2018年3月9日

犬のマイクロチップはデメリットが多い?注意したいポイントとは

犬へのマイクロチップの埋め込みは広く普及しており、多くの飼い主が愛犬にマイクロチップを装着させています。

しかし、マイクロチップの埋め込みは良いことばかりではありません。

マイクロチップのデメリットや注意点についてご紹介します。

埋め込みに痛みが伴う

注射を嫌がる犬 マイクロチップの埋め込みは皮下注射で行われますが、マイクロチップは一般的な注射の針に比べてかなり太いので、ある程度の痛みが伴うと考えられます。

犬の首の皮膚は厚いため痛みはさほど強くはないといわれていますが、不安な場合は、一度病院で痛みについて相談してみることをおすすめします。

埋め込みに費用がかかる

お金を咥える犬 マイクロチップを埋め込むときには費用がかかります。

費用は動物病院によって様々ですが、4,000~12,000円ほどのところが多いようです。

またマイクロチップの埋め込み時には麻酔不使用が一般的ですが、痛みに備えて麻酔をする場合は麻酔料金がプラスされる場合もあり、金額に大きく差があります。


マイクロチップリーダーがなければ読み取れない

首をかしげる犬 迷子になった犬が誰かに拾われた場合も、マイクロチップリーダーがなければ情報を読み取ることができません。

動物関係の公的な機関ではほとんどの場合マイクロチップリーダーを置いていますが、一般の人は当然もっていません。

万が一に備えるなら、マイクロチップと散歩札を併用するのが一番だといえます。

エラーで情報が読み取れないことがある

たとえマイクロチップリーダーがあったとしても、マイクロチップを埋め込んだ場所によっては情報が上手く読み取れないことがあります。

電波をキャッチしにくい皮膚の奥に埋め込むことのないように、埋め込むときには十分に注意を払ってもらいましょう。

チップの情報の更新を忘れがち

引っ越し直後の犬 マイクロチップには飼い主の住所が登録されているため、引っ越しをした時に日本獣医師会に新しい住所を伝える必要があります。

しかし、引っ越しの際は何かと忙しいためこの手続きを忘れてしまう事が多くなります。

そのため、せっかくマイクロチップを装着していても肝心の飼い主の住所が分からないということが起こり得るので注意しましょう。

MRIで撮影するときに影響が出る

MRI撮影直後の犬 動物病院での検査のときにMRI撮影をすることがありますが、使用する機材によってはマイクロチップの影響が出てしまうことがあります。

画像が乱れることで、見つかるはずの異常が見つからなくなる可能性も考えられます。なお、レントゲンやCTスキャンに関してはマイクロチップを装着していても問題ありません。

アレルギー反応を起こすことがある

痒がる犬 マイクロチップを埋め込むにあたって一番心配なのは、健康への影響です。

この点に関して、心配はほとんど必要なく、日本においてはマイクロチップにおけるショックなどの報告は今のところゼロです。

海外においては2件ほど副作用の報告がありますが、今までに埋め込まれたマイクロチップの数を考えれば副作用が起こる可能性は限りなく低いといっても大丈夫そうです。

「アレルギー反応を起こす可能性はゼロではない」とだけ頭の片隅に入れておきましょう。

まとめ

犬が病院に居る様子 世界中で広く普及していることからも分かる通り、マイクロチップはメリットが多くとても有用です。

しかし、デメリットをきちんと理解したうえで利用することが大切です。

多くの飼い主が利用しているからという理由で、なんとなくマイクロチップを埋め込むのではなく、きちんと知識を得たうえでマイクロチップが必要かどうかを決めるようにしてください。

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文:Qpet編集部
犬の病気やしつけ、犬との暮らしに役立つハウツー情報などをお伝えしていきます。


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