性格だといえます。また、それと同時に優しい性格であることが多いといわれています。おもちゃと寝る
愛犬が、寝るときにお気に入りのぬいぐるみを抱いていたりよく遊ぶおもちゃに寄り添うようにしていたりすることがありますよね。これは、おもちゃで遊ぶのが好きな子犬に多い寝相だといえます。
心理状態
犬がお気に入りのおもちゃと一緒に寝るのは、気持ちを落ち着かせようとしている証拠だといわれています。人間も、抱き枕を抱いて寝ることで安心できたりしますよね。それと同じ心理状態だといえるでしょう。
また、おもちゃで遊んでいるうちに疲れてそのまま寝てしまうというパターンもあります。
性格
おもちゃと一緒に寝る犬は、甘えん坊な性格の場合が多いようです。成犬になるとあまりみられない寝相になります。飼い主と寝る
犬の祖先は、巣の中で仲間と寄り添って寝ることがありました。
これは、身体を温めることや敵から身を守ることが目的だったとされています。犬が飼い主と一緒に寝るのは、そのころのなごりだといえるでしょう。
心理状態
飼い主と寝るということは、飼い主を心から信頼しているという証拠です。特に、犬のウィークポイントであるお尻を飼い主に向けて寝ている場合は非常に心を許しているといえるでしょう。
一緒に寝ることで、安心感を得ているといわれています。
性格
飼い主にくっついて寝たがるのは、成犬よりも子犬が多いといわれています。また、飼い主が大好きで愛情深く、甘えん坊な犬が一緒に寝るのを好むともいわれています。
狭いところで寝る
犬は、狭いところや部屋の隅っこで寝ることがよくあります。これは、心理状態や性格に起因するというよりは犬が生まれながらに備えている本能だといえるでしょう。
犬の祖先は、小さい巣穴を掘ってそこで寝ることを習慣にしていました。そのため、犬は広いところよりも狭いところで寝ると落ち着くという習性があるのです。
狭いクレートの中で愛犬を寝させるのはかわいそうという飼い主さんもいるようですが、犬にとっては意外と安心するようです。
寝てばかりいるときは要注意!
愛犬の寝姿はとても可愛らしいものですが、あまりにも寝てばかりいるときは注意が必要です。犬の平均的な睡眠時間は1日に12時間~15時間ほどですが、これ以上に寝ている場合は何かしらの体調不良をかかえている可能性があります。
ストレス
犬はストレスを感じていると睡眠時間が伸びることがあります。ストレスがあると熟眠することができず、結果的に浅い睡眠が多くなってしまうためです。十分に遊ぶ時間をとっているか、叱りすぎていないかなどを確認しましょう。
甲状腺機能低下症
甲状腺機能低下症になると、寝ている時間が増えたりボンヤリとする時間が増えたりします。これが悪化すると、意識障害が生じ、最悪の場合は昏睡状態に至ります。もしかしたらと思ったら、すぐに病院へ連れていくことが大切です。
クッシング症候群
クッシング症候群は、シニア犬に発症しやすい病気です。筋肉が徐々に衰え、運動を嫌がるようになります。それと同時に睡眠時間も増えていきます。睡眠時間が伸びるのに伴って食べる量が増えたり排尿の回数が増えたりするようであれば、クッシング症候群を疑いましょう。
まとめ
愛犬の寝相をよく観察することで、その時の状態や基本的な性格を知ることができます。
愛犬とのコミュニケーションを深めるためにも、ぜひ愛犬の寝相をチェックしてみてください。
今まで見えなかったものが見えてくるかもしれません。
文:Qpet編集部
犬の病気やしつけ、犬との暮らしに役立つハウツー情報などをお伝えしていきます。
犬の病気やしつけ、犬との暮らしに役立つハウツー情報などをお伝えしていきます。
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