2017年11月21日

ジャーマン・シェパード・ドッグについて

ジャーマン・シェパード・ドッグは優れた能力を持つ犬種で、警察犬や麻薬探知犬、盲導犬などとして働いています。

また、家庭犬として飼っている人もいます。

ここでは、そんなジャーマン・シェパード・ドッグについてご紹介します。

ジャーマン・シェパード・ドッグは危険な犬種?

ケージからこちらを見るジャーマン・シェパード・ドッグ ジャーマン・シェパード・ドッグは、第一世界大戦の少し前に作出された犬種で、作業性と訓練生に重点をおいて交配が繰り返されました。

頭がよく能力が高いジャーマン・シェパード・ドッグは戦時中に軍用犬として用いられ、現在は警察犬や麻薬探知犬などとして人間に使役しています。

忠誠心が高く辛抱強いジャーマン・シェパード・ドッグですが、しつけがなっていないと狂暴で手の付けられない犬になってしまいます。

大型犬で力が強い犬種なので、暴れだしたときに人間が制止するのも簡単ではありません。

そのため咬傷事故を起こすこともあり、優れた犬種でありながら世間では「危険な犬」としてのイメージが強いようです。

茨城県の条例では、ジャーマン・シェパード・ドッグは「危険犬種」として指定されています。

ジャーマン・シェパード・ドッグを飼うときのポイント

遠くを見つめるジャーマン・シェパード・ドッグ

しっかり運動させる

ジャーマン・シェパード・ドッグはかなりの運動量を必要とする犬種で、運動欲が満たされずストレスを溜めると扱いにくい性格に育ってしまいます。

毎日ジャーマン・シェパード・ドッグと一緒にジョギングできるくらいの体力がないと飼うのは難しいといえるでしょう。

リーダーシップを発揮する

ジャーマン・シェパード・ドッグは賢い犬だけに、飼い主がしっかりしていないと見下されてしまいます。

しつけをするときにはリーダーシップを発揮し、飼い主が上であることを理解させるようにしましょう。

また、しつけのためと思って褒めすぎてしまうのも下に見られる原因になります。

ジャーマン・シェパード・ドッグを褒めるときは短く「よし」と言う程度にとどめましょう。

股関節形成不全に注意

ジャーマン・シェパード・ドッグは絶滅の危機に陥ったときに近親交配が頻繁に行われたため、遺伝病を持つ犬が多くいます。

特に股関節形成不全になる個体は多く、悪化すると歩けない状態になります。

日頃から様子を観察して、早期発見に努めてください。


テロに立ち向かった警察犬「アキル」

雪の中を走るジャーマン・シェパード・ドッグ 2015年の3月、チュニジアで有名な観光施設であるバルド国立博物館を狙ったテロが起きました。

このテロ事件で出動した特殊部隊の中にいたのが、ジャーマン・シェパード・ドッグの警察犬「アキル」です。

アキルはこの時、犯人の襲撃を受けて亡くなりました。若干1歳半という若さでした。

しかし警察犬としての役目を全うしたことから、担架で運び出されるアキルには盛大な拍手が送られました。

ジャーマン・シェパード・ドッグを含めた警察犬は、常に危険な現場で人間のために働いています。

命がけで任務を遂行する犬たちには、感謝の気持ちを忘れないようにしたいですね。

まとめ

2頭のジャーマン・シェパード・ドッグ ジャーマン・シェパード・ドッグを飼うのは、プードルやチワワをはじめとした愛玩犬を飼うのとはまるで違います。

簡単に飼育できる犬種ではなく、強い覚悟が必要になります。

ジャーマン・シェパード・ドッグを飼いたいという人は、まずは犬種について知識を深めるようにしてください。

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文:Qpet編集部
犬の病気やしつけ、犬との暮らしに役立つハウツー情報などをお伝えしていきます。


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