2018年2月3日

オス犬はどうしてマーキングをするの?

初めてペットとして犬を飼い始めると、飼い主はその愛らしさに癒され幸せを感じることが多いのではないでしょうか。

それと同時に、一緒に生活する前には知らなかったようないろいろな出来事に、驚いたり困ってしまったりということがあるかもしれません。

オス犬の場合、マーキングをすることがあります。

その意味などを知ることで、飼っている犬のことをより詳しく理解することができ、困っているときには対策を立てるヒントになります。

ここでは犬のマーキングについて紹介します。

マーキングとは

散歩する犬と飼い主 動物の世界では、自分の存在を見せつけることが、生存競争の中で必要な場合もあったりするのです。

命を受け継いでいくことが大事な動物にとって、メスはより優れたオスの遺伝子を残そうとします。

オスは自分が選ばれるためにいろいろな工夫をします。

鳴き声を使う動物は、他のオスよりも素敵な歌を聞かせます。

巣作りがポイントだという動物は、素晴らしいお城をメスのために作り上げます。

体をどのオスよりも大きく見えるように工夫する動物もいます。

犬はどうでしょうか?

犬は自分の存在を知らせる方法のひとつとして、マーキングをすると言われています。

ペットとして飼われている犬も動物なので、そうした本能を持って生まれてきているのです。

オス犬のマーキング

オス犬は縄張り意識が芽生えると、自分のおしっこで自分の存在を誇示しようとします。

このため、散歩などに行くと一か所ではなく、何か所にも分けておしっこをします。

いろいろな場所で、鼻を近づけてクンクンと匂いを嗅いで、その匂いを自分のおしっこで覆い隠すようにします。

その場所は電柱のようなものであったり、コーナーとなる場所であったり、散歩をするコースによって違ってきます。

通りかかったときに別のオスの匂いがしたら、さらにその上に自分の匂いを付けて回るというのがオス犬の本能です。

この時に、より高い位置におしっこをかけることで、より匂いを強調できるため片足をあげておしっこをすることになるようです。

稀に片足ではなく両足をあげている犬を見かけますが、これはさらに高い位置へという欲求がなせる技かもしれません。

赤ちゃんのときは足を上げたりせずに排尿していたオス犬も成長すると、こうして自分のことを周囲に知らせようとします。


室内でのマーキング

飼い主とちわわ 散歩の際にするマーキングには、他の犬に自分の存在を示すためだという意味がありますが、自分の家でもマーキングをしてしまうのはどうしてでしょうか。

犬は縦社会の動物とも言われています。

自分がその集団でどの位置にあるのかを常に意識しているというのです。

それは家庭で飼われている犬でも同じで、その家族という集団の中での自分の位置はその犬にとって大事な情報です。

犬のこういった性質をよく理解して、きちんとペットとしての位置を感じさせるような飼育法で飼っていれば問題はありませんが、自分がどの位置なのかがわからないような飼い方をしてしまうと、犬は混乱して自分がその集団のリーダーになろうとするそうです。

そうした場合には、家の中でもリーダーとしての自分を誇示するためにマーキングという行動をしてしまうそうです。

また、構ってもらえないということが不安だったり不満だったりする場合にも、家の中でマーキングをするということです。

メス犬もマーキング

草の上に伏せる犬 マーキングと言えばオス犬の話のようですが、メス犬でもマーキングをすることはあります。

メス犬は発情期が来ている場合に、そのことを他の犬に知らせるためにマーキングをするそうです。

しゃがんですることもあれば、オス犬と同じように足をあげてマーキングをするメスを見かけることがあります。

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文:Qpet編集部
犬の病気やしつけ、犬との暮らしに役立つハウツー情報などをお伝えしていきます。


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