2018年1月30日

犬の虫歯リスクを高める行動習慣とは

「犬は虫歯にならない」なんて思っていませんか?実は、それは大きな間違い。

確かに犬は人間と比べると虫歯になるリスクは低いのですが、ゼロというわけではありません。

犬も人間と同じように、虫歯が進行すれば最悪の場合、歯を失うことにもなりかねません。

そこで犬が虫歯のリスクを高めてしまう行動習慣を、4つピックアップしてみました。

自分の愛犬は大丈夫なのか、見つめ直すきっかけにしてみて下さい。

正しい歯磨きが行われていない

椅子の下から顔を出すラブラドール きちんとした歯磨きが行われていない状態が続けば、歯垢が蓄積され虫歯菌の温床となり、歯が溶かされ虫歯になってしまいます。

そのような状態を防ぐには、やはり毎日歯磨きをしっかりと行うことが重要な鍵となってきます。

犬が歯磨きを嫌うため、十分な歯磨きができずに困っているという飼い主の方もおられるでしょう。

面倒だから、犬が可哀想だから、といって手を抜いてしまうのも禁物です。

まずは犬に口の中を触れられることに対して徐々に慣れてもらう必要があります。

日頃から愛犬の口の中に触れることを心がけ、嫌がらずに触らせてくれたら褒めてあげるようにするなどの工夫を行っていきましょう。

甘いものをよく食べる

テーブルのおやつを狙う犬 犬も甘いものを好む傾向があります。

犬が甘いものを欲しがると、ついその愛らしさに負けて、甘いものをどんどんあたえたくなるかもしれませんが、そんな行動習慣も虫歯の原因となってしまいます。

虫歯菌は糖分を栄養源として活性化し、それが細菌の塊である歯垢となり歯をどんどん溶かしていきます。

人間が食べているお菓子を、そのまま愛犬にあたえている人は特に要注意。

人間が食べるお菓子には想像以上の糖分が含まれているため、甘いものを食べる機会が多ければ、それだけ虫歯のリスクを高めることになるのです。

とはいえ、やはりたまには甘いものもあたえたくなるもの。

そんな時は犬用のお菓子であれば、人間が食べるお菓子よりも使われている糖分の量も少ないため、安心して食べさせることができます。

もちろん、犬用のお菓子であっても食べ過ぎには注意しなくてはなりません。


ウェットタイプのドッグフードをメインにあたえている

ドッグフードを食べる子犬 一口にドッグフードといっても、ドッグフードにはドライタイプのものとウェットタイプのものがあります。

あまり意識せず選んでいる飼い主の方も多いかもしれませんが、それぞれのタイプによってメリットデメリットがあり、虫歯のなりやすさにも差が出てくるのです。

ドライタイプのものは、食事と同時に歯垢の除去効果も期待できるのに対し、ウェットタイプは水分を多く含んでいるため歯に付着しやすく、虫歯になりやすいという特徴があります。

ウェットタイプはやわらかく食べやすいので、老犬にはやさしいというメリットもありますが、虫歯のリスクを下げたいのであればドライタイプのものを選択したほうが無難です。

歯周病を放置している

歯磨きする犬 犬も人間と同様、加齢とともに歯周病にかかりやすくなります。

歯周病そのものは歯の表面を溶かすことはありませんが、歯周病は歯の周辺組織を破壊していくため、進行すると歯にグラつきが生じ、歯と歯茎の間に隙間ができるようになります。

この隙間に歯垢がたまることで、虫歯にもつながってしまうのです。

そのため、歯周病対策をすることは虫歯予防にも大きな意味を持ちます。

口臭や歯のグラつきなど、歯周病が疑われる場合は放置せずにきちんと動物病院で診てもらうようにしましょう。

まとめ

いかかでしたか?このように一見些細なことのように思えるようなことでも、虫歯の引き金になってしまいます。

愛犬の健康のためには、口腔環境を良好に保つことも大切です。

そのために、私たちができることをしっかりと実践していきましょう。

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文:Qpet編集部
犬の病気やしつけ、犬との暮らしに役立つハウツー情報などをお伝えしていきます。


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