2017年12月18日

ラフ・コリーについて

世界的に有名な作品である「名犬ラッシー」をご存知の方は多いのではないでしょうか。

この作品の主人公「ラッシー」の犬種であるラフ・コリーについてご紹介します。

ラフ・コリーの歴史

ラフ・コリーが後ろを振り返っている様子 ラフ・コリーはスコットランドで牧羊犬として飼育されていた犬種で、数ある犬種の中でも長い歴史を持っているといわれています。

しかしながら、記録として残されているのは19世紀以降のものになります。

ラフ・コリーと同じくスコットランドで暮らしていたスムース・コリーがイギリスのビクトリア女王によって持ち帰られたのは、1860年頃のことです。

これがきっかけでスムース・コリーが有名になると、よく似た特徴を持つラフ・コリーにも注目が集まるようになりました。

そして、1870年代にラフ・コリーは海を越えてアメリカに渡っていきました。

アメリカに輸入されたラフ・コリーは、富裕層の間で人気の犬種となりました。

その後、一般に広く知られたきっかけが「名犬ラッシー」です。

頭が良く大らかなラフ・コリーは多くの家庭で飼われるようになり、今でも多くの人に家庭犬として愛されています。

ラフ・コリーの特徴

子犬のラフコリーが何かを見つめている様子 ラフ・コリーはバランスの取れた体型をした大型犬で、手足にはゴージャスな飾り毛があります。

マズルは長く、どこか知的でエレガンスな雰囲気を醸し出しています。

性格は明るく温和で優しく、飼い主に対して従順です。頭も良く、飼いやすい犬種だといえます。


ラフ・コリーの飼い方

ラフ・コリーがお座りをしている様子 ラフ・コリーはもともと牧羊犬だったこともあり、多くの運動量を必要とします。

1日2回、1回あたり1時間以上の散歩は欠かせないと考えてください。

また、ダブルコートのため頻繁に被毛のケアをする必要があります。最低でも週に3回はブラッシングを行うようにしましょう。

頭が良い犬種のため、しつけは入りやすいといえます。

ただし、大型犬のラフ・コリーは吠える声が大きく、力も強いので、しっかりと意思疎通を図りながらしつけを行うようにしてください。

ラフ・コリーとシェルティの違い

ラフコリーがボールの前でこちらを見ている様子 ラフ・コリーとよく似た犬種としてシェルティ(シェットランド・シープドッグ)がいます。

飼っている人でなければ、どちらがどちらなのか見分けがつかないかもしれません。

ここではラフ・コリーとシェルティの違いをご紹介します。

サイズ

単体で見るとよく似ているラフ・コリーとシェルティですが、並ぶと大きさが違うことに気が付きます。

ラフ・コリーは大型犬に分類されるのに対し、シェルティは中型犬あるいは小型犬です。

ただし、やはり個体差はあるのでラフ・コリーなのではないかと思うほど大きなシェルティもいるようです。

毛色

ラフ・コリーの毛色は、ホワイト、ブルーマール、セーブル、トライの4色が認められています。

カラーの差で比較すると、シェルティはホワイトが認められておらず、ブラック&ホワイト、ブラック&タン、トライカラーも良しとされていることが挙げられます。

性格

ラフ・コリーは基本的に大らかな性格をしており、見知らぬ人に対してもそこまで強い警戒心は持ちません。

しかし、シェルティは防衛本能が強いため他人には心を許しません。この点も大きな違いだといえるでしょう。

まとめ

ラフコリーが花畑の中で何かを見つめている様子 過去にラフ・コリーが流行ったときには、「名犬ラッシーのように賢いはず」という思い込みから正しくしつけを行わなかった飼い主もいたようです。

そして、その影響でラフ・コリーは「吠える犬」という不名誉なレッテルが貼られてしまいました。

しかし、ラフ・コリーは頭が良いので、しつけることで吠えてはいけないことを理解してくれます。

正しくしつけを行うことで、ラフ・コリーは、最高の家庭犬になってくれる魅力的な犬種と言えます。

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文:Qpet編集部
犬の病気やしつけ、犬との暮らしに役立つハウツー情報などをお伝えしていきます。


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