2017年11月25日

読めば解決!ラブラドールレトリーバーとゴールデンレトリーバーを判別する3つのポイント

近年はトイプードルやチワワなどの小型犬が人気ランキングの上位を占めていますが、大型犬のなかでもラブラドールレトリバーやゴールデンレトリバーは根強い人気を誇っています。

フレンドリーな性格と頭のよさから、飼いやすい犬種としても有名ですね。

「ラブラドールとゴールデンのどちらかをお迎えしたいけれど、違いって毛並みだけ?」と気になっている方もいることでしょう。

ここでは、ラブラドールレトリバーとゴールデンレトリバーの見分け方や共通点、相違点などについてまとめました。

ラブラドールレトリバーとゴールデンレトリバーの歴史

ラブラドールレトリバーとゴールデンレトリバーが血縁関係にあると思っている方が多いようですが、実はこの二種の起源はまったく異なります。

まずは、各犬種の起源や歴史からみていきましょう。

ラブラドールレトリバーの歴史

水辺を走る白いラブラドールレトリバー ラブラドールレトリバーの祖先犬であるセント・ジョンズレトリバーは、カナダのニューファンドランド半島に住んでいたと考えられています。

セント・ジョンズレトリバーは現在のラブラドールレトリバーと同様に泳ぎが得意で、毛色は黒のみだったそうです。

カナダ生まれのセント・ジョンズレトリバーがイギリスに持ち込まれたのは、1820年頃のことです。

カナダを訪れたイギリスの貴族が持ち帰ったといわれています。

イギリスにわたったセント・ジョンズレトリバーは、イギリス貴族によって交配が繰り返されました。

その結果、19世紀末頃には現在のラブラドールレトリバーに近い姿になっていたといわれています。

友好的で明るい性格や頭のよさ、作業能力の高さなどから、ラブラドールレトリバーやイギリスやアメリカで一気に人気犬種となりました。

その後は世界に広がり、日本でも多くの家で家庭犬として愛されています。

ゴールデンレトリバーの歴史

花をくわえているゴールデンレトリバー ゴールデンレトリバーの歴史は明らかになっておらず、その起源については諸説あるようです。

数ある仮説の中で最も有力なのは、19世紀半ばにイギリスのツィードマウス卿が飼っていた犬がゴールデンレトリバーの祖先だという説です。

ヌースという名前のその犬は、兄弟犬の中で唯一イエローの毛をもっていました。

この犬をベースにツィード・ウォーター・スパニエルやブラッドハウンド、アイリッシュ・セッターなどと交配を繰り返し、現在のゴールデンレトリバーになったといわれています。

1920年には、イギリスのケネルクラブにその名前が登録されました。

現在では、誰もが知る世界中で人気の犬種となっています。

ラブラドールレトリバーとゴールデンレトリバーの見分け方

芝生の上をたくさんの犬が走っている様子 ラブラドールレトリバーとゴールデンレトリバーは、飼ったことがない人にとっては似た犬種に見えるかもしれません。

しかし、並べてみればその違いは一目瞭然です。

まずは見た目からラブラドールレトリバーとゴールデンレトリバーの違いをご紹介します。

ラブラドールレトリーバーとゴールデンレトリーバーの見分け方|毛の長さ

ラブラドールレトリバーとゴールデンレトリバーの一番の違いは、毛の長さです。

ゴールデンレトリバーの被毛は長くてふさふさしているのに対し、ラブラドールレトリバーの毛は短めです。

この違いだけ覚えていれば、この2種類の区別はすぐにつくはずです。

ラブラドールレトリバーとゴールデンレトリバーは、どちらも冷たい水の中に飛び込んで獲物を回収していた犬種なので、冷たい水から身体を守る必要がありました。

ふさふさの毛で体を守るように進化したのがゴールデンレトリバー、毛の代わりに脂肪で寒さから身を守るのがラブラドールレトリバーなのです。

ラブラドールレトリーバーとゴールデンレトリーバーの違い|毛の色

ラブラドールレトリバーとゴールデンレトリバーは、毛の長さだけではなく毛の色にも違いがあります。

ゴールデンレトリバーにはアメリカンゴールデンとイングリッシュゴールデンの2種類がありますが、日本で一般的に知られているのはアメリカンゴールデンです。

名前の通り、黄金色の毛色をしています。

それに対して、ラブラドールレトリバーの毛色はイエロー、ブラック、チョコの3種類です。

毛色によって性格が異なることも知られており、イエローの毛色をしたラブラドールレトリバーはやんちゃで活発、とても人懐っこい性格をしています。

イエローのラブラドールレトリバーというと盲導犬のイメージがありますが、最初から大人しい性格の個体ばかりというわけではありません。

ブラックとチョコのラブラドールレトリバーは、人懐っこいという意味ではイエローと似ています。

しかし、よりエネルギッシュで活発な性格をしているため常に動き回っています。

なかには吠えだしたら止まらないような個体もいるようです。

ラブラドールレトリーバーとゴールデンレトリーバーの違い|顔

ラブラドールレトリバーとゴールデンレトリバーの顔はまるで兄弟のようにそっくりですが、よく観察すると少しだけ違いがあることに気が付きます。

ゴールデンレトリバーは、ラブラドールレトリバーに比べて口が少しだけ大きめです。

顔の形も異なり、ラブラドールレトリバーの顔はやや四角っぽいことがわかります。


ラブラドールレトリバーとゴールデンレトリバーの共通点

ラブラドールレトリーバーとゴールデンレトリーバーには共通店も多くあります。

ラブラドールレトリーバーとゴールデンレトリーバーの共通点|明るい性格

鼻の上にお菓子を乗せているゴールデンレトリバー ラブラドールレトリバーとゴールデンレトリバーは、どちらも明朗な性格をしています。

家庭犬として高い人気を誇るのは、人懐っこくて人間と仲良くできるからだといえるでしょう。

ラブラドールレトリーバーとゴールデンレトリーバーの共通点|頭のよさ

盲導犬など使役犬として働いていることからもわかる通り、どちらの犬種も非常に頭がよい犬種です。

そのためトレーニングやしつけが入りやすく、犬の飼育が初めての人でも飼いやすい犬種だといえます。

ラブラドールレトリーバーとゴールデンレトリーバーの共通点|水遊び好き

海辺を走るゴールデンレトリバー ラブラドールレトリバーとゴールデンレトリバーは、かつては水の中の獲物を回収する仕事をしていました。

そのため水遊びが得意な個体が多く、たまにプールや川などで遊ぶ機会を作ってあげることをおすすめします。

ラブラドールレトリーバーとゴールデンレトリーバーの共通点|運動量

ラブラドールレトリバーとゴールデンレトリバーはどちらも大型犬なので、それなりの運動量が必要です。

散歩は1日2回、それぞれ1時間を目安に行いましょう。

散歩だけでは不十分なこともあるので、ボール投げや引っ張りっこなどの遊びも取り入れてあげましょう。

ラブラドールレトリバーとゴールデンレトリバーの相違点

シャンプー中のゴールデンレトリバー 共通項の多いラブラドールレトリバーとゴールデンレトリバーですが、もちろん相違点もあります。

どちらの犬種を飼うか決めるときには、相違点をしっかり把握することが大切ですよ。

ラブラドールレトリーバーとゴールデンレトリーバーの違い|被毛のケア

被毛のケアは、当然毛の長いゴールデンレトリバーのほうが大変です。

皮膚病の早期発見のためにも、ブラッシングは小まめに行いましょう。特に春と秋の換毛期は驚くほどの量の毛が抜けます。

普段からブラッシングをして、抜け毛を未然に減らす努力が必要です。

ラブラドールレトリーバーとゴールデンレトリーバーの違い|食事バランス

ラブラドールレトリバーは、脂肪を蓄えることによって寒さに備えてきた犬種です。

そのため非常に食欲旺盛で、出された食事はすべて平らげてしまいます。

しかし、食べ過ぎで肥満になってしまうとあらゆる病気のリスクが上がります。

肥満にならないためには、カロリーを考えながらバランスの良い食事を用意してあげることが大切ですよ。

女の子とゴールデンレトリバー 家庭犬として小型犬が主流になっている昨今ですが、大型犬には大型犬ならではの良さがありますよね。

大型犬を飼いたいのであれば、ラブラドールレトリバーやゴールデンレトリバーはとても飼いやすくておすすめの犬種と言えます。

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文:Qpet編集部
犬の病気やしつけ、犬との暮らしに役立つハウツー情報などをお伝えしていきます。


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