2019年3月5日

犬同士の「喧嘩」と「じゃれあい」を見分けるポイント

犬同士が遊びに夢中になって声や動きが激しくなった際に”じゃれあっている”のか、それとも”喧嘩している”のかと不安になった経験のある方は多いですよね。

犬を飼っている人でも判断することが難しいですし、「喧嘩だとしたら止めに入らなければ…」とヒヤヒヤするシーンでもあります。

犬同士のじゃれあいか、喧嘩をしているのか見分けるポイントはどこにあるのでしょうか?

犬同士が喧嘩をしているときに見られるサイン

怒るチワワ
  • ・鼻にシワがより、歯茎を剥き出している
  • ・唸り声を長く発する
  • ・お互い目を逸らさない

犬同士がじゃれあいから、喧嘩になってしまっているかもしれないと思ったときは、犬の表情、体をよく見てみましょう。

犬が喧嘩をして気を立てているとき、犬の体には目にわかる変化が生じています。

喧嘩をしているとき、犬の表情は口が開き、歯茎が見えて、牙がむき出しの状態になります。

じゃれあっているぐらいなら、ほんの少し牙をむき出しあまがみするぐらいですが、喧嘩になると牙をむき出し低いうなるような声を発します。

顔以外にも変化が見られ、気が立って興奮状態に入ると体毛が逆立ち飼い主が止めに入らないととても危険です。

犬がじゃれているときに見せるサイン

2匹のラブラドールレトリバーが遊ぶ様子
  • ・牙を見せてもすぐひっこめる
  • ・噛んでもすぐに離す
  • ・声などで威嚇をしない

犬同士が激しくじゃれあっている姿を見ると「喧嘩では?」と心配になるかもしれませんが、犬がじゃれあっているときは、牙を一瞬見せることはあってもすぐに表情が戻ります。

また、喧嘩のときのように牙が剥き出しになり低いうなり声で、相手を威嚇するようなことは見られません。

体毛が逆立つこともなく、犬の機嫌がわかりやすいと言われる尻尾も、振っていて緊張状態ではなく楽しんでいることがわかります。

片方が降参のポーズ(お腹をみせる、姿勢を低くして固まるなど)を見せると深追いすることはありません。特に子犬期はこのような遊びで社会性を身につけていきます。


柴犬など、喧嘩とじゃれあいが見分けにくい犬種もいる?

じゃれあう2匹の柴犬
犬種によってはじゃれあいでも本当の喧嘩に見えやすい場合があります。

例えば柴犬は、遊び相手の犬にも歯を見せて唸るような行動を見せることが多いと言われており、飼い始めは見分け方に苦労したという声も。

逆に「いつものじゃれあいだ」と思ったら本気の喧嘩で、引き離した後にしっぽが垂れているのを見て「怖かったんだ」とはじめて気づくというケースもあり、飼い主さんの理解が必要とされます。

犬種だけでなく性格によってもかなり差が出てくるので、飼い主さんは次のような対策を行っておくことをおすすめします。

愛犬のサインを理解しておくために「社交場デビュー」もあり

しつけ教室などで愛犬が他の犬と接触する機会を設け、しっかり観察しておくといざという時に判断しやすくなります。

なぜドッグランではなくしつけ教室かと言うと、ある程度社会性の身についたじゃれあい上手な犬や専門家に囲まれた環境が好ましいからです。

突然ドッグランデビューしても、不運にも周りの犬がじゃれあい下手だった場合、逆効果になる可能性があります。

しつけ教室などであれば、安全な環境で犬自身も上手なあいさつや噛む力加減といった社会性を身につけていけます。

たくさんのチワワ 現在犬を飼っている人、これから犬を飼いたいと考えている人も、自分の飼っている犬同士や他人の犬に怪我を負わさないよう責任をしっかりと持たないといけません。

犬のじゃれあっている楽しそうな姿を見つつも、喧嘩が起きたらすぐに止めれるようにしっかりと注意してあげましょう。

この記事が気に入ったら
Qpetに「いいね!」しよう

文:Qpet編集部
犬の病気やしつけ、犬との暮らしに役立つハウツー情報などをお伝えしていきます。


合わせて読みたい

PAGE TOP