2018年2月4日

犬はなぜ飼い主のニオイを嗅ぐのか?

犬は、飼い主のニオイをよく嗅いでいます。

犬を飼っている人は、「どうしてこんなにニオイを嗅ぎたがるのだろう?」という疑問を感じたことも多いのではないでしょうか。

実は、この行動には、きちんとした理由があるのです。

では、その主な理由を詳しく説明していきましょう。

飼い主のことが知りたい

パグの鼻のアップ 犬は、とても鼻が利く動物であり、さまざまなことをニオイによって確認しようとします。

その嗅覚は人間の1,000倍以上にもなり、視覚よりも重要な役割をもっているのです。

そのため、犬が相手のことを知ろうとするときは、目で見た情報よりも、鼻で感じるニオイを優先しています。

犬は、他の犬のお尻のニオイを嗅いでいることも多いですが、これは相手の情報をニオイによって得ようとしているためです。

飼い主に対する行動も同様であり、ニオイを嗅ぐことによって、それがどこの誰なのか判断しようとしています。

犬がニオイを嗅いできたときは、信頼関係を築くためにも、たっぷりと嗅がせてあげましょう。

コミュニケーションをとっている

ニオイを嗅ぐという行動は、犬にとっては、コミュニケーション手段のひとつでもあります。

ニオイを嗅いで、相手との友好関係を築こうとしているわけです。

犬同士での触れ合いにおいても、お互いのお尻のニオイを嗅ぎ合ったりしています。

つまり、犬が飼い主のニオイを嗅ぐということは、「仲良くしたい」という意思の表れでもあるのです。

この目的で犬がニオイを嗅ぐときは、飼い主に対しても、お尻や股間に鼻を近づけてきます。

そうすることで、相手の特有のニオイをしっかり覚えようとしているのです。

ニオイをしっかり嗅がせてあげれば、より関係を深めることできるでしょう。


食べ物のニオイに反応している

遠くを見つめる犬 犬が飼い主のニオイを嗅ぐとき、その部位が口だった場合は、食べ物のニオイに反応している可能性が高いです。

その行動が食事のあとだった場合は、まず間違いないでしょう。

これは、「自分も食べ物をもらえる」と思ってニオイを嗅いでいるのです。

犬は、自分の子供にエサを与えるとき、まず自分で咀嚼し、柔らかくしてから食べさせることがあります。

こうした子どもの頃の体験が体に刻みこまれているため、相手の口から食べ物のニオイがした場合、自然に「ごはんの時間だ」と思ってしまうわけです。

相手の敵意を確認している

飼い主の手を触るちわわ ニオイを嗅いでいる部位が手だった場合は、敵意の有無を確認し、安全な相手かどうか見極めようとしています。

その際、すんなりと抵抗なくニオイを嗅がせてくれる場合は、「敵意のない安全な相手」と判断しているのです。

そのため、飼い主以外であっても、初めて会う人に対して、手を嗅ごうとする行動がよくみられます。

もし、手のニオイを嗅がせてくれないような相手に会った場合は、「自分に対して友好的ではない」「敵意がある」などと判断するため、警戒心を強くしてしまいます。

そのため、犬が手のニオイを嗅いでくるときは、納得するまで嗅がせてあげましょう。

「この人は安心だ」と判断してくれれば、より良い関係を築くことができるでしょう。

まとめ

伏せて寂しそうな犬 犬が飼い主のニオイを嗅ぐとき、それは、犬との関係を深めるチャンスになります。

犬がニオイを嗅ぐ行動には、「もっと相手を知りたい」「もっと仲良くしたい」という意思が含まれているので、そこでしっかりニオイを嗅がせてあげれば、絆がさらに深くなるでしょう。

また、「食べ物を欲しがっている」「安全を確認している」といった行動の意味を理解し、それに応えてあげることも大切です。

特に、安全確認のためにニオイを嗅いでいるときは、決して拒否するような行動をみせてはいけません。

安心して警戒心がなくなれば、より懐いてくれるようになります。

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文:Qpet編集部
犬の病気やしつけ、犬との暮らしに役立つハウツー情報などをお伝えしていきます。


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