2017年12月17日

ミニチュア・ブル・テリアについて

ミニチュア・ブル・テリアは、個性的な顔が印象的な犬種の一つです。

そんなミニチュア・ブル・テリアの歴史や特徴、飼い方などについてご紹介します。

お迎えを検討している方は、ご参考ください。

ミニチュア・ブル・テリアの歴史

ミニチュア・ブル・テリアがこちらを見ている様子 ミニチュア・ブル・テリアはイギリス原産の犬種で、ブルドッグとテリアの交配によって作出されました。

この交配によって生まれた犬たちの外観は類似していたものの、サイズにはばらつきがあり、4~5㎏ほどの小さな個体から20㎏以上ある大きな個体までいたそうです。

そして、このうちサイズの小さいものがミニチュア・ブル・テリアと呼ばれていました。

つまりミニチュア・ブル・テリアはブル・テリアを小型化したものではなく、もともとは同じ犬種だったと言えます。

初期のミニチュア・ブル・テリアやブル・テリアは闘犬として活躍していましたが、イギリスで闘犬が禁止されると同時に愛玩犬として品種改良が進められるようになりました。

この頃から少しずつ性格が穏やかになっていったそうです。

1863年にはドッグショーに出展され、サイズの小さなミニチュア・ブル・テリアが見事優勝しました。

ここからミニチュア・ブル・テリアの人気は徐々に上昇していきましたが、さらに小型化したトイサイズの身体が弱かったことからミニチュア・ブル・テリアの人気まで下がってしまいました。

これがきっかけで絶滅の危機に追い込まれたことからトイサイズの作出は中止され、もともとのミニチュアサイズに戻されることになりました。

そして、1939年にはミニチュア・ブル・テリアとして犬種登録が行われました。

ブル・テリアとミニチュア・ブル・テリアが正式に区別されるようになったのはこの時からです。

日本ではそれほど頻繁に見かける犬種ではありませんが、近年人気が高まっているそうです。

ミニチュア・ブル・テリアの特徴

ミニチュア・ブル・テリアが伏せながら尻尾をたてて何かを見ている様子 ミニチュア・ブル・テリアは体高25~35㎝、体重11~15㎏の中型犬で、筋肉質な身体をしています。

被毛は短く、毛色はホワイト、ブラック、ブリンドル、レッド、フォーンなどがあります。

独特な顔が特徴的なので、犬種を知っている人であれば一目見てミニチュア・ブル・テリアだと判断することができます。

性格は落ち着いていますが、頑固な一面を見せることもあります。

また闘犬としての気質が残っているため、勇敢で勝気なところがあります。

家族に対しては愛情深いところがありますが、子供にしつこく構われることを嫌う犬種なので注意するようにしましょう。


ミニチュア・ブル・テリアの飼い方

ミニチュア・ブル・テリアが何かを探している様子 ミニチュア・ブル・テリアは闘犬らしい気性の荒さが未だに残っているため、飼うのが簡単な犬種ではありません。

ミニチュア・ブル・テリアを飼うときのポイントをご紹介します。

しつけ

穏やかな性格になるように品種改良が行われたとはいえ、現在でも闘犬としての本能は残っています。

そのため、ちょっと目を離したすきに他の犬とケンカを初めてしまうこともあります。

主従関係を徹底させることと社会性を身に着けさせることを意識して、子犬のうちからしっかりとトレーニングを行うようにしてください。

運動

名前にミニチュアと付いているものの、ミニチュア・ブル・テリアは本来愛玩犬ではありません。

体力があるエネルギッシュな犬種なので、運動はしっかりと行わせる必要があります。散歩は1日1時間を目安に行うようにしてください。

なお、ドッグランなどで運動させるときには他の犬とケンカにならないように十分に注意しましょう。

まとめ

ミニチュア・ブル・テリアがこちらに向かって走ってくる様子 ミニチュア・ブル・テリアは誰にでも飼える犬種とはいえず、犬の飼育が初めての人にはおすすめしません。

しかし、正しくしつければ飼い主に忠実な自慢のパートナーになってくれます。

ミニチュア・ブル・テリアを飼いたいと考えている方は、まずは犬種の知識を深めるところから始めてあげてください。

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文:Qpet編集部
犬の病気やしつけ、犬との暮らしに役立つハウツー情報などをお伝えしていきます。


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