2018年3月22日

犬の里親とは?里親になる為の準備とトライアル制度について

ペットを飼い始めるときには、ペットショップやブリーダーから子犬を購入する人が多いのではないでしょうか。

しかし、犬は購入してお迎えする以外にも、保護犬の里親になるという方法もあります。

今回は、犬の里親をテーマに仕組みや制度などを解説していきます。

犬の里親とは

犬が皿をくわえている様子 日本には、様々な理由で飼い主の下を離れて保護されている犬たちがたくさんいます。

そして、地域の動物愛護センターや民間の動物愛護団体は、保護されている犬を幸せにしてくれる新しい飼い主を探しています。

この保護犬を引き受ける新しい飼い主が「里親」になります。

日本では毎年多くの保護犬が殺処分されていますが、里親になることで1つの尊い命を救うことができます。

犬の里親になるときの費用

飼い主と犬が海で遊んでいる様子 里親として犬を引き取るときには、基本的に、犬そのものにお金を支払う必要はありません。

しかし、場合によっては保護してから施設で預かっていた期間の経費などを里親が負担しなければいけない場合があります。

また、予防接種などの費用は基本的に里親が負担することになります。

なお、里親かどうかに限らず犬を飼うときにはそれなりの費用が発生します。

その生涯費用は平均で300万円前後だといわれており、病気や怪我をしたときにはさらに出費がかさみます。

費用についてのシミュレーションはしっかり行っておく必要があります。


犬の里親になるための準備

犬が袋のひもを咥えている様子 犬の里親になるための準備として最も大切なのは、生涯にわたって飼う覚悟だと言えます。

犬のお迎えは一つの生命を保証することにもなるので、大きな責任が伴いますが、それだけでなく、保護犬であれば心にトラウマを抱えていることもあります。

生涯に必要な費用を知らない方や責任感が足りない方が、「かわいい」「癒される」という理由で犬を飼い始めると、出費やお世話に苦労した際に、飼育を放棄する事があります。

飼育を放棄する人によって、不幸な犬が増えていきます。

里親を希望する場合は、保護犬を最期の時まで愛して幸せにするという、強い意志が大切です。

犬をお迎えする前の「トライアル制度」

犬が飼い主を見ている様子 里親を希望する場合でも、犬の譲渡前にトライアル制度を取り入れている所は少なくありません。

犬を保護していた団体などによって、トライアル期間は異なりますが、1週間~1カ月ほどが一般的なようです。

トライアルを開始するときには飼育環境を整える必要がありますが、このときの費用は自分で支払うことになります。

トライアル後も飼い続ける前提で、しっかり準備を行いましょう。

そして、トライアル中は本当に保護犬を飼い続けられるかどうかをチェックします。

特に重要なチェック項目として、以下が挙げられます。

・飼い主との相性
・家族との相性
・先住犬や先住猫との相性
・保護犬の問題行動
・保護犬の健康状態
・実際にかかる費用

実際に暮らしてみて初めて分かることはたくさんあります。

後悔しないためにも、トライアル中に出来る限りのことを確認しましょう。

初めて保護犬に出会ったときに運命を感じたとしても、トライアルをしてみたら全く合わなかったということは十分にあり得ます。

こういった場合は、残念ですが、その保護犬の里親になることを諦めましょう。相性の良くない飼い主と暮らすことは、保護犬にとっても不幸なことです。

実際にトライアルをしてみて飼いたいという思いが強まるのであれば、家庭に迎え入れてあげてください。

新しい家族との出会いに、きっと保護犬も喜んでくれます。

まとめ

男性が犬を抱きしめている様子 保護犬の中には、人間から虐待などを受けた経験がある犬も多く、心に傷を負った犬を里親として飼うことは決して簡単ではありません。

しかし、新しい家族を必要としている不幸な犬たちがたくさんいるのも事実です。

犬を飼いたいと考えている方は、里親になることを検討してみてはいかがでしょうか。


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文:Qpet編集部
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