2017年12月14日

バセンジーについて

バセンジーは日本でこそあまり馴染みがありませんが、欧米では「人類にとって理想の犬」といわれています。

そんなバセンジーの歴史や特徴、飼い方などについてご紹介します。

バセンジーの歴史

バセンジーが芝生の上でたっている様子 バセンジーは中央アフリカのコンゴ共和国原産の犬種で、紀元前7000~5000年頃には既に存在したと考えられています。

19世紀になるとアメリカをはじめとした国々がバセンジーを輸入しようとしましたが、ジステンパーという感染症にかかりことごとく失敗しました。

欧米の国々でバセンジーの育種が始められたのは、1930~1940年代のことです。

しかし、このときの繁殖は近親交配が主だったため遺伝病が問題となりました。

これを解決するために、1987年にアメリカの繁殖者がアフリカから新しくバセンジーの子犬を持ち帰りました。

現在は新たな系統として繁殖が進められています。

バセンジーの特徴

バセンジーが芝生の上で飛び跳ねている様子 日本ではあまり見かけないバセンジーですが、他の犬種にはないたくさんの魅力があります。
ここではバセンジーの特徴をご紹介します。

筋肉質な中型犬

バセンジーは体高40㎝前後、体重10㎏前後の中型犬で、がっしりとした筋肉質な体つきをしています。

毛色はブラック、ブリンドル、ブラック&ホワイト、レッド&ホワイト、タン&ホワイト、ブラック&タン&ホワイトなどがあり、足、胸、尾の先端は白くなっています。

甘えん坊

バセンジーは活発で明るいタイプの犬種ではなく、静かで落ち着いています。

見知らぬ人に対しては警戒心を持つため、散歩したときには可愛げがないと思われるかもしれません。

しかし、その一方で家族に対してはとても甘えん坊で、飼い主と一緒に過ごすのが大好きです。

吠えない

バセンジーの一番の特徴は、犬にもかかわらずほとんど吠えないということです。

嬉しいときにヨーデルのような声を出すことはありますが、基本的には静かなので近所迷惑になる心配もありません。

このことは、欧米で安定した人気を誇っている理由の一つだといえるでしょう。


バセンジーの飼い方

バセンジーが伏せている様子 2016年にジャパンケネルクラブに登録されているバセンジーの頭数は、わずか24頭と決して多くはありません。

しかしながら、忠誠心が強く甘えん坊なバセンジーは飼い主にとってかけがえのない家庭犬となってくれます。

ここではバセンジーの飼い方のポイントをご紹介します。

運動

スタミナのあるパワフルな犬なので、運動はしっかりさせる必要があります。

散歩は1日2回、1回あたり1時間以上を目安に行ってください。なお、ボール遊びには興味を示さないことが多いです。

運動させるときはドッグランなどで走らせるとよいでしょう。

飼育環境

短毛でシングルコートのバセンジーは被毛のケアは手間がかかりません。

しかし、寒さに弱いため冬は防寒に気を配ってあげる必要があります。また、日本の蒸し暑い夏も得意ではありません。

夏の散歩は涼しい時間帯に行うようにしましょう。

しつけ

頭がよい犬種で性格も落ち着いているので、しつけは難しくはありません。

甘噛みが激しいことがあるので、子犬のうちにしっかり噛み癖を直しておきましょう。

独立心の強い犬種ですが、主導権は飼い主が握るようにしてください。

かかりやすい病気

バセンジーはファンコーニ症候群という腎臓病の好発犬種として知られています。

命を落とす可能性もある恐ろしい病気なので、この病気についてしっかり知識をもち定期的に検査を受けることが大切です。

まとめ

バセンジーがクッションに座っている様子 バセンジーは正しくしつけを行えば理想的な家庭犬となります。サイズは中型で吠えないので、集団住宅でも飼いやすい犬種だといえるでしょう。

犬のお迎えを検討している方は、バセンジーも候補に入れてみてあげてください。

この記事が気に入ったら
Qpetに「いいね!」しよう

文:Qpet編集部
犬の病気やしつけ、犬との暮らしに役立つハウツー情報などをお伝えしていきます。


合わせて読みたい


  • もしもマガジン Qpet協力ドクターの紹介
  • PAGE TOP