2019年4月6日

犬の睡眠は誤解だらけ?長すぎる睡眠時間の理由や注意点

「愛犬が寝てばかり」と心配する飼い主は多いものです。

犬の睡眠時間はもともと長く、若いのに眠ってばかりだからと言って不健康、というわけではありません。

そこで今回は犬の睡眠に関する解説をしたいと思います。

犬の睡眠時間が長い理由

ベッドで眠る女性とその愛犬
今では犬はペットとして飼われ、人間と一緒に暮らしています。この影響で夜も寝る習慣が身についています。

しかし、犬はもともと夜行性の動物です。これは狩猟するために夜行動して、昼間は寝ることが一般的でした。夜間、活動的に獲物を捕りに行くため、日中は体力を温存させる必要があったのです。

ところが、人間に飼育されだすとエサに困ることがなくなり、狩りに行かなくてもよい環境に置かれるようになりました。このことが犬の習性の変化をもたらしたのです。

犬の習性であった昼間の活動停止に加え、人間の生活リズムに合わせた夜間の睡眠も取り入れた結果、睡眠時間が頻繁に訪れる状態になってしまいました。

犬の一般的な睡眠時間は?

犬が目覚まし時計を抱いて寝ている様子
ペットとして飼われる現代の犬の睡眠時間は長くなりました。平均睡眠時間は、犬の成長により異なりますが、アメリカのワシントン大学の調査によると、だいたい10時間くらいではないかといわれています。

ただ、これが成犬なると長ければ15時間ほど寝るというデータもあります。1日の半分以上寝ていることになりますし、老犬ではさらに睡眠時間は長くなります。

ごはんや散歩、遊びの時間以外は寝ているという犬の場合は、ほぼ1日中寝ているような印象を受けてしまいますね。


犬の睡眠時間が長すぎる場合には注意も必要?

ベッドの上で仰向けに寝ているジャックラッセルテリア
いくら犬が長時間睡眠をするといっても、何かのサインが隠れている可能性も否定できません。

特に注意したいのは、病気のサインです。犬は人間と違って言葉で表現できませんから、買い主がそのサインを見極めることが大切です。

老犬は特に長く寝る傾向にありますが、なかには関節の痛みで動けないことも考えられます。

また、犬の食生活の向上により、糖尿病を患う犬もいます。こうなると動けなくなり、長時間睡眠と区別がつかなくなることもあります。

このため、いつもと違う睡眠サイクルなどがあれば、病気を疑いことも視野に入れてみましょう。

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文:Qpet編集部
犬の病気やしつけ、犬との暮らしに役立つハウツー情報などをお伝えしていきます。


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