2017年6月22日
大型犬を飼うならどの種類?犬種別の性格や注意点を紹介!
今回は「大型犬に憧れているけれど、犬種がたくさんいて迷っている」という人向けに、犬種別の性格や注意点をまとめています。
また、大型犬を飼う際は生活スペースの確保は必須ですし、飼い主の指示をちゃんと聞ける子にしておかないと、身体が大きいぶん小型犬などよりも制御が難しくなります。
しつけを含め、大型犬のお世話にはどのような準備が必要かブリーダーなどの専門家にあらかじめ相談しておくことをおすすめします。
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ラブラドールレトリバー
大型犬のなかでも不動の人気をもつ犬種です。順応力の高さや穏やかな性格、コミュニケーション能力の高さから、盲導犬や警察犬としても採用されています。家族との絆を重視する犬種なので、飼い主と一緒の時間を多くするよう心掛ける必要があります。そのため、大型犬ではありますが室内飼育が向いている犬種です。
ゴールデンレトリバー
こちらも人気の種類です。温和で大人しく攻撃性が低いため、小さい子供がいる家庭でも安心して飼うことができます。ラブラドールレトリバーと同じ理由で室内飼育がおすすめですが、肥満を防ぐために毎日最低1時間以上の散歩を行うことが理想です。
シベリアンハスキー
精悍な容姿が人気の大型犬です。その容姿からクールそうに見えますが、実際は陽気で人懐っこい性格です。やや奔放なところもあり、飼い主そっちのけで遊んで迷子になることもあります。
幼少時から根気よくしつけをして、パワフルな行動力をちゃんとコントロールできるような関係性を築くと良いでしょう。
ジャーマンシェパード
警察犬として有名な大型犬です。知能が高く、飼い主への忠誠心の高さも魅力的な犬種です。体力があるため、できるだけ運動をさせられる環境や散歩コースを確保してください。
飼い主に従順な本種ですが、従順であるがゆえに、しつけを間違えると凶暴に育つこともあります。飼い主による適切な管理が大切な種類です。
秋田犬
海外でも人気の高い日本の犬種です。家族愛が強いため、番犬として利用されてきました。頑固なところがあり、飼い主以外には懐きにくい傾向があります。そのため、場合によっては他の犬や人間を攻撃することがあります。
飼い主によるしつけ、また小さい頃から外界とのコミュニケーションをとらせるなどの工夫をしておきましょう。
寒さには強いですが、暑さに弱いので温度管理も重要です。
アイリッシュセッター
飼い主と遊ぶのが大好きな犬で、常に家族と行動することを好みます。活発ながらも温和な性格なので、正しくしつけをすれば小さい子供の相手をさせても危険が少ない種類です。運動が好きなので、できるだけ外で好きなように運動をさせましょう。ドッグラン等がおすすめです。
豊かな被毛の割に意外と寒さに弱いため、冬期は室内にいれてあげるなどの配慮が必要です。
グレイハウンド
競争犬として有名な大型犬です。走力はすべての犬種で最も高いと言われています。飼い主への忠誠心が高く、しつけに対する飲み込みの早さも魅力的な犬種です。その一方で、他の人間には警戒心が強い傾向があります。
運動が大好きで活発ですが、運動不足が続くとストレスのせいで反抗的になることがあります。
イングリッシュセッター
性格は穏やかながら、非常に活発な種類です。常に運動を求めており、運動不足がストレスに直結します。散歩は1日に最低2回、しかも1回あたり1時間以上行ってください。それでも動き回りたいのが本種なので、運動していい場所と悪い場所をしっかりと教え込みましょう。社交性は高いので、よく懐く傾向があります。
ドーベルマン
テレビや映画などで獰猛な犬種の代表として扱われることが多い種類ですが、実は温厚で従順な犬種です。頭が良いためしつけはしやすいですが、身体が大きく体力もあるぶん、甘やかしてしまうと扱いに苦労することになります。しっかりとしたトレーニングが必要なので、犬のしつけに慣れていない初心者には難しい犬種かもしれません。
ダルメシアン
とても好奇心が強くて活発な大型犬です。何にでも興味を示してしまい、ときに他の犬や人間に攻撃的な行動を取ることがあります。しかし頭の良い犬種なので、飼い主との信頼関係がしっかりしていれば教育によって制御することができます。
フラットコーテッドレトリバー
いたずらが大好きな犬種で、3歳くらいまではあまり落ち着きがない傾向があります。本来は賢い犬種なので飼い主の言うことをよく聞き、しつけがしやすい種類と言われています。大きくなるに連れて落ち着きがでてきて、温厚で愛情あふれる性格になります。その性質から、よくしつけられた成犬は子供の遊び相手としてピッタリです。
アフガンハウンド
長い毛並みが美しく知的な雰囲気を漂わせる本種ですが、実際には甘えるのが大好きです。好奇心も強く、興奮すると飼い主のコントロールが効かなくなることもあります。素直な性格でしつけはしやすいので、子犬のころから徹底的に「待て」を教え込んでおくことで好奇心による暴走は改善できます。
グレートデン
いかつい見た目から猛犬のような印象を持つ人が多いのですが、実は温厚です。社交力もあり、初対面の人や犬とも落ち着いて接することができます。繊細な性格の個体が多いため、外からの刺激によるストレスを軽減するには室内飼育をおすすめします。
マスティフ
マスティフは闘犬のイメージが強い犬種ですが、実際には愛情に富んだ性質です。子供の遊び相手にもなる温和な部分を持ち合わせています。とはいえその肉体は強靭で、愛する対象を守るために攻撃的になることもあります。
飼い主には従うので、トレーニングによって攻撃性を制御できるようにしておきましょう。
セントバーナード
超大型犬種です。救助犬として活躍し、人間に対して強い愛情を示します。性格自体は温和な本種ですが、力と体躯のため、多少の物なら蹴散らしてしまうパワーがあります。本種が暴れると危険なため、幼犬時からしっかりと教育し、飼い主の合図で確実に制止できるようにしましょう。
ボルゾイ
ボルゾイは外見の通り、基本的には大人しくて落ち着いた犬種です。しかしたまに全力で走り回るようなこともあるので、そういった時には積極的に運動させてあげましょう。少し頑固なところがあり、嫌いな人や犬、場所などにはあからさまな嫌悪感を示すことがあります。多頭飼いを視野に入れているのであれば、家に迎える前に互いの相性を確認できるような機会を設けてあげて下さい。
ブルテリア
ブルテリアは元々闘犬で、何かのきっかけで闘争本能に火がつくことがあります。自分より小さい生き物に攻撃性を示しやすい傾向があるため、小さいお子さんがいたり、他の子犬と飼ったりする場合は注意しましょう。飼い主の制止を聞くようにしておくには、子犬の頃からのしつけが必須となります。ちゃんとしつければ独特の愛嬌があるため、根強いファンが多い犬種です。
チャウチャウ
食用犬として一部で有名な大型犬ですが、元々は猟犬です。飼い主には大人しく従いますが、気まぐれなところがあり、他の犬と仲良くしようとしない個体もいます。攻撃性を示すこともあるので、他の犬を同時に飼う時は性格を見極めて慎重に検討しましょう。
被毛が多いため暑さに弱くバテやすいのですが、外で運動させないと太りやすいため運動はさせなければいけません。食事量も飼い主がちゃんと調整してあげるようにしましょう。
ボクサー
見た目とは裏腹に、甘えん坊で明るい性格の大型犬です。飼い主にはよくなつき、番犬としても頼りになります。意外にも社交的な性格で、多頭飼いしたときでも他の犬とケンカをすることが少なく、むしろ他の犬の面倒を見ることもあります。ただ、見た目通り力は非常に強いです。暴れないように幼い頃からしつけをしましょう。
ロットワイラー
ロットワイラーのルーツは牧畜犬で、外見通り力強く持久力に優れた身体を持っています。その一方で、温厚かつ落ち着いた性格をしており、家族や飼い主に尽くそうとする従順な犬です。「家族を守ろう」という警戒心はそのまま周囲への攻撃へと発展してしまう可能性もあるので、早いうちから社会化トレーニングをして周りを敵と認識しないようにする必要があります。
とても体力がある犬種なので、毎日一時間ほど散歩に時間を割けるような環境の方がいいでしょう。
まとめ
一口に大型犬と言ってもさまざまな種類があり、犬種や個体によって最適な環境や飼育方法は異なります。身体が大きく力が強い種類も多いため「子犬の頃は飼いやすかったけど、成犬になってから手に負えない……」と悩む飼い主さんも多いようですが、それは正しい育て方ができていない飼い主の責任でもあります。
大型犬を飼う際にはブリーダーやドッグトレーナーなどの専門家に相談して飼育環境を整えたり、飼育における注意点を確認したりしておきましょう。
文:Qpet編集部
犬の病気やしつけ、犬との暮らしに役立つハウツー情報などをお伝えしていきます。
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