2018年6月10日

幸せな家庭犬のために知る「順位付け」

多くの家庭では犬やネコなど、昔から飼い慣れた動物を飼っています。

犬もネコも同じように家庭で家族と同じようにかわいがられて生活をしていますが、犬はネコと違って家庭内での「順位付け」にこだわりを持っているようです。

どうして犬は「順位付け」にこだわり、それを重要だと考えるのでしょうか。

今回は犬の「順位付け」について解説します。

なぜ犬は「順位付け」をするのか?

飼い主と犬 動物は群れで生活をするタイプとそうではないタイプがいます。

群れで生活をするタイプの動物は、敵から身を守って食料を確保して次の世代を少しでも多く残していくために団結をします。

団結をして、一番賢明な道や方法を考えリードする立場のものがいなければ、群れ全体が路頭に迷うことになります。

このため群れには、群れ全体から信頼されるリーダーが常に群れ全体を統率しています。

犬もまたこの群れで生活をするタイプの動物です。

このため、生活をしている場でのリーダー(家庭で飼育されている場合は家庭が生活をしている場となります)が居なくてはなりません。

家庭では誰がリーダーなのかを見極めて、その人に一番信頼を置き、その人の命令を一番大事にします。

また、自分の地位についても、きちんと決められていることで安心します。

家庭には幼い子供がいる場合がありますが、子供と同じように扱っていると自分の方が順位が上だと考えることがあります。

きちんと躾をして家庭内の順位を人間が示すことで、犬は自分の地位を確認して服従することで落ち着きます。

甘やかすことで混乱する「順位付け」

2頭の柴犬 群れの中で安心して生活をするためには、本人にも周囲にも自分の位置がきちんと周知徹底されていることが大事です。

飼い主は飼い犬がかわいいという一心で、無用な甘やかし行為を行ってしまうことがあります。

「順位付け」が確立している群れでは、リーダーを尊重して畏怖することが群れにとって大きな規範となります。

その順位を守らないような行為は、リーダーが群れから追放されるような事態に陥った時くらいです。

このため、家庭で犬の飼い主が気まぐれで人間より犬の方が上だというような行為をしたり、犬が自分の方が上位だと勘違いしてしまうようなことがあると、犬は自分の地位がいったいどこにあるのかと混乱してしまいます。

犬が言うことを聞かないとか、自分の方が上だと思っていると笑いながら話す飼い主がいますが、これは犬にとって不幸なことです。

というのは、その群れに自分の信頼するリーダーを見い出せなかった犬は、自分の地位がどこなのかが分からなくなり、混乱したあげく自分がリーダーになろうとします。

リーダーがいれば、訪問者に吠えることをやめるように命令することで無駄吠えを続けることはありません。

ところが、リーダーが自分しかいないと勘違いした犬は、外部の者に対して自分が納得できるまで吠えて、自分より下位だと思い込んでいる家族を守ろうとするのです。


犬の「順位付け」を理解することは重要

散歩する犬と飼い主 群れが生きて行く基本となっている犬にとって、「順位付け」を飼い主がきちんと理解して、その犬の位置を確実にしてやることこそ重要です。

穏やかに長生きする飼い犬は、心身ともに安定していることが大きなポイントになります。

健康に気遣ってやることは言うまでもなく、精神的にも安定した毎日が過ごせるように、無用に自分がリーダーだという誤解をさせて神経を使わせたりせずに、飼い主がリーダーとして上位に立つ姿勢を見せて、従順に安定した暮らしを提供してあげることが重要です。

この記事が気に入ったら
Qpetに「いいね!」しよう

文:Qpet編集部
犬の病気やしつけ、犬との暮らしに役立つハウツー情報などをお伝えしていきます。


合わせて読みたい

PAGE TOP