2018年1月22日

ダッチ・シェパードの魅力から歴史まで

ダッチ・シェパードはオランダ原産の犬種で、有名なジャーマン・シェパード・ドッグやベルジアン・シェパード・ドッグなどの犬種と近縁にあります。

そんなダッチ・シェパードの魅力から歴史までご紹介します。

ダッチ・シェパードの歴史

ダッチ・シェパードが雪の中で何かを見つめている様子 ダッチ・シェパードは古くからオランダで飼育されてきた犬種です。

その起源は明らかになっていませんが、先祖犬はドイツやオランダ、ベルギーあたりに生息していた牧羊犬だと考えられています。

19世紀後半からはそれぞれの国が独自の犬種を確立していったため、オランダも独自の犬種の作出を試みました。

そこで結成されたのが、ダッチ・シェパード・クラブです。

この頃のダッチ・シェパードは他の犬種と似たり寄ったりな容姿をしていたため、差別化の目的でブリンドルの毛色のみが認められるようになりました。

現在ダッチ・シェパードは猟犬や番犬として人間に使役しているほか、警察犬や災害救助犬、盲導犬、軍用犬などとしても活躍しています。

家庭犬としても向いていることから万能な犬種だといえるでしょう。

3種類のダッチ・シェパード

ダッチ・シェパードが芝生の上で立っている様子 ダッチ・シェパードは、毛の長さによってコースヘアード・ダッチ・シェパード、ショートヘアード・ダッチ・シェパード、ロングヘアード・ダッチ・シェパードの3種類に分けられます。

この3種のうちもっとも高い人気を誇るのは、ショートヘアード・ダッチ・シェパードです。

被毛の手入れに手間がかからないのが人気の理由の一つだといえるでしょう。

ロングヘアード・ダッチ・シェパードは後ろ足にある飾り毛やたてがみ、全身を多く長く美しい毛が大変魅力的ですが、それだけに被毛の手入れは一苦労です。

飼育頭数は、ショートヘアード・ダッチ・シェパードに比べると半数ほどになります。

コースヘアード・ダッチ・シェパードはもっとも長い歴史をもつ犬種で、被毛はごわごわのワイヤーヘアです。

口周りにはヒゲが生えており、印象的な顔をしています。飼育頭数は3種の中で一番少なく、希少な犬種だといえるでしょう。

ドッグショーに出展されるときには、3種類のダッチ・シェパードはそれぞれ別犬種として審査されます。

しかしながら、一部の国では毛の長さの異なるダッチ・シェパードを交配させることもあるようです。


ダッチ・シェパードの特徴

ダッチ・シェパードが木の中で伏せている様子 体高59㎝前後、体重30kg前後で大型犬に分類され、引き締まった身体をしています。

長い脚と垂れた耳、サーベル形の垂れ尾が特徴的です。

被毛はアンダーコートとオーバーコートをもつダブルコートで、毛色はブリンドルに統一されています。

非常に高い運動能力をもち、アジリティーなどをはじめとしたドッグスポーツではポテンシャルの高さを発揮します。

それだけにスタミナ豊富で、毎日かなりの運動量が必要になるので、散歩は毎日2回、1回あたり1時間ほどを目安に行うとよいでしょう。

のんびり散歩するだけでは満足しないことがあるので、できるだけ速足で歩くことを心がけてください。

性格は真面目でフレンドリー、ロングヘアード・ダッチ・シェパードは特に人懐っこい性格をしているといわれています。

飼い主に忠実で扱いやすい性格のため、家庭犬としても適しているといえるでしょう。また頭がよく判断力にも優れているため、作業犬としても重宝されています。

まとめ

ダッチ・シェパードが首をかしげている様子 ダッチ・シェパードは素晴らしい能力をもった犬種で、家庭犬としてもぴったりです。

特にアクティブで体力がある飼い主とは相性がいいといえるでしょう。

しかしながら日本ではとても珍しい犬種のため、入手するのは簡単ではありません。

海外から輸入するときには、高額になることも覚悟しておく必要があります。

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文:Qpet編集部
犬の病気やしつけ、犬との暮らしに役立つハウツー情報などをお伝えしていきます。


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