2018年1月13日

犬が覚える芸の種類と教え方について

愛犬と生活している飼い主や、お家に犬をお迎えしたいと検討している方で「愛犬に芸を教えたい」と考えている方も多いのではないでしょうか。

そんな方に、「犬が覚える芸」から「すぐに教えてあげることができる芸」まで、教え方も合わせてご紹介します。

犬ができる芸について

犬が片耳を立ててこちらを見ている様子 犬の芸といえば「お手」や「おかわり」などが有名ですが、世の中には様々な芸を披露する犬も存在します。

たとえば、YouTubeやSNSで様々な芸を見せてくれるミニチュアシュナウザーの「ハッピー」くん。

ティッシュを持ってきてくれたり、飼い主さんとだるまさんが転んだで遊んだり、自分で自分にお布団をかけて寝る、立って襖を開けてからの覗き見や、ロデオマシンまで乗りこなします。
ハッピーくんの動画はこちら

犬の芸はしつけや認知症の予防に

老犬が飼い主と手を合わせようとしている様子 犬の認知症についてご紹介します。

増える犬の認知症

最近の問題となっているのが犬の認知症で、老齢犬の20パーセントが認知症の疑いがあり、50パーセントが予備軍だと言われています。

認知症になると、トイレを失敗するようになるだけでなく、道を忘れる、知っているものに過剰反応を示すなどの事態が起こります。

飼い主であれば避けたい愛犬の認知症ですが、非常に効果的だとされているのが、犬に芸を教えることです。

なぜ芸は愛犬の認知症予防に

マウスの実験によって、成長した後であっても動物の脳シナプスが増加することがわかりました。

そのためには脳に刺激を与え、脳を活性化させることが必要になります。

日常生活では能動的に行わない、合図で寝転がる、後ろに歩くなどの動きによって、筋肉とそれを司る脳が刺激を受けます。


犬への芸の教え方

犬が複雑な芸を披露している様子 犬のしつけに必要なのは、無関係な2つの刺激を関連付けて覚えさせることです。

これは古典的な条件付けで、例えばベルが鳴ると餌をもらえるということを繰り返した犬は、ベルが鳴るだけでよだれが出るようになる「パブロフの犬」現象と同じです。

私たち人間であっても、梅干しを見ることでよだれが出るという経験をしたことがある方もいるでしょう。

この現象をうまく活用することで、芸を教えていきます。

お手

犬がお手をしている様子 手のひらでご褒美を握り、犬の鼻先に突き出します。前足で飼い主の手を触った瞬間にご褒美をあげます。

これを繰り返すことで、飼い主が手を出すとお手ができるようになります。

おすわり

犬がお座りをしている様子 犬の鼻先から、頭上高めにご褒美を握った手をあげていきます。

上を見上げる形になった犬は、必然的に腰を床につけ、おすわりの姿勢になります。

「おすわりした瞬間にご褒美をあげる」を繰り返すとおすわりができるようになります。

待て

犬がごはんの前でまてをしている様子 最初に「おすわり」を教える必要があります。

おすわりをした後に、ご褒美を握った手を犬の鼻先かざして「待て」と声をかけます。

少しでも待てるようであればご褒美をあげますが、少しでも動くようであればご褒美を取り下げます。

これを繰り返して少しずつ時間を伸ばすことで、待てができるようになります。

鼻パク

犬が鼻の上に餌を置かれて待っている様子 まずはお預けをマスターさせます。

ご褒美を握った手を犬の鼻先に突き出し、犬が食べようとしたら隠すを繰り返します。犬が諦めて鼻を引っ込めた瞬間にご褒美をあげます。

これを繰り返すと、犬は「待てばご褒美をもらえる」と学習します。

お預けができるようになったら、ご褒美を鼻の上に載せます。まずは1秒我慢できたらご褒美をあげるようにして、だんだん時間を長くしていきます。

ハイタッチ

犬が飼い主とハイタッチをしている様子 お手に慣れてきたら、ご褒美を握った手をどんどん高くあげていきます。

犬が自分の頭よりも高い位置に手をあげたら、ご褒美をあげます。

これを繰り返すと、ご褒美がなくてもハイタッチしてくれるようになります。

ちょうだい

犬がちょうだいをしている様子 犬を後ろ足で立ちあがらせる芸です。

犬種によっては、腰や股関節に大きな負担を与える可能性があるので注意が必要です。

おすわりをマスターした犬の頭上高くにご褒美を持った腕を突き出して、犬が前足を持ち上げた瞬間にご褒美をあげます。

まとめ

犬が口に花をくわえて後ろ足で立っている様子 今回は犬の芸についてご紹介しました。

芸を覚えさせることに抵抗がある方もいるかもしれませんが、犬は飼い主を喜ばせることが大好きな動物です。

一緒に芸をすることで飼い主との絆が深まり、認知症の予防にも繋がるので積極的に芸を教えてあげてみてはいかがでしょうか。

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文:Qpet編集部
犬の病気やしつけ、犬との暮らしに役立つハウツー情報などをお伝えしていきます。


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