2018年5月24日

犬が水を嫌う理由は?水に慣れさせる習慣と工夫とは

「犬かき」という泳法があることから、犬はみんな泳ぐのが好きだと思っている人も多いようです。

しかし、実際には水を嫌う犬は少なくありません。

ここでは、犬が水嫌いになる理由と苦手意識を軽減させるために飼い主さんができる工夫についてご紹介します。

犬が水嫌いになる理由とは?

頭から水をかけられる犬 まずは、犬が水嫌いになる理由をみていきましょう。

水に対してトラウマがある

水に関して嫌な経験をすると、それがトラウマになって水嫌いになります。

具体的には、シャワーが目に入って痛かった、無理やり泳がされて怖い思いをしたなどです。

水に映る自分の姿が怖い

犬は、水や鏡に映る自分の姿を自分自身であるとは認識できません。

そのため、水面に映る自分の姿に怯えている可能性があります。

狂犬病を発症している

狂犬病を発症している犬は水を怖がるため、狂犬病は別名「狂水症」とも呼ばれます。

ただし、日本に住んでいるのであれば、このケースはほとんどないといえるでしょう。

犬の水嫌いを軽減させる工夫は?

水を飲む子犬のラブラドール 水嫌いになった原因が分かれば、苦手意識を軽減できるように工夫することができます。

水嫌いの克服には時間がかかることもあるので、根気強さが大切ですよ。

水に対して良いイメージをもたせる

まずは、水に少しずつ慣れさせてあげることが大切です。

初めはシャワーの音に慣れさせ、十分に慣れたと思ったらぬるめのシャワーを緩い水圧でかけてあげましょう。

また、飼い主が水を楽しんでいるところをアピールするのも効果的です。

楽しそうにお風呂に入ったりプールで泳いだりする飼い主の姿を見ていると、愛犬も「水は楽しいものなのかな?」と思ってくれるはずです。

また、他のしつけなどと同じく、できた時にはしっかり褒めてあげることが大切です。

水に愛犬の姿が映らないように工夫する

水に映る自分自身の姿に怯えているのであれば、水に愛犬の姿が映らないように対策するのが一番です。

飲み水を入れるボールは、小さめのものに取り換えてみてください。

それでも怖がるようであれば、ケージに取り付けるタイプの給水器にするとよいでしょう。

また、池やお風呂などを覗き込んだときには水表面を波立たせるようにしてください。

こうすることで、水面に愛犬の姿が映りにくくなります。

水嫌いを克服できるまで気長に待つ

人間でも、好き嫌いを克服するためには時間がかかりますよね。

それと同じで、犬が水嫌いを克服するのも一朝一夕では上手くいきません。

犬のペースを尊重しながら、水に対して抵抗がなくなるまで気長に待ってあげてください。

とはいえ、身体を清潔に保ち皮膚病を予防するためにはシャンプーは欠かせません。

どうしてもシャンプーを嫌がる場合や、なじませてふき取るだけの「水のいらないシャンプー」を使いましょう。

また、プロのトリマーにお願いするのも一つの手です。


水嫌いにしないことが大切

ペットボトルから注がれる水を飲む犬 一度水嫌いになってしまうと、克服させるまでにはそれなりの時間がかかります。

一番大切なのは、初めから水嫌いにしないということ。

飼い主のしつけや行いが原因で水嫌いになってしまう例は少なくないので、水に対して嫌なイメージを持たせないように十分に注意しましょう。

飼い主がやってしまいがちな失敗としては、以下のようなものが挙げられます。

・いきなりシャワーをかける
・「犬は泳ぎが得意」と信じて水の中に放り込む
・スパルタで泳ぎを指導する
・犬のペースを無視して水に慣れさせようとする

これらの行為は、すべて犬を水嫌いにしてしまいます。

特に泳ぎが苦手な犬種であれば、水に大きな恐怖心を抱くようになっても不思議ではありません。

犬の気持ちをよく理解しながら、少しずつ水に慣れさせることが大切です。

まとめ

シャンプーされる犬 一度犬が水嫌いになると、「うちの子は水が苦手だから」と諦めてしまう人もいると思います。

しかし、犬の水嫌いは対策次第である程度改善することができます。

愛犬のためにも、ぜひ水に対する苦手意識を取り除いてあげてくださいね。

この記事が気に入ったら
Qpetに「いいね!」しよう

文:Qpet編集部
犬の病気やしつけ、犬との暮らしに役立つハウツー情報などをお伝えしていきます。


合わせて読みたい


  • もしもマガジン Qpet協力ドクターの紹介
  • PAGE TOP