2018年2月6日

愛犬のやきもちもしっかり受け止めよう!

犬にも人間のように感情が存在し、思いっきり自分の体を使って表現します。

怒ったり喜んだり、悲しんだりと人間と同じような感情を持ち合わせていますが、「嫉妬する」という感情も持っていることを、ご存知でしょうか。

ウィーン大学とカリフォルニア大学にて犬の嫉妬心に関する実験が行われ、特にぬいぐるみを使った実験によれば、飼い主が遊んだ犬のぬいぐるみに、愛犬がとびかかって攻撃したという結果が出ています。

犬は、とても感情豊かで飼い主への愛情も深い動物で知られますが、ではどんな時に嫉妬心を抱いてしまうのでしょうか。

実験結果からも、犬に嫉妬心が存在することが証明されていますが、犬は人間のどんな行為を見た時に、やきもちを焼いてしまうのでしょうか。

犬の習性

寝る犬 犬は自分がリーダーだと認める相手を見つけると、そのものに対してしっかり服従するという関係を大事にします。

それは飼い主との関係も同じであり、自分にとってリーダーでもある飼い主との間にも、しっかり主従関係を築き、その関係性を保とうとします。

そんな強固な関係で結ばれた自分と飼い主との間に入り込むものがあれば、敵対心を露わにし、排除しようします。

その行動こそが犬の「嫉妬心」でもあるのです。

飼い主が自分以外のものを構うことに対し、自分と比較した時にどちらの立場が上であるのかをはっきりさせたいという習性も、やきもちを焼くという行動に出てしまいます。

犬が嫉妬してしまうシチュエーション

草むらで伏せる犬

赤ちゃんやぬいぐるみ

自分と同じくらいのサイズの赤ちゃんやぬいぐるみを、自分の飼い主が構う姿を見ると、犬は嫉妬してしまいます。

明らかに飼い主より弱い立場にあり、自分と同等のような存在を飼い主が構う姿を見ると、自分の立場が揺らいでしまうことへの不安や、飼い主の気持ちがやきもちの対象物へ行くことに、不安を感じてしまいます。

自分と飼い主との主従関係が崩れることや、自分の立場がやきもちの対象物より下がってしまうことに不安を覚えてしまうのです。

飼い主と親しい人

一般的には、犬がやきもちを焼く相手は赤ちゃんやぬいぐるみ、その他の生き物などが多いものですが、人間が相手でもやきもちを焼くことがあります。

飼い主が仲良くしている友達や、近所の人など、特に家族以外の人と仲良くしている姿に嫉妬することが多くあります。


嫉妬心が現れている行動

吠える犬

吠える

犬は、自分の感情表現方法の1つとして吠えることもよくありますが、嫉妬心を抱いている時も吠えることがあります。

やきもちを焼いている対象に対して吠えてみたり、飼い主本人に向かって吠えてみたり、吠える対象もその時によって異なります。

トイレの失敗

やきもちを焼いている時に、普段は失敗しないトイレの失敗をしてみたり、粗相をすることがあります。

どんな犬にも見られる行動ではありませんが、やきもちを焼くことで情緒不安定になり、日ごろはしないような失敗をしてしまいます。

決められたところ以外で用を足してしまったり、粗相をするという失敗は、情緒不安定から自然と発生する失敗もあれば、失敗することで飼い主の気を引こうとしている犬もいます。

攻撃する

やきもちの対象を攻撃することもあります。

相手が人間であれば、足元に飛びついてみたり、噛みつこうとしたりします。

ぬいぐるみなどの人間でないものであれば、徹底的に噛みついてボロボロにしてみたり、犬なりのストレスを、やきもちの対象物に思いっきりぶつけます。

また対象物が相手ではなくとも、やきもちを焼くというストレスを発散するために、関係のない床や壁をひっかいてみたり、噛みついてみたりすることもあります。

対策と注意点

たくさんの犬を散歩させる人

多頭飼い

複数の犬を同時に飼っている多頭飼いの場合は、犬同士のやきもちは頻繁に起こってしまいます。

犬同士のやきもちによる行動が見られる時は、できるだけ先に飼っている犬を優先してあげる配慮が大事です。

犬の世界にもある序列を、飼い主もしっかり理解を示すことで、犬の習性が守られ、やきもちを焼くストレスからも発散されるようになります。

無視する

明らかに嫉妬心からくる異常行動を見せる時は、あえて無視することも1つの方法です。

やきもちを焼いている時に見せる行動を見た時に、飼い主が構ってしまうと、かえって大騒ぎをしたり、こうすれば構ってもらえると、行動がエスカレートしてしまう可能性が高くなるからです。

あえて無視するか、叱ったり注意する場合でも、できるだけ静かに注意することが大事です。

まとめ

走る子犬 犬にも人間同様に、嫉妬心が存在し、その感情をしっかり表現するものです。

それだけ飼い主を慕っているという証拠でもありますが、問題行動がエスカレートしてしまえば、その後の生活にも支障をきたすことにもなりかねません。

犬でもやきもちを焼くということを飼い主が理解し、その気持ちに寄り添ってあげることで、犬の気持ちも鎮められていくことになります。

やきもちを焼いている行動が見られる時は、飼い主も愛犬に対してたっぷり愛情表現をしてあげることで、愛犬も気持ちが満たされていきます。

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文:Qpet編集部
犬の病気やしつけ、犬との暮らしに役立つハウツー情報などをお伝えしていきます。


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