2017年12月7日

犬にとってこたつは危険な暖房器具?冬の生活の注意点を解説

冬の生活には、こたつが欠かせない方も多いのではないでしょうか。

最近では、こたつバーなどのお店も人気ですが、こたつの勢いはそれだけに留まりません。

外国人の間でも愛好家が生まれるほどの人気で、いまや世界中に広がっている日本の文化の一つと言えます。

こたつでくつろぐ犬の姿は可愛いですが、使用方法を間違えると、犬にとってこたつは危険な暖房器具にもなります。

犬がこたつに入っている時に飼い主が注意すべきことをご紹介します。

こたつについて

こたつの中にシーズーが入っている様子 意外に思われる方も居るかもしれませんが、家庭用のこたつの誕生は日本ではなく、イギリスです。

イギリスで誕生したこたつは、炭を熱源にしていた為、炭の補充や、掃除が手間だったのが難点でした。それだけでなく、一酸化炭素中毒の危険もあり一般的に普及したとは言えませんでした。

反対に、日本では机の裏側に熱源を設置する事で、こういった問題を解決し広く家庭に浸透させることに成功しました。

一方で、寒さが厳しい欧米などでは家全体を温めるセントラルヒーティングシステムが発達しています。

この事から、こたつ文化は日本のものだと言えます。

童謡の「雪」では、歌詞にこたつが登場します。この童謡の作詞者や作曲者については不明ですが、初出は1911年であることから、古くから日本にこたつ文化が浸透していた事が分かります。

こたつが好きな犬

犬がこたつに入りながら撫でられている様子

犬の被毛は2種類ある

既にご存知の方も多いかもしれませんが、犬の中には、寒さが苦手な犬種が存在します。

犬の被毛の種類は大きく分けて2つあり、シングルコートとダブルコートと呼ばれます。

シングルコートというのは、地肌から生えている体毛が1種類だけの犬であり、ダブルコートというのは、地肌から生えている毛が2種類、ふわふわでみっしりと生えた毛と長い毛や表面に生えた毛があるものを呼びます。

毛が長い犬が寒さに強いというわけではない

上記から、犬の見た目、「長毛種だから寒さに強いだろう」といった考え方が間違いだという事がわかります。

短毛でもダブルコートであれば比較的寒さに強く、長毛でもシングルコートであれば地肌に外気温が届きやすく、寒さが苦手犬と言えます。

南国原産のシングルコートの犬は寒さに弱い

シングルコートの犬種の中でも、気温が暖かい原産国の犬種は寒さに弱いことが多いことで知られています。

メキシコ原産のチワワや、パピヨン、プードル、ミニチュアダックスフンドなどが挙げられます。

基本的には、室内飼いを推奨されている犬は寒さに弱い傾向にあります。


こたつで寝る犬の注意点

こたつの温度を弱に設定する

犬にとって最も快適な温度は18~22℃前後だと言われています。

人にとって快適な温度であっても、体毛で体温を維持する犬にとっては暑いということがあります。

人間は頭を出してこたつに入ることが出来ますが、体の小さな犬の場合は、こたつに頭まで潜ってしまう事があり、皮膚が体毛に覆われているため直接的な暑さを感じにくく、熱中症のリスクが高くなります。

こたつをつけっぱなしにしない

こたつの温度を弱に設定しても、長時間使用していると犬にとって暑くなりすぎることがあります。

こたつの長時間使用を避け、飼い主がそばを離れる時は電源を切ったり、定期的に様子を見るようにしましょう。

こたつのコードに注意

温度の他に注意が必要な点は、こたつのコードです。こたつの電源が入った状態のコードを犬が誤って噛んでしまうと、感電してしまう事があります。

噛み癖がある犬の場合は、犬が噛むのを防止するコードカバーなどを用いて予防するようにしましょう。

まとめ

こたつをモチーフにしたぬいぐるみ 冬の風物詩のこたつで犬が寝ている時の注意点についてご紹介しました。

犬がこたつでくつろぐ様子は可愛いので眺めていたくなる飼い主の方は多いかもしれません。

犬の安眠を妨げるのがかわいそうだと感じても、愛犬の安全は飼い主が守ってあげる必要があります。

使用方法に注意をして、愛犬と楽しい冬をお過ごしください。

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文:Qpet編集部
犬の病気やしつけ、犬との暮らしに役立つハウツー情報などをお伝えしていきます。


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