2017年11月13日

イングリッシュ・ポインターの魅力から歴史まで

イングリッシュ・ポインターは、ポインター種を代表する犬種です。

猟犬として有名な犬種で、海外では家庭犬としても人気があります。

ここでは、そんなイングリッシュ・ポインターの特徴や性格、飼い方などについてまとめました。

猟犬の傑作といわれるイングリッシュ・ポインター

緑の上を疾走するイングリッシュ・ポインター イングリッシュ・ポインターは、南ヨーロッパ土着の犬がイギリスにわたって改良されたイギリス原産の犬種です。

優れた猟犬にするためイタリアンポインターやスパニッシュポインター、グレーハウンド、フォックスハウンドなどと交配が重ねられ、18世紀頃には現在のイングリッシュ・ポインターとほぼ変わらない見た目になりました。

猟の能力を高めるために改良されたイングリッシュ・ポインターは優れた運動能力と鋭い嗅覚を持ち合わせており「イギリス猟犬の傑作」といわれています。

ポインターという名前は、猟で獲物を発見したときに片足を上げてその場所を指すことから付けられたそうです。

20世紀以降はスポーツとして猟が行われることが少なくなったため、イングリッシュ・ポインターの活躍の場はドッグショーへと移りました。

また、それと同時に猟犬の本能を抑えた家庭犬として飼いやすい性格に改良されていきました。

そんなイングリッシュ・ポインターは、現在では海外で人気の家庭犬となっています。

イングリッシュ・ポインターの特徴

夕焼けの中こちらを見つめるイングリッシュ・ポインター 体高61~69㎝、体重22~30㎏のやや小さめの大型犬で、しなやかで筋肉質な体つきをしています。

毛色はホワイトベースに斑点があるものが多く、斑点の色はブラック、オレンジ、レモン、レバーなどです。

また、多くはありませんが単色の個体もいます。

かかりやすい病気としては、主に眼の疾患が挙げられます。

チェリーアイや白内障、眼瞼内反症などに注意が必要です。

また聴覚障害を患うこともあるので、定期的に検査を受けることが大切です。


イングリッシュ・ポインターの性格

片耳が上がるイングリッシュ・ポインター 家庭犬向きの性格に改良されてきたイングリッシュ・ポインターは、温和で落ち着いた性格をしています。

社交性があり、攻撃性も高くありません。

しかし、スポーツなどの場面になると普段の大人しい姿が嘘のように活発に動きます。

飼い主に対して忠実で頭が良い犬種なので、しつけは入りやすいといえます。

ストレスが溜まらない環境であれば、無駄吠えに悩まされることもないので、室内でも無理なく飼育することができます。

イングリッシュ・ポインターの飼い方


イングリッシュ・ポインターを飼う上で最も大切なことは、運動欲を満たすことができるだけの運動量を確保させるということです。

もともと猟犬で何時間でも走り回っていられるイングリッシュ・ポインターは、運動不足になるとストレスを溜めてしまいます。

散歩は毎日最低でも1時間以上しっかりと行い、休日には公園やドッグランで思い切り遊ばせてあげましょう。

また、十分にコミュニケーションを取ることも大切です。

多くの運動量が必要なため外飼いに向いている犬種だと思われがちですが、常に人間と共に活動してきたイングリッシュ・ポインターは飼い主と過ごすのが大好きです。

できるだけ室内飼いで、たっぷりと可愛がってあげてください。

しつけでは、飼い主の言うことを聞くように上下関係をしっかり教えるようにしましょう。

穏やかな性格のイングリッシュ・ポインターですが、飼い主が頼りないと強く出ることもあります。

扱いにくい犬にならないように、服従心を育てることが重要です。

まとめ

猟をする習慣のない日本ではあまり見かけることのないイングリッシュ・ポインターですが、素晴らしい家庭犬になる資質を持っています。

十分に運動できる環境を整えられる人は、パートナーとしてイングリッシュ・ポインターを選んでみてはいかがでしょうか。

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文:Qpet編集部
犬の病気やしつけ、犬との暮らしに役立つハウツー情報などをお伝えしていきます。


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