2019年2月24日

犬もテレビを見る…って本当?驚きの論文とは

愛犬家の中でよく話題になるのが「うちの子テレビが大好きで〜」というお話。

でも、テレビを全く見ないという犬もいますよね?

では実際、犬にとってテレビはどのような存在なのでしょうか。

犬は本当にテレビを見ているのでしょうか?そして内容をどのくらい理解できているのでしょう?

今回はアメリカで発表された驚きの論文も交えながら、犬とテレビについてご紹介していきます。

犬は写真でも”人間と犬の区別”ができる

犬の写真が並ぶアルバム

犬は人間と同じようにテレビを感知できる

犬とテレビについて非常に興味深い研究が発表されました。2013年に動物学術誌「アニマル・コグニション」上で発表された論文によると、犬は人間も含んだ様々な写真の中から、視覚だけでどれが犬の写真かを特定できるというのです。

家庭で飼育されている犬は、人間と同じように、テレビに映る映像を感知することができます。もちろん、テレビの中の犬が吠える音も、現実世界となんら変わらず聞くこともできるのです。

そのため、テレビに対する犬の反応は、現実世界と同じように反応すると言われています。

人間と同じ。犬もテレビは刺激になる

犬は、獲物を追いかけて集団で狩りをしていた頃の本能をどこかに残しながら生活をしています。人間に飼育されている犬は、室内で生活することが多く、あまり激しく動くものを見る機会がないまま室内で過ごしています。

そこでテレビを見ると、激しく移り変わる映像や動物の鳴き声などが流れてくるので、犬の刺激になります。

もちろん、犬はドラマの内容を理解しているのではありません。本能に従って動くものを見ているのです。

同じ犬なのに…テレビを見る犬と見ない犬がいるのはどうして?

テレビの上からこちらを見つめるボーダーコリー
アメリカ・カリフォルニアでは、犬専用のTV番組が大人気になっているのだそうです。

でも、犬によってテレビが大好きな犬とそうでない犬がいるのは何故なのでしょうか?

アメリカの獣医学者であるドッドマン博士によれば、テレビを見るかどうかは犬種や犬の性格によるのだそうです。

犬も人間と同じように、犬にもそれぞれ個性があって、犬が好きな犬、人間が好きな犬、縄張り意識が強い犬に弱い犬、狩りが好きだったり、寝るのが好きだったりします。

テレビの中に犬がいると、対抗して吠えたりテレビの後ろに回ってその姿を見ようとする犬がいるかと思えば、全く無頓着な犬もいるのは当たり前のことだそうです。

犬種によって、テレビに反応しやすい犬が多少分かれることもあるようで、狩りが得意なハウンド種は匂いに敏感に反応することから、視覚にはあまり敏感ではないので意外とテレビに興味を示さなかったり、逆にテリア種は小さな画面で動くものには刺激を受けやすいとされています。


「愛犬はテレビ好き?」飼い主が注意するべきこと

テレビと愛犬について、飼い主が気をつけないといけないことがいくつかあります。

すべての犬がテレビ好きではない

留守の間、寂しいだろうとテレビをつけていく人は多いかもしれませんが、愛犬がテレビの音や激しい映像を好きじゃない場合はストレスになることもあります。

普段からテレビに興味を示しているかきちんとチェックしましょう。

テレビを見るときはお座りを習慣に

犬は興奮すると、思いもよらない行動に出ます。テレビに映る動物に興奮してテレビ体当たり!なんてことになったら最近の薄型テレビはひとたまりもありません。

犬も、きちんと座ってテレビを見る習慣をつけることが大切です。

飼い主とテレビを見ているボーダーコリー 愛犬とテレビについてご紹介しました。

テレビがいくら刺激になるからといって、テレビでは匂いや触れる感覚を味わえないので、犬の社会勉強の代わりにもなりません。

テレビが好きなワンちゃんは、刺激が大好きなワンちゃんです。

テレビの時間にはメリハリをつけて刺激いっぱいのお散歩にもたくさん連れていってあげましょう。

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文:Qpet編集部
犬の病気やしつけ、犬との暮らしに役立つハウツー情報などをお伝えしていきます。


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