2018年5月6日

ブリーダーから犬を迎えるときのポイントとは?

能動的に犬を飼い始めるときには、ペットショップからの購入、里親になる、そしてブリーダーから子犬を迎える、といった選択肢があります。

ここでは、ブリーダーから犬を購入するときの流れや良質なブリーダーを選ぶ方法についてご紹介します。

犬のブリーダーとは

子犬が柵の中から上を見ている様子 広義の意味での犬のブリーダーとは、犬の繁殖(ブリーディング)を行って市場に流通させている人のことを指します。

この事から、ペットショップにいる可愛い子犬たちは、全てブリーダーの手によって誕生しているとも言えます。

ブリーダーの中には、ペットショップなどに売るのではなく、直接販売を行っている人もいるので、一般人であっても子犬を直接購入することができます。

ブリーダーの種類

しかし、ブリーダーといっても、その在り方は大きく異なります。

専業繁殖者と呼ばれるブリーダーから、ペットショップ経営兼ブリーダーやペットショップ経営直下のブリーダー、プロブリーダーから、一般人ブリーダーまで幅広く混在しています。

専業繁殖者

ブリーダーの中で、最も割合が多いと言われているのが、専業繁殖者と呼ばれる業者(人)です。

割合が多いことや、大量の繁殖を行っている事から、最も市場に浸透していると言えます。

特徴として、多くの犬種の繁殖を大量に行っているのが特徴です。

また、パピーミル(子犬工場・子犬製造工場)は、こういった専業繁殖者の一部のことを指す場合があります。

パピーミル問題

パピーミル問題とは以下のような状態の事を指します。

・大量の子犬を生産する事を目的とする
・狭い檻の中等に閉じ込め、自由を与えない
・不衛生な檻の中に、長い間閉じ込める
・最低限の餌、水分などしか与えられない
・十分な餌、水分を与えずに死亡させる
・病気や骨折などが、放置される
・母体の影響を鑑みずに、妊娠と出産を頻繁に繰り返す
・必要のなくなった犬を放置する、捨てる、命を奪う

ペットショップ関係のブリーダー

ペットショップの経営者などが兼業として行うブリーダー、ペットショップから依頼された犬種の繁殖を行うブリーダー、ペットショップに売る事を目的としたブリーダーなど。

プロブリーダー

ソファのパグ3匹 一犬種、もしくは少犬種の繁殖を行っている事が多いブリーダーを指します。

犬種のスタンダード(協会指定の標準)に近い形での繁殖を目指し、コンテストやショーへの参加に励むブリーダーや、遺伝病などを少なくする事を目的としたブリーダーも居ます。

プロのブリーダーの中には、希望者への販売のみとしている方や、ペットショップ関係などにはあまり販売しないという方も居ます。

取り扱っている犬種が少ないこともあり、犬種への知識が深いことなども特徴です。

一般人ブリーダー

趣味で繁殖を行って販売している人や、多頭飼いをしていた際に、繁殖が行われた事から一般人が関わった状態などを指します。

過去には、趣味で繁殖を行って販売している一般人ブリーダーがパピーミル問題を起こして報道されたこともあります。

ブリーダーから犬を購入するときの流れ

子犬が寝ている様子 ブリーダーから犬を購入するときの流れは以下の通りです。

・雑誌やウェブサイトなどを利用して、希望する犬種を繁殖しているブリーダーを探す
・気になるブリーダーが見つかったら問い合わせをする
・日程を調整し、犬舎あるいは指定場所で子犬とお見合いをする
・子犬の見学後、購入するかどうかを検討する
・購入の意思が固まったらブリーダーに伝える
・引き渡し日に犬舎に行って子犬を受け取る(輸送も可能)

なお、犬を購入する流れはブリーダーによって多少異なります。

また、自宅が離れている場合には、別途料金にてブリーダーが出張してくれる場合もあります。


良いブリーダーの選び方

母乳を飲んでいる子犬 ブリーダーは1種類の犬種の繁殖を専門的に行っている事が多く、希望する犬種を繁殖しているブリーダーを探して購入することになります。

悲しいことですが、ブリーダーの一部には、劣悪な環境で犬を飼育しているブリーダーもいて、こういったブリーダーは「悪質なブリーダー」と呼ばれます。

「悪質なブリーダー」から子犬を購入しても、当然良いことはありません。

ここでは、犬を大切に繁殖して、育てている良いブリーダーを見極めるためのポイントをご紹介します。

犬を愛している良いブリーダーであれば、購入後も何かと相談に乗ってくれる事が多くなります。

犬舎の見学

ブリーダーから犬を購入するときには、犬舎を見学できるかどうかきいてみましょう。

しっかりとした飼育環境を整えているブリーダーであれば、快く許可してくれる事が多いようです。

見学を渋るようであれば、悪質なブリーダーの可能性もあるので、心配であれば他のブリーダーを探してみてもいいでしょう。

犬種についての知識

プロブリーダーであれば、犬種について必ず詳しい知識をもっています。

飼う予定の犬種について、いろいろと質問してみるのも一つの手です。

生後6週目以前の子犬は販売していない

生まれてから数週間は子犬にとって、とても大切な時期で、この期間は親や兄弟と一緒に過ごすのが一番だとされています。

生まれたばかりのときに家族との時間を十分に過ごせなかった犬は、後から問題行動を起こす恐れがあります。

生後6週目以前の子犬を販売しているようであれば、それは良いブリーダーではありません。

デメリットを隠さず教えてくれる

犬を飼うときには、その犬種のデメリットについてもきちんと把握しておく必要があります。

デメリットを知らずに購入すると、結果的に不幸な犬を増やすことに繋がります。

遺伝病などのデメリットを隠さずに教えてくれるのであれば、犬を大切にしている良いブリーダーだといえます。

まとめ

子犬が芝生を走っている様子 ブリーダーから直接購入するときには、仲介業者を介さないこともあって、ペットショップよりも安く購入することができます。

また、優れた血統の子犬も見つかりやすいといえます。

犬のお迎えを検討している方は、是非良いブリーダーを探してみてください。

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文:Qpet編集部
犬の病気やしつけ、犬との暮らしに役立つハウツー情報などをお伝えしていきます。


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