2018年5月4日

勘違いは犬のせい?覚えておくべき習性とは

犬のしつけは難しく、上手くやっているつもりでも言う事を聞いてくれない事があります。

注意したいのは、犬の考え方は人間と根本的な部分が違うということです。

今回は、飼い主が勘違いをしやすい犬の行動や習性についてご紹介します。

勘違いを防ぐために

犬が舌を出して何かを見上げている様子 繰り返し同じ間違いをしても、犬は頭が悪い、覚えが悪いと決めつけるのは厳禁です。

犬は、人間を観察した上で行動しています。

しつけをしているつもりでも、ポイントがずれていて、人間と違う部分を学習していることは少なくありません。

繰り返される同じ行動には、犬にとって何らかのメリットがある可能性があります。

犬がどこに喜びを感じているか見極めるため、犬の表情の変化を観察するのは重要です。

また、犬だけでなく、自分の行動自体を客観的に確認することも大切です。

名前を呼んでも反応しない場合

飼い主が犬を呼んでいる様子 愛犬の名前を呼んでも反応がないと、愛犬が呼ばれていることが分かっていないと勘違いする飼い主も少なくありません。

しかし、犬の聴覚は人間より優れていて、簡単な言葉も理解することができます。

その為、自分が呼ばれている事に気付いていないことは少ないと言えます。

では、なぜ名前を呼んで反応しないかというと、犬にとって重要なことだと認識していない事にあります。

犬は、普段から名前を呼ばれていると、呼ばれること自体に慣れてしまいます。

そのため、重要な用事で呼ばれているのか、用事もなく声をかけられているのか、犬が判断できなくなります。

一緒にいて名前を呼ぶと犬は喜びますが、こういった弊害が生じるといった事への理解が必要です。

そのため、トレーニング中にはむやみに名前を呼ばないことも大切になります。


力関係が逆転している

飼い主の背中に犬が乗っている様子 愛犬が可愛くて、甘やかしすぎてしまう飼い主は少なくありません。

しかし、甘やかす事で、犬は自分の立場を勘違いするといった説があります。

自分は『甘やかされる』、『要求に対して応えられる』存在なので、群れの中でも『上位の存在』だと認識する説です。

犬は元々、群れで社会性のある生活していました。

群れには序列があり、犬も群れの序列に従うことが習性になっているのではないかと言われています。

甘やかされ続けた犬は、自分が群れのリーダーだと思い込むことがあります。

犬が言うことを聞かない場合は、犬の要求に応えすぎている、甘やかしすぎているか、飼い主の普段の言動を見つめ直す必要があります。

群れのリーダーは群れの責任を預かる存在であり、自制や統率力を求められます。

犬が中心で動くと、飼い主がリーダーとして認められない事があるので、行動の一貫性が必要です。

問題行動を起こす理由

犬がぬいぐるみをぐちゃぐちゃにした様子 行儀が悪い、吠え癖が治らない、問題行動を繰り返す、といった犬もいます。

しかし、これは犬の問題でなく、問題を起こした後の、飼い主の対処法に問題があるケースが少なくありません。

犬は飼い主が構ってくれることから問題を起こすケースがあり、この場合は、かまって欲しさからイタズラをします。

イタズラを繰り返すのであれば、あえて無視をするのも方法です。

問題行動を起こしても、構ってくれないことが分かれば、イタズラがぴたりと止まることがあります。

特に、犬をなだめようと撫でたりしてしまうと、イタズラをすると褒められると学習するので注意が必要です。

注意すべき点

飼い主の手から勝手に食べている犬 犬が言うことを聞かない場合は犬の考え方や理屈を学び、自分自身の行動を見直す事が重要です。

根気強く向き合わなければならないケースも多く、関係の再構築に時間がかかることもあります。

しつけには忍耐力が必要であり、間違いを防ぐには飼い主が学んでいく必要があります。

一人で難しい時には、ドッグトレーナーなどプロにアドバイスを求めるなど、意識や行動の切り替えが大切になります。

まとめ

海辺の少年と犬 犬を飼っていて起きる勘違いは、人と犬の特性や認識の違いによっておきるものが大半です。

しっかり学べば防げることも多く、事前の学習が必要になる場合もあります。

犬のしつけは飼い主の責任になるので、正しい知識を学んで行動を見直すことが重要です。

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文:Qpet編集部
犬の病気やしつけ、犬との暮らしに役立つハウツー情報などをお伝えしていきます。


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