2018年5月10日

【犬の気持ち】耳の動きに隠された心理状態とは?

愛犬を見ていると、耳が立ったり下がったりすることがあるのではないでしょうか。

実は、これらの耳の仕草は犬の心理状態を表しています。

ここでは、犬が耳で表す感情や耳の動きから分かる心理状態などについてご紹介します。

犬が耳で感情を表す理由

犬が笑みを浮かべている様子 人にとって、耳の役割は音を捉えることや平衡感覚を保つことなので、耳で感情を表すことはありません。

では、犬はどうして耳で感情を表すのでしょうか。

ここではその理由と、犬の耳にある「耳介筋」についてご紹介します。

犬が耳で感情表現をする理由

ご存知の方も多いと思いますが、野生で暮らしていた頃の犬は、社会性のある群れを成して生活していました。

そして、耳は同じ群れにいる仲間とのコミュニケーションに使われていたと考えられています。

人と犬が共に暮らすようになったのは縄文時代ですが、犬が耳を感情表現に使うようになったのはそれよりも前とされています。

犬がもつ「耳介筋」とは

私たち人間は、耳を動かそうと思ってもほとんど動かせません。

しかし、犬は耳介筋という筋肉が発達しているため耳を自由に動かすことができます。

なお、この耳介筋は表情を作るために重要な神経として知られる顔面神経からの指令で動きます。

また、犬の耳介筋が発達したのは犬が昔狩りを行っていたことに関係しているようです。

耳を動かして音源を探ることで、獲物の位置を把握していたといわれています。

犬が耳を立てるとき

犬が耳を立てて音を探っている様子 犬がピンと耳を立てるのは、何かに興味をもって注意を向けている証拠です。

家族がみんなで話しているときなど、犬はよくこの仕草をします。

犬が耳を立てたときに視線の方向を向いてみると、何に興味をもっているのかが分かるかもしれません。

このように、犬は何か面白そうなものを見つけたときに耳を立てます。

しかし、耳を立てるのと同時に歯をむき出しにする、鼻にシワを寄せる、唸ることがあります。

これは、何かに対して警戒心を向けているサインなので注意が必要です。

犬がこのいった様子を見せているときには怖がっている理由があるので、それを見つけて取り除いてあげてください。


犬の耳が下がるとき

犬が身体も耳も伏せている様子 耳を立てるのとは逆に、犬が耳を下げることがあります。

飼い主が頭を撫でようとしたときに耳を下げるのは、大好きな人に撫でられることを喜んでいるからです。

耳を下げることで、飼い主に甘える気持ちを表現しています。飼い主がおやつを与えたときに耳を下げるのも同様の理由です。

しかし、犬が耳を下げるのは甘えたいときだけではありません。

ストレスが溜まっているときや不安になっているとき、何かに怯えているときにも犬は同じ仕草をします。

そのため、どちらの理由で耳を下げているのかを見極める必要があります。

表情が穏やかであったり、しっぽを振っていれば、甘えの感情を示すために耳を下げている状態なので、犬の気持ちに応えてあげてください。

逆に、険しい表情であったり、目を伏せているのであれば、何かに怖がっている可能性があります。

何に対して怯えているのか、よく観察して気持ちを汲み取ってあげることが大切です。

まとめ

犬が片耳を立てている様子 人は耳で感情表現をすることがないので、愛犬を見るときには表情に注目する事が多くなります。

しかし、犬の耳は思いのほか多くを語ります。

愛犬とのコミュニケーションを取るときには耳にも注目することで、更に気持ちを理解できるようになります。

この記事が気に入ったら
Qpetに「いいね!」しよう

文:Qpet編集部
犬の病気やしつけ、犬との暮らしに役立つハウツー情報などをお伝えしていきます。


合わせて読みたい

PAGE TOP